Love's A Snap!/Gayle Andrews
(Stere-o-Craft 15)
ボーカル盤では余程の実力者、ビッグネームでない限りはジャケ買いはさけられません。当たりもあれば、大きくはずすこともあり、一枚のリーダー盤しか出ていないような知らないシンガーのアルバムでは“30cm四方のカバーに金を払う”感覚がどうしても必要です。本日のアップはGayle AndrewsのStere-o-Craft盤です。NYのマイナーレーベル"Bell Records"の1ディビジョンがStere-o-Craft Recordsらしいですが詳細は不明です。
さて演奏です。ミュートを駆使したギターのイントロで始まるタイトル曲を聴くと、ジャズか?・・・なんて思ってしまいますが、Gayleのボーカルがはいってくると彼女のintimateなhusky voiceに「なかなかいいぞ!」なんて思ってしまいます。トロンボーンとの絡みがいい"Easy Does It"に続いて入る"The Nearness Of You"は中でも出色のトラックでStu Philipsのストリングスに絡むややスモーキーなボーカルが美しいですね。ドラマティックに出るA-5の"Time After Time"やA-6の"The Very Thought Of You"のバラードへの対応もいいですね。B面でもアルトサックスが活躍する"You Are My Thrill"やベースとの絶妙の絡みみせる"Easy To Love"などStuの気の効いたアレンジがかなり効果をあげていますね。
所有盤はおそらくオリジでしょうか?。ボーカルに良くあるアメリカ本国のマイナーレーベルはあまり再発の機会には恵まれずオリジしかない場合が多いですが、結構いいものが有ったりするんでやめられないですよね。