67camper's Blog

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フリューゲルホーンを愛したアート・ファーマー

2008-03-12 04:38:16 | jazz & vocal
"Live" At The Half-Note/The Art Farmer Quartet Featuring Jim Hall
(Atlantic SD1421)


 フリューゲルホーンをメインインストルーメントとしたプレイヤーとしてはクラーク・テリーとともに有名なのがファーマーですよね。個人的にはこのスモーキーなサウンドはあまり好きではないですが、ことジム・ホールを相手にまわしたファーマーカルテットに関しては、ジムの柔らかいサウンドの相手としている点、又ピアノレスカルテットと言う点で比較的成功しているのではないかと思います。個人的にはクール・ストラッティンやシルバーバンド、自身のモダンアートなどでみせたリリシズムに満ちあふれ、柔らかくもあり、時に鋭いアタックをみせるトランぺットプレイが好みです。本日は有名ライブ盤をいくつか生んだハーフノートカフェでのファーマー/ホールカルテットのアルバムをアップいたします。

 メンバーはFarmer(flh), Hall(g), Steve Swallow(b), Walter Perkins(ds)のカルテットです。演奏はライブハウスの喧噪の中、緩やかでソフトなギターのイントロで始まる"Stompin' At The Savoy"から始まります。12分を超える長尺のトラックで各自に十分なソロスペースが与えられた好トラックです。B面冒頭の"What's New"はArt Farmerのショーケースで、彼のフリューゲルにスポットが当てられます。ゆったりとソロを取るFarmerのリリカルなプレイが印象的ですし、コードでオブリを入れるジムのギターが美しいですね。最後の"I'm Getting Sentimental Over You"ではファーマーが抜け、ホール・トリオの演奏となりジムにスポットが当てられます。手堅いバッキングをするパーキンスのブラシワークの素晴らしさも一聴に値しますよ!

 所有盤はアトランティックのblue/greenラベルのステレオ盤です。ライブだからかも知れませんが相かわらず録音があまり良くないのが難点ですかねぇ・・・。