4,5&6/Jackie McLean
(Prestige 7048, jp reissue)
ボーカルではドリス・デイのバージョンが超有名で、昭和一桁世代(母親世代だね)にとってははずせない当時の洋楽の代表でもあります。じゃあインストものでというと真っ先にあげられるのがこの4,5&6と題されたマクリーンのアルバムですよね。本日のアップはこの4,5&6です。
当然ご存知のことと思いますが、4,5&6の「4」とはJackie McLean(as), Mal Waldron(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds)のカルテットの意ですよね。そしてDonald Byrd(tp)が加わると「5」、さらにHank Mobley(ts)を加えて「6」となりカルテット、クインテット、セクステットの演奏がおさめられています。そしてくだんの“センチメンタル・ジャーニー”がA-1に収録されています。カルテットの演奏で、マルのイントロに導かれマクリーンのアルトが登場します。マクリーンのややダーティーなトーンでこのポップチューンは見事なまでにジャズに変貌していきます。マル、ワトキンスのソロもいいですね。A面最後の、"Contour"はピアニスト・Kenny Drew作のファンキーな佳曲ですが、ここでバードのラッパが加わりクインテットとなります。バードのトランペットはブラウニーばりのメロディックなソロを聴かしてくれます。躍動するマクリーンのアルトもいいですよね。そしてB面トップにはいりモブレイが加わりセクステット唯一の曲、パーカーの"Confirmation"が現れます。11分を超えるアルバム最長のトラックでマクリーン、バード、モブレイとまわされるソロはどれも粒ぞろいで典型的なハードバップブローイングです。購入当初は、この"Confirmation"や"Contour"が好きでしたね。マクリーンワンホーンの”センチメンタル~”より断然好きでしたね。
このアルバムを初めて聴いたのは、新潟のジャズ喫茶フラッシュでした。何度となくここで聴きましたが、フラッシュのアルバムはニュージャズからのリリース盤でしたね。自分は、初マクリーン盤としてビクターからでていたプレステッジカバーの国内再発盤を購入しました。フラッシュ、自宅で聴き倒したアルバムですが、自分の中では、むしろニュージャズカバーに憧れたものでした。学生時代のフラッシュのカウンターの景色が浮かんでくる思い出の一枚ですね。