67camper's Blog

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ストリングスとの相性も抜群なベニー・カーター

2008-03-28 05:15:50 | jazz & vocal
Cosmopolite/Benny Carter
(Verve MGV8160)


 先日blog仲間のbassclefさんのページでエリック・ドルフィがアップされました。ここのコメント欄で、アルト、バスクラそしてフルートのどれがいいかって言うのがメインテーマだったように思います。こういった複数の楽器をこなすプレイヤーをマルチプレイヤーと言いますが、やっぱり主戦楽器でのプレイに最も魅力を感じます。jazzに置けるマルチプレイヤーの先駆的存在がベニー・カーターなのかも知れませんね。カーターはキャリアが長く古い時代のVERVE系の録音ではもっぱらアルトサックスにスポットがあたり、素晴らしい音色のプレイを聴かせてくれますね。本日は52-54年のカーターの古い録音からCOSMOPOLITEをアップいたします。

 既にこの時代からストリングスをバックに付けてアルトサックスをフィーチャーするスタイルは有名なバードやこのカーター、そしてホッジスなどにもみられ、いずれも芳醇な味わいを持った好アルバムとなっています。本アルバムではストリングスとの8曲とOscar Peterson (p) Barney Kessel (g) Ray Brown (b) J.C. Heard (d)をバックに付けたクインテットでの4曲が収録されています。このコンボ演奏では"Imagination"と"I Get A Kick Out Of You"がいいですし、ストリングスを相手にした演奏では"Beautiful Love", "Flamingo", "With A Song In My Heart"が原曲の美しさを生かしたプレイで彼の艶やかなアルトサックスを楽しむことができ、個人的にはカーターのベストと感じております。

 テナー、クラリネット、トランペットそしてバイオリンをもプレイいたしますが、アルトに専念し最も輝いた時代を捉えた快作だろうと思います。カバーはもちろんのDSMです。所有盤は、トランぺッターのモノラル盤です。オリジナルはノーグランのMGN-1070ですよね。艶っぽいカーターのアルトの音色を存分に楽しめる一枚ですね。