After The Lights Go Down Low/Al Hibbler
(Atlantic 1251)
(Atlantic 1251)
After The Lights Go Down Lowというと真っ先に頭に浮かぶのは女性ボーカルではFreda Payne、男性ボーカルではやっぱりこのヒブラーのアトランティック盤です。このヒブラー盤、ナイトウエアを身にまとったちょっとミスマッチな感じの女性を捉えたカバーで印象に残っているファンもおられるかもしれませんね。ヒブラーは生まれついての盲目で、保守的なミシシッピ州の生まれ、幼少時をアーカンソー州リトルロックで育ったと言いますから、生粋の南部育ちです。あえてこんなカバーにしたのもそういった背景があるのでしょうか?1942年にジェイ・マクシャン楽団でレコーディングをはじめ、翌年にはハーブ・ジェフリーズにかわりエリントン楽団に参加されています。デッカに多くのアルバムがあり、後期にはシナトラのサポートを得てリプリーズにも吹き込みがありますね。本日はこのアトランティック盤のアップです。
彼の録音で最も有名なものは1955年デッカに録音された"Unchained Melody"でしょうが このアルバムは1956年リリースですが、多くの曲が51年録音でエリントン楽団在籍後、独立?した直後の録音です。エリントン楽団での人気をえたヒブラーの堂々とした歌唱が聴ける好アルバムですね。A面では"After The Lights Go Down Low"も素晴らしいですが、個人的にはA-3の"Dedicated To You"のゆったりと聴かせるボーカルが最高です。B面でもストリングスにのったB-2の"This Is Always"やB-3の"Now I Lay Me Down To Dream"等のバラードも好きですね。日本で過小評価の黒人男性ボーカルですが、揺ったリと浸るにはなかなかいいボーカルですよ!
所有盤はアトランティックのモノラルオリジナルでブラックラベル、シルバーロゴです。アトランティックの音はいまいちな感じですが51年録音ならこんなものかなぁ・・・。