Hub-Tones/Fredie Hubbard
(Blue Note 84115)
(Blue Note 84115)
マイルス、ブラウニーを追従するトランぺッター、ドーハム、ファーマー、モーガン、バード、リトル、ミッチェルなどはいずれも強烈な個性、音色をもったプレイヤーたちでそれぞれが人気が高いですよね。最も年齢が若く、完成度の高いトランペット奏者はおそらくフレディ・ハバードでありましょう。本日はこのハバードの完成度の高い演奏をを収録した自身のBN第5作をアップしますね。
メンバーはFreddie Hubbard(tp), James Spaulding(as, fl), Herbie Hancock(p), Reginald Workman(b), Clifford Jarvis(ds)のクインテットです。冒頭のstandard"You're My Everything"からフレディのリリカルな歌心あふれるプレイが聴かれます。A面ラストのタイトル曲"Hub Tones"は一転してモーダルなスピード感あふれるプレイが印象的で、こういった曲になると上に挙げた他のトランぺッターの追従を全く寄せつけない華麗なプレイはのちのハービーの諸作に見られるプレイを想起させ脱帽ですね。B面トップの"Lament For Booker"はアルバム中最長の演奏で、親友のBooker Littleに捧げたナンバーです。Spauldingのフルートを交えたテーマが美しいですよね。そしてゆったりしたテンポのなかでロングトーンと細かいフレージングを交えたフレディのソロが圧巻です。続く"For Spee's Sake"のハイノートも印象的です。このようにモードからリリカルなプレイまで、ハードバップ期のトランぺッターでは最も斬新なコンセプト持ったプレイヤーだと言えるのではないでしょうか?
所有盤はUAのソリッドブルー、音符盤です。金のない学生時代に石丸電気で新品として最初に購入したフレディのアルバムです。個人的に思い入れ強いアルバムですね。