67camper's Blog

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白人ギターの競演

2008-04-15 00:20:11 | jazz & vocal
The Four Most Guitars/Raney・Wayne・Garcia・Puma
(abc paramount ABC109)

 先日もSal Salvadoreのブルーノート10インチをアップしましたが、白人ギターにも独特の味がありますね。30-40年代のCharlie Christianの出現以来、その伝統はBilly Bauer, Jimmy Raney, ,Bill DeArrango, Chuck Wayne, Barney Kessel, Tal Farlow, Joe Puma, Sal Salvadore, Herb Ellis, Dick Garcia等に引き継がれていきました。ここではRaney, Wayne, Garcia~Pumaの4人にスポットを当てたオムニバス構成です。本日はこのabc paramountの"The Four Most Guitars"をアップいたします。

 グループは基本的に3つのセットです。RaneyのセットはJohn Wilson(tp), Hall Overton(p), Teddy Kotick(b), Nick Stabulus(ds)でオリジナル2曲と"Gone with The Wind"と"Yesterdays"のスタンダードが取り上げられています。Raneyの余韻タッブリのシングルトーンもさることながら、Wilsonの輝かしいオープントランペットが拾い物の演奏です。Chuck Wayneのセットでは"You Stepped out Of A Dream", "Easy Living"そして"If I Love Again"の3曲のスタンダードです。メンバーはDave Shildkraut(as), Dave McKenna(p), Oscar Pettiford(b), Sonny Igoe(ds)のカルテットです。渋い選曲もさることながら、Shildkrautの艶のあるアルトとスウィンギーなマッケンナが最高です。残りのGarcia, PumaのギターとDante Martucci(b), Al Levitt(ds)のカルテットです。このセットでは"I'm Old Fashioned"や"Ain't Misbehavin'"がセレクトされており、趣味のよいギターバトルになっています。

 所有盤はabcのモノラル/オリジナルです。燃えるギターを使ったカバーとはうらはらなおとなしい演奏ですが、渋みあふれるアルバムと言えますね。