Gene Norman Presents Just Jazz/Lionel Hampton All Stars
(Decca DL9055)
(Decca DL9055)
バイブラフォーニストでは初めて聴いたのがミルト・ジャクソンでしたが、次に出くわしたのがこの大御所”ハンプ”ことLionel Hamptonのバイブでした。もちろん彼の演奏では今もなお最も有名と思われるスターダストライブです。1947年、パサデナのCivinc Auditoriumで行われたライブ録音で、メンバー全員の素晴らしいソロの受け渡しが聴けますよね。
オールスターズのメンバーはLionel Hampton(vib)をリーダーとしてソロ順に紹介するとまずアルトの至宝Willie Smithです。初めてSmithのこのアルトを聴くと”なんて艶やかなアルトだろう!”って思うこと間違いなしです。 つづいてベツレへムにリーダー盤のあるCharlie Shavers(tp)が続きます。低音フレーズをいれ、聴衆にアピールするところが楽しいですよね。続く、Corky Corcoran(ts)。この名手たちにあっては比較的地味な存在ですが、太い音色を持ったなかなかいいテナーです。そして歌うベーシストSlam Stewartに引き継がれます。このユニゾンでハモるスタイルはおなじみで、メジャー・ホリーやオマスズさんに引き継がれていきますよね。Tommy Todd(p), 名手Barney Kessel(g)とソロが展開され、御大ハンプにソロがわたります。うなり、笑いを交えた鋭いアタックのソロはいつ聴いても新鮮です。ソロ後半部で管楽器がカウンターメロディを吹奏される中、ハンプがソロをとるくだりが好きでたまりませんね。何回聴いても飽きない名バージョンのスターダストです。そしてドラムスはLee Youngというオクテットです。
The Original Lionel Hampton Stardust/Lionel Hampton
(Decca VIM-5505 jp.reissue)
所有盤は12インチのデッカ、モノラル盤ですが、以前は上の国内再発廉価盤で聴いていました。もちろん初めて聴いたのは新潟のジャズ喫茶”フラッシュ”でした。ハンプが入った演奏はこのスターダストだけですが、これでもうおなかいっぱい!のちに日本のバラエティ番組のハシリとなった“シャボン玉ホリデイ”のエンディングテーマに使われハンプが出演したって話も残っていますよね。こんなすばらしいバージョンはまずないでしょうね!
(Decca VIM-5505 jp.reissue)