67camper's Blog

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「アラバマに星落ちて」のケリー?の「うなり」

2008-04-28 02:56:07 | jazz & vocal
Cannonball Adderley Quintet In Chicago/Cannonball Adderley
(Mercury MG20449)

 レギュラーバンドのボス抜きセッションというのは、リーダーの統制から解き放たれたリラックスしたプレイが聞き物となりますが、マイルス・デイビスのバンドでも御大抜きのセッションでは、各プレイヤーの奔放なプレイを聴くことができますよね。代表的な録音は、VeeJayのPaul Chambers名義の"Go..."と本日アップの"Cannonball Adderley Quintet In Chicago"であろうと思います。Cannonballは両セッションに参加していますが、前者がトランペットにFreddie Hubbardを御大の代わりとして起用しているのに比べ、本アルバムではマイルスセクステットマイナスワン的なメンバーでボス抜きという点ではより自然な形であろうかと思います。

 改めてメンバー紹介をしますとCannonball Adderley(as), John Coltrane(ts), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Philly Jo Jones, Jimmy Cobb(ds)の五重奏団でありリズムセクションは先述の"Go..."と同じです。このアルバムでは、コルトレーンを聴ける点で人気はさらに高いと言えるのではないでしょうか?そしてA,B面に一曲ずつ配されたスタンダードの名演が聞き物です。A面の"Stars Fell On Alabama"とB面の"You're A Weaver Of Dreams"の2曲です。個人的にすきなアラバマのプレイはCanonballのワンホーンで聴かせるこの曲屈指のインストバージョンと言えます。艶やかなアルトの鳴りが楽しめるほか、ケリーのピアノがまた最高の出来です。自分もしばらく気づいてなかったのですが、ソロのバックにかすかに聞こえる唸り声が聞こえるような気がします。おそらくケリーのリラックスしたプレイででてきた声でありマイルスとやるときにはまずあり得ない”うなり” ですね。


Cannonball Adderley Quintet In Chicago/Cannonball Adderley
(日本フォノグラム SFX-10542)

 所有盤は上の国内盤再発ステレオ盤とトップのモノラルのMercury盤ですが、国内盤のときには全く気づいていなかったのですがこのモノラルではかなりはっきり聞こえますね。その気できけば国内盤ステレオでも確認できるのですが・・・。国内盤ではジャケのブルーがかなり薄い感じです。マーキュリーのブルーの鮮やかさがこれまた良いですね。