67camper's Blog

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ロンドン発の可憐なボーカル

2008-04-22 00:20:16 | jazz & vocal
For The First Time/Shelley Moore
(Argo LP4016)

 先日はパリからのVicki Venetをアップしましたが、今日は英語圏、母国イングランドからのヨーロピアンボイスです。フランス語のような、言語そのものに存在する異国情緒は味わえませんが、このShelley Mooreの可憐なボーカルもなかなかのものです。米国デビューとなったアーゴ盤で1961年録音です。

 メンバーは米国デビューにもかかわらず、Ramsey Lewis(p), Eldee Young(b), Isaac Holt(ds), Eddie Harris, Plas Johnson(as, ts, fl:記載なしですが), John Collins(g)というジャジーなコンボ演奏です。A面ではタイトル曲"For The First Time"とラストの"So In Love"がいいですね。特に"So In Love"では原曲の美しさを残した歌唱が印象に残ります。オブリを入れるコリンズのギターが絶妙ですね。B面topの"The Thrill Is Gone"ではサックスのオブリが冴え渡り、ルバートからインテンポになる構成も素晴らしいですね。アルバム最大の利きものだと思います。B-3のバラードの"Summer Love"も彼女の表現力が十分にとらえられています。

 所有盤はARGOのモノラル盤で深いグリーンのラベルです。シェリーの可憐なボーカルを楽しめる好盤とおもいます。