67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

BEI MIR BIST DU SCHON

2007-02-07 00:02:26 | jazz & vocal
This Is June Christy/June Christy
(Capitol T1006)


 久しぶりにボーカルを一枚。いつ聴いても,心地よい爽快感がえられるジューン・クリスティのボーカルは最高です。あのドライでハスキーボイスと独特なクールなフレージングが魅力で、彼女のキャピトル盤はどれをとっても粒ぞろいですよね。 クリスティと言えばバックはピート・ルゴロ、そう有名な"サムシング・クール”もそうでしたね。ケントン時代から彼がアレンジをしており、彼女とのコラボは唯一無二の関係と言えると思います。本アルバムもこのルゴロがバックを努めており、丁度シナトラとネルソン・リドル、エラとバディ・ブレグマンと同じような関係ですよね。

 キャピトルの彼女のアルバムはほとんどがルゴロの編曲/指揮ですが,なんでこのアルバムかって?それは”BEI MIR BIST DU SCHON”の歌唱につきます。英語では"I Think You're Beautiful", 日本では“素敵なあなた”と訳されてますので、その名でご存知の方も多いかも?・・・。アンドリュー・シスターズで大ヒットしたスウィングナンバーですが、この哀愁に満ちた美しいテーマがグッと惹きつけてくれます。他バージョンでは,クラークシスターズのものやジミー・ラッシングのボーカルもあるようですが,このジューンのボーカルが自分的には一番なのです。他にも,ジューンの唯一とも言っていいヒット曲"My Heart Belongs To Only You"や"You Took Advantage of Me"も捨て難い魅力がありますね。

 所有盤はキャピトル,レインボウのモノラル盤です。カバーの淡いラベンダーとホワイトのストライプと清楚なジューンの姿が印象的ですね。

Chicagoan Legend

2007-02-06 03:26:33 | jazz & vocal
Inverted Image/Chris Anderson
(Jazzland JLP957)


 極めて印象的なカバーですよね。そう,心理学,精神科領域で有名なロールシャハテストのインクの滲みである。ロールシャハとはスイスの精神科医でこのインクの滲みが何に見えるかを答えてもらい人格を検査しようという物です。何故,彼のアルバムにこのインクが使われたか?自分は知りません。少なくとも、本日の主役クリス・アンダーソンは失明しているためこのロールシャハは行えない筈ですが・・・。盲目のピアニストではアート・テイタム、ジョージ・シアリング,レニー・トリスターノなど名人が多いですよね。さらにアンダーソンの場合には、小児期から股関節に問題があったようで別のハンディキャップも有していたと言います。彼のプレイはグリフィンやウィルバー・ウェアなどシカゴ出身のプレーヤーの間ではすでに伝説であったと言います。59年,リバーサイドのオリン・キープニュースが彼の演奏を聴いたのがレコーディングのきっかけであったようです。61年ダイナ・ワシントンの歌伴に初めてNYCにでてきて録音に至ったといます。さらにパーカーがシカゴを訪れたときに一緒にプレイするため彼を捜したという伝説も存在する隠れた名手と言えると思います。

 61年,ジャズランドに吹き込まれたこのアルバム,メンバーはシカゴ時代からの盟友ベースのビル・リーとマイルスのバンドにいたフィリー・ジョーとのトリオで録音されたようですが,アンダーソンはこのセッションが気に入らず、再度ドラムにウォルター・パーキンスを加えたトリオでレコーディングを行い,この2つのセッションからこの「Inverted Image」は制作されたと言います。そのプレイは、パウエルのコンセプションに立脚したスタイルと思いますが,A-1タイトル曲はアンダーソンのオリジナルブルースでときにモンク風にも聞こえます。B-2のベースのBill Leeのオリジナル"Only One"や "I Hear A Rhapsodyではエヴァンスを思い起こす方が多いと思います。他にも、スタンダードから"Lullaby Of The Leaves", "My Funny Valentine", "Dancing In The Dark", "You'd Be So Nice~"等が取り上げられています。一聴していただければ「シカゴの伝説」に納得していただけると思います。

 ジャズランド,ブラックレーベル,シルバーロゴのステレオ・オリジナル盤です。

趣味の良い「ベーストリオ」

2007-02-05 07:00:07 | jazz & vocal
Basically Bagley/Don Bagley
(Dot DLP 3070)


 ベーストリオという言葉があるかどうかは知らないが,このアルバムはべースのリーダー盤にありがちな“俺がリーダーだからやるぜ!”見たいないやらしさが感じられない好感度盤でもあります。吉祥寺のオヤジが“ノーブル”とまで評し、横浜ディービーズで¥18000を投入したと言いますが,まんざらわからないでもない気がします。ドン・バグリーはソルトレークシティ出身のべースプレーヤーでケントン楽団やレス・ブラウン楽団など主にビッグバンド畑を歩いて来た人ですが、自分が初めて彼のプレイを意識したのは,ジューン・クリスティの"The Intimate Miss Christy"での彼の伴奏でした。ソフトですが、時にはセロを思わせるピチカートで繰り出されるフレーズは一聴の価値がありますね。

 1957年,ハリウッドの録音で、メンバーは,ジミー・ロールズ(p)、シェリー・マン(ds)とのトリオです。バグリーの名前が最も知られてないですから,彼が良ければあとの2人のプレイは想像通り安定しており、素晴らしいコラボレーションとなっています。A-1のタイトル曲"Basically Bagley"から彼のベースは絶好調!ジャズファンなら思わず笑みがこぼれるプレイで聴き手を魅了してくれます。A-5の"'Round Midnight"のプレイもウォームな低音部とセロを思わせる高音部とバランスよく指板を動く左手の動き見えるようです。B-1の""Maids of Cadiz"のロールズのブルージーなピアノとシェリー・マンのブラシの巧みさもさすがです。 渋い名手の共演で唸る事、間違いなし!

 Dotのモノラル・オリジナル盤です。録音の良さも特筆モノですよ。

御大抜きのセッション

2007-02-04 00:05:26 | jazz & vocal
Countin'/Joe Newman In Cocert
(World Pacific WP-1288)


  1958年,カウント・ベイシー楽団の主要メンバーは2週間のバケーションを利用してスウェーデンツアーを敢行しました。リーダーはベイシー楽団のトランペットセクションの最重要プレーヤーとも言えるジョー・ニューマンです。フロントラインはこのニューマンとリードのフランク・ウェス、そしてラバー・ミュートでのボントロプレイが有名なアル・グレイが務めます。ベイシーを使うわけにも行かず、ピアノにはそっくりさんのナット・ピアース,そしてベースにはエディー・ジョーンズ,ドラムはソニー・ペインと言うベイシーバンドの中核はすべてという感じのスクステットです。このメンバーで、スウェーデンを楽旅し、パシフィックに録音したのが本日のアルバムです。(投稿後、皆さんから貴重なコメントを戴き、原盤はスウェーデン盤であることが判明し、パシフィックに録音したというのは誤りという事がわかりました。ありがとうございました。)  

 演奏曲にはErnie Wilkinsのアレンジが随所に聴かれる展開です。A--1の"Slats"はニューマンのオリジナルですが,ブルージーな良い曲ですね。いきなりのニューマンの”ピューン”と言うフレージングが印象的ですね。A-2の”Cute"ではウェスのフルートとソニー・ペインの華麗なブラシがfeatureされます。B面では何と言ってもバラードメドレーですね。ウェスのテナーによる"Easy Living", アル・グレイの"September Song", ニューマンの"Don't Blame Me"が続きます、いずれおとらぬ演奏ですが,個人的にはこのグレイのプレイがテクニカルで好きですね。ラストの"聖者の行進”ではニューマンの渋いボーカルに加え、飛び入り参加のPutte Wickmanのクラリネットも聴かれます。


Joe Newman Counting Five In Sweden/Joe Newman

(World Pacific WP-1288)

 さて,このアルバムはWorld Pacificのブラックレーベル,シルバーロゴのモノラル盤ですが、ナンバーも内容も同じでバックカバーも共通する"Joe Newman Counting Five In Sweden"と題されたアルバムが存在します。果たしてどちらがオリジナルカバーなのでしょうね?!?!

宇佐~横浪半島

2007-02-03 23:45:14 | Volkswagen

 入院中の66bugの治療は進んでいるかなぁ・・・?なんて思いながら今日は次男と末っ子をつれて海に行ってきました。彼らのリクエストで久々のwesty登場です。子供はバスがすきですね。あんなに毎日スクールバスに乗っているのに・・・。これもワーゲンならではというところでしょうか。この点に関しては,まあ英才教育なんですが・・・。それにしてもスゴイ風でしたね。海上はウサギがとぶ状態,白波がたって10m/s前後は吹いている感じです。ビーチまで降りるのに末っ子のUちゃんは真っすぐ歩けないほどでした。ここは土佐市宇佐の沖に張り出した横浪半島の先端です。この半島の中程に、高校野球,朝青龍,横峯さくらで有名な明徳義塾高校があるのです。対岸に見えるのが土佐市宇佐地区です。半島へは横浪スカイラインを走っていきます。以前は有料でしたが今は料金所は撤廃されてます。走り屋さんにも有名ですし,途中に上記高校もありますし,両側に内海(浦ノ内湾)と太平洋が望める風光明媚な道路です。  

 

 車をパーキングスペースにとめて,浜に降りてみました。砂が風で独特の模様を作っていました。ダウン着て来てよかったね。さぶ~っ・・・。

母親が好きだった「TOO YOUNG」

2007-02-03 01:07:20 | jazz & vocal
While We're Young/Rosemary Clooney
(Columbia CL6297)


 10インチ盤は片面10分ぐらいで終わってしまいますが、ボーカルものだとだいたい片面3-4曲で1曲あたりの演奏は3分前後で、短時間に言い切ってしまうような潔さがあり、12インチにない良さがありますよね。ロージーのコロンビア盤は以前にも"Date With The King", "White Christmas", Hollywood's Best"と既に3枚アップしていますが,自分のボーカル10インチコレクションの中でも、彼女のアルバムはドリス・デイと並んで枚数の多いシンガーでもあります。それだけ流通しており,入手しやすいアルバム群なのだと思います。  

 "While We're Young"のタイトル通りに,「YOUNG」に関係する8曲が収録されています。ほとんどストリングスがバックを勤め,ちょっとジャズ色が薄い感じもしますが若いロージーの声は伸びやかで気持ちが良いですね。A面2曲目の"Too Young"は当時大変ヒットしたようでうちの76才になる母親がとても好きだったと言います。B面ではラストの"You Make Me Feel So Young"がバックがジャジーでいい感じです。  

 バーガンディのコロンビアのセンターレーベルの10インチ盤です。白基調のカバーが素敵で,赤と黒で入れられたロゴ,モノクロのロージーの笑顔が抜群のバランスで配され,大好きなカバーです。美しいカバーの多いコロンビアの10インチの中でも出色のカバーと思います。

再び1000位以内突入!

2007-02-02 22:08:16 | Weblog

 再び,皆さんのおかげで1000位以内突入です。 ありがとうございます。 2/1、閲覧数848、アクセスIP数330ipで819位(717896blog中)までランキングが上がりました。 とっても嬉しい気分。毎日更新のしがいがありますね。 前回は気付かなかったので,見れなかったのですが 以下のようなランキングにも表示されるのです。 前回のような驚きはないですが覗いてくれる方が居るだけで励みになりますね。 これからも頑張ります。



ミンガスにベース転向を進言した男!

2007-02-02 01:06:22 | jazz & vocal
Calm, Cool & Collette/Buddy Collette
(abc-paramount ABC-179)

 ミンガス自体,自分はあまりと得意としておらず詳しい事は知らなかったのですがどうやらあのミンガスにベースを弾くように進言したのが、本日の主役バディ・コレットらしい。ミンガスは1922年生まれ,コレットは1921年生まれであり高校は同窓であったといいます。ミンガスはコレットの進言まではチェロを演っていたと言います。この辺りは、ミンガスファンには当然だよって感じかも知れませんが・・・。

 さて,コレットはアフリカンアメリカンですが極めてクールなスタイルでチコ・ハミルトンバンドでの活躍が有名で、Pacific Jazzの「In HiFi」でのスウィンギーな演奏を思い起こされる方も多いと思います。以前にweb時代にアップしてあったマイナーレーベル"Challenge Records"の「Everybody's Buddy」も彼のアドリブの妙をとらえたアルバムですが,本日アップのabc-paramount盤も若手中心のレギュラートリオを従えてのプレイで彼のフルート,アルト,テナーのプレイが楽しめます。 メンバーはCollette(reeds), Dick Shreve(p), John Goodman(b), Bill Dolney(ds)といった当時20歳代の若手を起用しています。このピアニストは前任のDon Freedmanから交代した若手で,A-2の"If She Had Stayed"は彼の美しいオリジナルバラードです。このきれいな旋律にのってテナーを吹くコレットのクールなソロが素晴らしいですね。他のトラックでも、このピアニストのリリカルなプレイは一聴の価値がありそうですよ。B面ではフルートで演奏される”チュニジアの夜”そしてラテンタッチの"Perfida"の美しいテーマが印象的です。

 クールな故に余り注目されないリード奏者ですが,このabc盤,渋好みのアルバムで結構気に入っています。地味なカバーですがコーティングが聴いたabcのカバー,そしてbassclefさんが言う”ギザエッジ”付きのようです。

ピンチ,デイリードライバー!

2007-02-01 05:32:15 | Volkswagen

 最近,連続パンチで調子が悪い66bugです。
今日も帰宅して一息ついたあと、子供を迎えに車庫に降りてキーをひねりましたが、クランキングするものの点火しません!結局,new beetleで子供を迎えにいくハメに・・・帰って来て,再び外出しましたが、このときは難なく点火しました。
やっぱり点火系、キャブ,チョーク・・・果たして何が悪いのか?・・・

 外出先から、帰宅しようと国道にでると今度は前照灯がつきません。20KMの夜道をスモールランプのみで帰宅となりました。ああ~,疲れた。家に帰って,ヒューズボックスを点検してみましたが、とんでいる様子もなし。結局,いつ起こるかわからない始動困難の修理と電気系統チェックのため,金曜から再び入院です。

 明日からは,またバス生活です。子供は喜びますけどね・・・
ここのところ,バッテリ,ショック、ポイントとトラブルがたえません。自分のところに来てそろそろ6年,いろんな所に問題が出てき始めたのかなぁ・・・
これも新しく仲間に加わるカフェオレに対する嫉妬なのでしょうか???
こいつ(66bug)に元気がないと、自分までへこみます。

SWINGIN' VIOLIN

2007-02-01 03:53:34 | jazz & vocal
Stuff Smith/Stuff Smith
(Verve MGV-8206)


 バイオリンは何と言ってもクラシック界の花形楽器でジャズ界ではあまり頻繁に使用される楽器ではないと思います。しかしながらエリントン楽団のレイ・ナンスや本日取り上げるスタッフ・スミスの存在は忘れる事が出来ません。スミスは1909年生まれと言いますから、かなり古いプレーヤーですね。例に漏れずバイオリンでクラシックを目指したそうですが、大学時代にルイ・アームストロングの"Savoy Blues"を聴いてジャズ畑に入って来たようです。Verveに数枚のリーダーアルバムがあり,グランツお得意の豪華なメンバーとのセッションがあり聞き逃せません。

 メンバーはSmith(vln), Oscar Peterson(p), Barney Kessel(g), Ray Brown(b), Alvin Stroller(ds)の五重奏団です。A-1のDesert Sandでいきなりスミスの哀愁に満ちたソロが聴かれます。OPのシングルトーン中心のブルージーなソロ, Kesselのコードワークを生かしたソロ,そしてチェースとバイオリンがジャズインストルメントとして立派に通用する事を示した快演です。続くSoft Windsではレイの強靭なピチカートが刻むビート感がたまりません。B-1の"It Don't Me A Thing"のOPとの火のでるようなチェースも良いですよ。そう言えば,OPは後にステファン・グラッペリとの共演もありますね。以外とこんな所に,下地があったのかもなんて想像しちゃいます。B-2のバラード"Time And Again"は本来のバイオリンの魅力をとらえたトラックです。マイナーなアルバムですが、バイオリンでも立派にスウィングすることを教えてくれた好盤と思います。

 所有盤はVerve, MGM盤,T字レーベルのモノラル盤です。