67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

リバーサイドの未発表テイク集

2007-02-13 00:05:09 | jazz & vocal
Blues for Tomorrow/various artists
(Riverside RLP 12-243)

 オムニバス盤というのは、まとまりに欠ける点がありますがいろいろな演奏をひとときに楽しめる利点があります。ベストの演奏ばかりを集めた入門用コンピレーションもありますが、このアルバムのようにunreleared versionばかりを集めて出した物は貴重です。特に,それぞれの抜粋元のアルバムが好アルバムだと期待が高まりますよね。このアルバムはリバーサイドの未発表ばかり、さらにブルースに限定してセレクトされたアルバムでありハードバップファンにはこたえられないですよね。プレステッジのもこう言った趣向のモノはありますが、リバーサイドのモノというのは比較的少ない印象がありますね。

 さて、どんな物がチョイスされているかが最大関心事となりますので裏カバーに忠実に書いてみますね。(こんなことは滅多にない!)

side 1
Blues For Tomorrow/East Coast All-Stars(Monk's Mood)
A Sad Thing/Herbie Mann's Californians(Great Ideas of Western Mann)
side 2
Funky Hotel Blues/Sonny Rollins Quartet(The Sound of Sonny)
Let's blow Some Blues/Mundell Lowe Quintet(A Grand Night For Swingin')
The Fuzz/Bobby Jasper Quartet(Bobby Jasper)

 後ろ括弧内が元のセッションのアルバムタイトルです。A-1ホーキンス,コルトレーン、コープランドのソロがいいですね。A-2はマイナーな佳曲でマンの軟らかいバスクラが聴きものです。B-1豪快なロリンズは推して知るべし,やっぱりうまいクラークのピアノ!コンピングはクールストラッティン風です。B-2のロウの明快なトーン,熱いジーン・クイルのアルト、リリカルなビリー・テイラーもいいですね。B-3のジャスパー、やっぱり他が凄すぎてやや役不足でしょうか?

 聞き所満載のオムニバスと思います。ブルーレーベル、シルバーロゴのモノラル盤です。多分,オリジかな?

初めての凧あげ

2007-02-13 00:00:15 | Weblog

 今日は久々のoff。次男坊が朝から「パパ、凧あげに行こうよ!」と何度もせがむ。どうやら学校で凧あげをやったらしい。この時は風がなく相当走って,引っ張ってあげたらしい。彼は,1年生だが「凧は走るもの」と思っていたらしい。ならば走らなくてもいい凧あげに行こうということで、新荘川の河川敷へ。勿論こんなアウトドアにはキャンパー出動です。天気も良く、河川敷に着くと結構良い風が吹いていました。凧は糸一杯に出すまで50mぐらいは上がってましたね。子供達は本格的な凧あげに大喜びでした。



昼には,ママが作って来た弁当です。なんだ~!和牛肉なんて書いてあるので期待したのですが中はおにぎりでした。外で食する,いわゆる外食で奇麗なレストランで食べる食事にもヒケをとらないおいしい昼食でした。



凧あげに飽きたのか,長男が水量の少なくなった川で手長海老を何匹も捕まえました。家にとってかえし網を持って来て、5-6cmの手長海老とゴリをつかまえました。(帰って来て水槽にいれ、飼い始めたのは言うまでもありません。)キャンパーのなかで、ママが作ってくれたココアを飲む子供達,最高の休日だったね。勿論,ココアはチェックのTHERMOSで持参しちゃいました。


パリ発,レイニーのギター

2007-02-12 02:12:09 | jazz & vocal
Jimmy Raney Visits Paris/Jimmy Raney
(Dawn DLP1120)


 たまらなくジャケットが好きなアルバムです。誰がカバーデザインをしたのか知りませんがこのムード,ワイン片手に(片手じゃギターは弾けないですが)ギターを抱えた後ろ姿のレイニーをとらえたショットが素晴らしいです。スモーキーな黄色のバックによく映えます。 マリガンのパリコンサートに続き,パリ発のアルバムをアップします。まずはいきさつから!。1954年,"JAZZ CLUB USA"なるツアーがパリでワンナイトスタンドを行いました。このときレイニーはレッド・ノーボのトリオに入りプレイしたと言います。同年,フランスのダウンビートとも言うべき"Le Jazz Hot"にNo.1の評価を受けていたレイニーがパリに現れたわけです。フランス公演の後,スイスでの公演後に再びパリを訪れをヴァケーションを過ごすことになったのです。このときフレンチジャズメンに暖かく迎えられ,ジャムセッションを繰り返す中,レコーディングが計画され出来たのがこのアルバムというわけです。

 メンバーはRaney以外では、Bobby Jasper(ts), Roger Guerin(tp), Maurice Vander(p), Jean-Marie Ingrand(b), Jean Louis Viale(ds)のセクステットです。全編にわたり,レイニーのスタイルは明瞭なトーンと独自のタイム感覚を持ちながら決してトラディショナルな視点を逸脱しないいぶし銀的プレイが楽しめます。全体的にはカバー同様の渋めのアルバムですがボビー・ジャスパーのスモーキーなサウンドのテナーやモーリス・ベンダーのラブリーのタッチも楽しめますよ。選曲もA-1のレイニーのオリジナル"Tres Chouette"以外はすべて良く知られたスタンダードです。A面には"Imagination", "Dinah", "Love For Sale", Have You Met Miss Jones", "What's New", B面には"Fascinating Rhythm", "Too Marvelous For Words", "Cherokee", "Everything Happens to Me", "Night And Day", "Someone to Watch Over Me"と名曲ぞろいです。

 Dawnのモノラル盤ですが,これもまたフランス盤がオリジナルとして存在しそうですね(笑)?!!!

弦交換

2007-02-11 18:50:22 | アコギ

 主戦ギターとも言うべきマーチンD18とD35の弦を久々に張り替えました。金色に輝く新しい弦は奇麗で工芸品としてのギターの美しさをひきたてますね。思わず並べてパチリと撮影しました。見たところ同じですが左がマホのD18(1971),右のバインディングのある方がD35(1973)です。新しい弦は、いくら事前にひっぱっておいてもチューニングが甘くなりやすいですが、音はクリアになってシャキシャキ感が出て何を弾いても気持ちが良いし,スラーを入れると弦のこすれる音が快感です。



 今までは,一貫してdadalioのライトゲージを使っていましたが,今回はD18に"ghs”のライトゲージ,D35にマーチンの"fingerstyle SP"ライトゲージを貼ってみました。使用感は、新しい弦に変えた効果の方が大きくて弦自体の差がわからないタコ耳は相変わらずです(涙)。

アリス30周年記念ジッポー

2007-02-11 18:29:11 | アコギ

 皆さん,「アリス」と言うグループをご存知ですか?そう、70年代初頭,爆発的人気を誇ったフォークグループですよね。この結成30周年の記念ZIPPOをひょんなことから手に入れました。職場の同僚Iさんのお義父さんが矢沢透氏と親交があるらしく、その方からIさんを通じていただきました。どのくらい出回っている物かわからないですが、70年代フォークを愛する者としてとても貴重に思えてなりません。Iさん,そしてお義父さん、ゆずっていただきありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

   

 なんと箱には矢沢透氏とおぼしきサインが入り,記念ZIPPOには"Kobe International House 17/JAN/2001"そしてチンペイさん、ベーやん,キンちゃんの名前が刻印されているのです。 自分は道具をNOS(new old stock)として保存しておく習慣がありません。箱に入れてしまっておくとお宝鑑定団に出せたりする?かも知れませんが,物がジッポーだし使用することに決めました。箱とオイルと石は付属品としてとっておきライターは使ってしまおうと思います。ここに書けば思い切って使えそうです!!!

復活!デイリードライバー

2007-02-11 01:28:59 | Volkswagen

 前照灯の突然死といつ起こるかわからない始動不良に悩んでいたうちのデイリードライバー66bugはフラットパワーさんを無事退院。今週一週間,始動不良もなくライトも問題ないようです。キャブ調整とタペット調整でエンジン音が凄く静かになってかえってきました。前照灯の方はリレーに問題があったようで分解掃除で問題なくなりました。暖かいので,窓全開で走れるこんな冬は初めてですね。  



 海でも見に行こうかという感じで皆で出かけてみました。久々に太平洋をとらえたショットです。

エラのバラードはこれだ!

2007-02-11 00:44:56 | jazz & vocal
Ella Fitzgerald Sings Songs From LET NO MAN WRITE MY EPITAPH
(Verve MGV4043)

 ピアノだけをバックに唄った名盤というのは結構ありますよね。June Christy, Doris Day, Dinah Shoreあたりが有名ですかねぇ?。ならばエラはどうか?、オケをバックに快活にしスウィングするエラがやはりもてはやされますが,ピアノだけをバックに唄うエラも夜ゆったりとした気分で聴くにはなかなかオツな物です。デッカにはエリス・ラーキンスを相手に唄ったアルバムがあり,若々しいエラを代表するアルバムとして有名ですが,円熟期に入って録音されたポール・スミスを相手にバラードばかりを集めたこのアルバムも捨て難い魅力があり愛聴しています。ポール・スミスといえば当時のレギュラーピアニスト,そうあの大名盤「エラ ・イン・ベルリン」で聴けるピアニストですよね。映画の"LET NO MAN WRITE MY EPITAPH"からのsoundtrackからなんてタイトルついてますが,おなじみのバラードばかりで楽しめますよ。  

 終始同じペースで行きますがA面には"Black Coffee", "Angel Eyes", "I Cried For You", "I Can't Give You Anything But Love", "I Hadn't Anyone Till You", "My Melancholy Baby"がB面には"Misty", "September Song", "I'm Getting Sentimental Over You"と既存のスタンダードをゆったりと唄うエラが全編を通じて聴かれます。バラードになっても,彼女の唄は安定感抜群で本当に安心して聴けますよね。ツボを心得たスミスのバッキングもいいですね。  

 T字VERVEのモノラル盤で、DGが刻まれており"Verve Records Inc."のアドレス入りです。エラの隠れた人気盤かも知れませんね。

バリトンと言えば・・・

2007-02-10 05:11:09 | jazz & vocal
Paris Concert/Gerry Mulligan
(Pacific Jazz 1210 KING GXF3134 reissue)

 ジャズ界でバリトンサックスの第一人者といえば長い歴史を通じて,この人”ジェリー・マリガン”だと思います。サージチャロフやペッパー・アダムスなどの名手もいますが,マリガン抜きにはバリトンシーンを語ることは不可能ですよね。そして,マリガンカルテットは結成当時は人気のあったチェット・ベイカーを擁していたわけですが,チェットは麻薬で収監されたため,ボブ・ブルックマイヤーを加えたカルテットに変化していきます。当初から,ピアニストを廃したカルテットという得意なバンド形態を貫いて来たわけですが,ピアノを廃する効果は、自由なインプロビゼーションを追求したことにあることは疑いもありません。ブルックマイヤーを迎えても基本的にこのコンセプトは踏襲されていきました。ボブを加えた最初の録音であり,ボントロ,バリトンと言う低音楽器のみのフロントラインが作る独自のサウンド,スィング感はこのカルテットならではであり,個人的にはチェットを含む物より数段気に入っています。

 54年6月,パリのSALL PLEYELで録音されたライブ盤です。メンバーは前記フロントに,Red Mitchell(b), Frank Isola(ds)を加えたカルテットです。演奏は,冒頭のメンバー紹介に始まり、A面が"Come Out, Come Out Wherever You Are", "Five Brothers", "Makin' Whoopee", "Laura", "Love Me Or Leave Me", B面が"Bernie's Tune", "Walkin' Shoes", "Soft Shoe", "Moonlight In Vermont", "Mortel"と言うマリガン得意の曲が並び,これ一枚でマリガンの全貌を簡単に把握することが出来ると言っても過言ではないと思います。そして"Utter Chaos"、これはバンドのクロージングテーマであったようですが、これが両面最後に配される選曲構成もニクイですね。


the fabulous Gerry Mulligan Quartet vol1, 2

(Vogue 東宝VX4055, 4056 reissue)

 さて本日アップのこのアルバムはパシフィック・ジャズからリリースされたもので、所有盤は当然のキングの再発盤です。原盤は仏Vogueだろうと思います。「上記がそれです。」と言いたいのですが、これも東宝レコードが出したreissueです。でも、この盤の色違いのカバーがカッコよくって気に入っています。もっぱらターンテーブルに載るのはパシフィック盤ですけどね・・・。

吠えるテナー,ジョニー・グリフィン

2007-02-09 02:08:37 | jazz & vocal
Night Lady/Johnny Griffin
(Philips 840 447PY reissue)


 リトル・ジャイアントのニックネームを持つグリフィンは豪快なテナースタイルで知られるハードバップを代表するテナー奏者です。Argo, Blue Note, Riverside, Prestige, Jazzland, Black Lionとモダンジャズを代表するレーベルに万遍なく吹き込みがありどのアルバムでも彼のパワフルに吹きまくるスタイルが味わえますよね。中でもロックジョーとのテナーバトルやモンクのバンドでの演奏は特に彼を足跡を語る上でははずせない経歴であろうと思います。

 グリフィンはアメリカでの実績を積んで62年ヨーロッパに渡って、ケニー・クラーク/フランシー・ボランバンドのスタープレーヤーとして脚光を浴びるようになります。この時代に,オランダのフィリップスに吹き込まれたワンホーンアルバムが本日アップのこのアルバムです。リズムセクションはFrancy Boland(p), Jimmy Woode(b), Kenny Clarke(ds)のトリオでクラーク・ボランバンドの中核をそのまま抜いて来た格好です。クラークはモダンドラムの開祖として知られる名手ですし、ボランもユーロを代表するピアニストであることを示すようなソロを聴かせてくれます。さてグリフィンです。もうB面(アメリカ/エマーシー盤ではA面らしい)の素晴らしさに尽きます。ワルツ曲であるタイトルチューン"Nght Lady", バラードの"Little Man You've Had A Busy Day"そして十八番の"All The Things You Are"とグリフィン節が炸裂します。勿論,A面冒頭のミディアムファーストの"Scramble"ややや早めの"Summertime"のプレイなども時にフリーキーなトーンを交えたソロで印象的です。ボランのスクエアなピアノも好感がもてますね。

 なかなか入手できなかったアルバムですが,フォノグラムの再発で手に入れることが出来た貴重盤でもありますよね。

コージー・カルテット

2007-02-08 00:38:53 | jazz & vocal
Toshiko Meets Her Old Pals/Toshiko Mariano(秋吉敏子)
(King SKA3019, reissue)

 我が国を代表するジャズメンと言うと、この方をおいていないと思います。最近は、ナベサダやヒノテルもメジャーになったかもしれないですが、このアルバムが録音された61年という時代には日本人では彼女以外、世界に認められたジャズメンはいなかったといっても過言ではないと思います。この時代はチャーリー・マリアーノと結婚しており日本語ライナーにはToshiko Marianoのクレジットも見られます。ここで共演するナベサダと宮沢昭のフロントラインは彼女にとっては旧友であり,ある意味師弟関係にあったのかも知れません。特に,その後の活躍で知られるナベサダを含む四重奏団,即ちコージーカルテットは我が国のジャズ史を紐解くときに避けては通れないスーパーバンドであったと思われます。このアルバムは渡米していた敏子が一時帰国したときに旧友を集めて東京は杉並公会堂および文京公会堂で録音されたアルバムです。

 メンバーは敏子(p), ナベサダ(as), 宮沢昭(ts), 原田長政・栗田八郎(b), 富樫雅彦・白木秀雄・猪俣タケシ(ds)のクインテットです。A-1の"So What"からしびれまくりです。原田の力強いウォーキングベースに導かれて始まり,富樫のゆったりとした多彩なドラムが絡んでいき敏子がピアノソロをかぶせていくあたりの緊張感は最高です。続く宮沢も良いプレイなのでしょうが,やはりナベサダの第一人者の片鱗を見せたアルトが素晴らしいです。続く"A Night Has A Thousand Eyes"でも富樫と敏子のインタープレイがいいですね。B面トップの"Quebec”は夫,チャーリーの作品ですがここでも敏子/ナベサダのプレイが群を抜いています。ラストの”わたすのビートーヴィン”もノン・リズムの部分が多いこった作りの敏子のオリジナルです。 ノンリズムのため音の出だしに敏子はタクトを振ったため音のつながりが出来ずその部分の2音を夫チャーリーが弾いたと言われています。

 当時の敏子の楽旅スタイル,日本のホテルの玄関で微笑むイラストカバーが生かしています。60年代初頭の日本のジャズシーンが目に浮かぶようなアルバムだと思います。