Herbie Harper-Bud Shank-Bob Gordon/Herbie Harper
(Liberty LJH6003)
(Liberty LJH6003)
トロンボーン奏者の中ではHerbie Harperの名はあまり知られてはいないかも知れませんが,ウエストシーンを語るにはBob Brookmeyer(vtbですが)とともに避けて通れないボントロ奏者であろうと思います。本日はリバティの"Jazz unlimited series"から一枚,このHerbir Harperを中心としたセッションをアップします。このシリーズは以前にアップしたBuddy Childersのログでちょっと話題になりましたのでご記憶の方もあろうかと思います。
サイドAはHarper(tb)とBud Shank(ts, bs)のセッション,サイドBはHerper(tb)とBob Gordon(bs)のセッションです。リズムセクションはHarry Babasin(b), Roy Harte(ds)に加えサイドAではMarty Paich, サイドBではJimmy Rowlesがピアノをつとめます。A面からまさにウエストと言う展開ですが,マルチリードのバド・シャンクはテナー,バリトンで参加します。個人的にメイン楽器がきまらないためか何か印象がボケてしまうシャンクの面よりも、渋い選曲とマリガンカルテットを彷彿とさせるバリトンのボブ・ゴードンのサイドが素晴らしいと思います。ゴードンについては10インチのMeet Mr. Gordonが知られていて以前にもアップしていますが、若くして夭逝したこのプレーヤーの貴重な録音でもあります。ゴードンはマリガンより固めの音色でゴリッとしたプレイが印象的であり、自動車事故がなければおそらくマリガンと並び賞されるプレーヤーだっただろうと想像します。このサイドのハーパーとのコラボは絶妙で、マリガンカルテットを思わせるB-1の"Five Brothers", Harperがテーマを吹いて,次に現れるゴードンの音色・プレイに酔いしれる"Summertime", ロウルズがイントロから活躍する"Jive At Five", そして裏カバーに"C"なしでクレジットされる"Jeepers Leapers"と渋い選曲に唸ってしまいます。ハーパー盤ですがゴードンが聴きモノの一枚と思います。
所有盤はリバティのブルーレーベル,シルバーロゴのモノ盤です。本当に渋いセッションですね。
追記:blog仲間のNOTさんから再び,興味ある御指摘が届きました。NOTさん所有のこのハーパー盤のセンターラベルが濃緑色のプロモだと言うことです。ってことは自分のブルーラベルは再発か?!。NOTさんがおっしゃられている濃緑色は自分のgreen(turquoise)とは違うのかも・・・。よくわかりませんが,このあたりのリバティ盤は手持ちはblueとturquoiseが混じりで存在します。一応この6003(blue)と6008(green)のセンターラベルをアップしてみます。手持ちは以下の通りです。6003(blue), 6007(blue), 6008(green), 6009(blue), 6012(green), 6013(blue)。どうなんでしょうね。何か法則がみえますかねぇ???