67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

このボブ・ゴードンが聴きモノだ!

2007-04-22 04:03:14 | jazz & vocal
Herbie Harper-Bud Shank-Bob Gordon/Herbie Harper
(Liberty LJH6003)


 トロンボーン奏者の中ではHerbie Harperの名はあまり知られてはいないかも知れませんが,ウエストシーンを語るにはBob Brookmeyer(vtbですが)とともに避けて通れないボントロ奏者であろうと思います。本日はリバティの"Jazz unlimited series"から一枚,このHerbir Harperを中心としたセッションをアップします。このシリーズは以前にアップしたBuddy Childersのログでちょっと話題になりましたのでご記憶の方もあろうかと思います。

 サイドAはHarper(tb)とBud Shank(ts, bs)のセッション,サイドBはHerper(tb)とBob Gordon(bs)のセッションです。リズムセクションはHarry Babasin(b), Roy Harte(ds)に加えサイドAではMarty Paich, サイドBではJimmy Rowlesがピアノをつとめます。A面からまさにウエストと言う展開ですが,マルチリードのバド・シャンクはテナー,バリトンで参加します。個人的にメイン楽器がきまらないためか何か印象がボケてしまうシャンクの面よりも、渋い選曲とマリガンカルテットを彷彿とさせるバリトンのボブ・ゴードンのサイドが素晴らしいと思います。ゴードンについては10インチのMeet Mr. Gordonが知られていて以前にもアップしていますが、若くして夭逝したこのプレーヤーの貴重な録音でもあります。ゴードンはマリガンより固めの音色でゴリッとしたプレイが印象的であり、自動車事故がなければおそらくマリガンと並び賞されるプレーヤーだっただろうと想像します。このサイドのハーパーとのコラボは絶妙で、マリガンカルテットを思わせるB-1の"Five Brothers", Harperがテーマを吹いて,次に現れるゴードンの音色・プレイに酔いしれる"Summertime", ロウルズがイントロから活躍する"Jive At Five", そして裏カバーに"C"なしでクレジットされる"Jeepers Leapers"と渋い選曲に唸ってしまいます。ハーパー盤ですがゴードンが聴きモノの一枚と思います。



 所有盤はリバティのブルーレーベル,シルバーロゴのモノ盤です。本当に渋いセッションですね。



追記:blog仲間のNOTさんから再び,興味ある御指摘が届きました。NOTさん所有のこのハーパー盤のセンターラベルが濃緑色のプロモだと言うことです。ってことは自分のブルーラベルは再発か?!。NOTさんがおっしゃられている濃緑色は自分のgreen(turquoise)とは違うのかも・・・。よくわかりませんが,このあたりのリバティ盤は手持ちはblueとturquoiseが混じりで存在します。一応この6003(blue)と6008(green)のセンターラベルをアップしてみます。手持ちは以下の通りです。6003(blue), 6007(blue), 6008(green), 6009(blue), 6012(green), 6013(blue)。どうなんでしょうね。何か法則がみえますかねぇ???

Jubileeを代表するボーカルアルバム

2007-04-21 03:36:27 | jazz & vocal
Detour to The Moon/Mary Ann McCall
(Jubilee JLP1078)


 これだけジャジーなボーカルもそうあるモノじゃない。ジュビリーを代表するボーカルアルバムであるばかりか、ジャズボーカルを代表するアルバムと言っても過言ではないでしょう。メリーアンは1919年、Phillyの生まれですが、Dorsey, Herman, Barnetとバンドシンガーをつとめて来ていますが,バンドの華というより,既にこの時代からジャジーはフィーリングは抜きん出ていたと言います。このジュビリー盤はメンバー,アレンジ,月に因んだ選曲,録音とどれも一級品であり、そして何と言ってもメリーアンのハスキーな声質をいかしたジャジーなボーカルの組み合わせは非の打ち所がありませんね。

 収録曲は全て「月」に関連した曲で,タイトルに引っ掛けてA面冒頭に"Detour Ahead"を持って来ています。アレンジャーは曲により異なり、"Moonlight Becomes You", "Moonglow"(Bob Brookmeyer), "Moon Country", "Detour Ahead", "The Moon Was Yellow"(Bill Russo), "I Wished On The moon"(Jimmy Raney), "Shine On Harvest Moon", "No Moon At All", "Oh You Crazy Moon", "Blue Moon"(Teddy Charles), "It's Only A Paper Moon"(Mal Waldron)という構成で、各人のアレンジの妙を楽しめます。実際の演奏はviola, celloを加えたセット(Teddy Charles, Jimmy Raney, George Duvivier)とストリングスのないセット(Teddy Charles, Jimmy Raney, Mal Waldron, Oscar Pettiford, Jerry Segal)がバッキングしています。どの曲でもメリーアンのややザラッとしたハスキーボイスとジャジーなフレージングが極めて印象的です。



 所有盤はジュビリーのブルーレーベル,シルバーロゴのモノラル、オリジナル盤です。録音も音が厚く,バックの引き締まったサポートもよく捉えられているボーカルの名盤にふさわしいアルバムです。

PS:ブログ仲間でオリジナルに見識の深いNOTさんから、貴重だとご教示いただいた青センターラベルを追記としてアップさせてもらいます。

69 convertible on restoration

2007-04-20 04:59:16 | Volkswagen

 Volkswagen freakの皆様,こんばんわ。 4月に入り,イベントラッシュですね。今週終わった「八ヶ岳トレフェン」に続き,今週末からの琵琶湖でのVolkwagen Campmobile Clubのキャンプイベントと2週連続で参加される方も多いと思います。近ければ,顔を出したいところですが、四国と言う離島に居住しているために、なかなか参加できません。



 さて69カフェオレもレストア4ヶ月目にはいり、作業も進んでいるようです。塗装も剥離されフロアパンもきりとられています。 BUGWOKSのH社長によると,フレームはとてもしっかりとしているとのことでした。フロント部分の塗装も剥離された状態です。後1ヶ月半ぐらいで完成となると待ち遠しいですね。どんなconvertibleが出来上がるか,本当に楽しみです。

やったぜ!ジム・ホール・トリオ

2007-04-20 04:54:47 | jazz & vocal
Jazz Guitar/Jim Hall
(Pacific Jazz1227)


 以前ブログ仲間のmono-monoさんがアップしていたこのアルバム、羨ましいなあなんて思っていましたが,へへへ、遂に手に入れちゃいました。というのもmono-monoさんがアップしたころには、随分前に(多分大学生の頃,場所は新潟だったと思います。)中古で手に入れたいた東芝の再発モノしか手許にありませんでした。カバーがぼやけててジムの顔のcontourなどかなりフォーカスが甘い感じのカバーでした。ジムのレコードでは最も古いリーダー盤ですが,当時はジミー・ジュフリー3の一員であった頃の演奏だと思います。若いジムがニコッと微笑んだカバーが印象的です。

 やっぱり,このオリジナルいいですね。太い低音と繊細な高音でシングルトーン中心にアドリブを展開する好盤です。メンバーは名手カール・パーキンスのピアノとレッド・ミッチェルのベースと言うピアノレストリオです。冒頭の"Stompin' at the Savoy"歯切れの良いソロにミディアムスウィングのスタンダード好きだと言うジムの個性がモロに現れていて好感がもてますよね。続く"Things Ain't What They Used To Be"も同趣向の好トラックですね。東芝盤ではマスターテープが見当たらずディスクからのダビングになっていた"This Is Always"(以前に出たステレオ盤には未収録と言う。)もオリジナルでは何ら違和感はないですね。そして本作の白眉とも言うべき"Thanks For The Memory"が現れます。ホールもさることながら美しいタッチのパーキンス,重厚なミッチェルにも十分なスペースが当てられています。そしてB面の"ステラ”,"920 Special"もサイドA同様にスウィングしており良く唄うジムのシングルトーンが楽しめます。後のコーダルな演奏を多く取り入れたスタイルより全然いいですね。モノラルオリジナルならではの厚い音には涙モノです。  

 パシフィックのモノオリジ盤です。カバーがテープ補修されている以外は素晴らしいピカピカのアルバムです。

バニーガールとカクテルピアノ

2007-04-19 03:32:22 | jazz & vocal
At The Playboy Club/Harold Harris(Vee Jay SR3036)

 世界的に有名な男性雑誌プレイボーイ誌のオーナーHugh Hefnerが1960年シカゴにオープンさせたクラブがPlayboy Clubです。別名"Disneyland For Adults" の名称もあったようですが、このクラブでウェイトレス,コンパニオンとして働く女性達は同誌のマスコットのウサギをイメージした衣装を身につけており、バニーガールと呼ばれていたようです。このウサギをフロントカバーに持って来たジャズ/ボーカルアルバムで最も有名なのは"Beverly Kenny Sings For Playboys"(Decca)だろうと思います。こう言ったクラブと良質のピアノトリオは格好の組み合わせで、いわゆるカクテルピアノと呼ばれるスタイルのピアノが雰囲気をつくりますよね。このシカゴプレイボーイクラブのハウスピアニストとも言うべきハロルド・ハリスのトリオをアップしますね。このタイトルから想像すると、ライブのような感じですが,聴衆の反応もなくスタジオ録音かと推測しています。ラベルは同じシカゴのVee Jayです。

 メンバーはHarold Harris(p), Lennell Glass(b), George Harps(ds)のトリオです。 A面はCy Colemanの"Playboy Theme"で始まります。聞き慣れたメロディ,ノリの良いスウィンギなピアノが心地よいオープニングです。続く"Hefner Jusu Walked In"は勿論オーナーへのdedicationですよね。Aラスは"When Your Lover Has Gone"のcelesteのプレイです。B面冒頭の"What Kind Of Fool Am I?"のガーナー風のプレイが良いですね。そしてオーラスの"In Other Words"で締める、まさにクラブカクテルピアノ風の演出です。

 カバーは有名なこのバニーガールが使われています。所有盤はVee Jayのレインボー,ステレオ盤です。Relax, Listen and Enjoy!!!

黒バラ,リジー・マイルス

2007-04-18 03:17:12 | jazz & vocal
A Night In Old New Orleans/Lizzie Miles
(Capitol T792)


 ニューオーリンズは最近ではハリケーン・カトリーナの襲来で、その名を知られるようになっていますがご存知のようにアメリカを代表する観光地であります。ミシシッピのデルタに広がるヨーロッパ的なこの街はジャズの街としても知られていますが,サッチモ生誕の地でもありますよね。まだ訪れたことがないですが、フレンチクォーター(View Carre:仏語”古い正方形”の意)のバーボンストリートはたくさんのライブハウスがありこんな演奏を聴かせているようですね。本日は、このバーボンストリート出身のブルース歌手リジー・マイルスとデキシーのシャーキー・ボナノとの共演盤です。古き良きアメリカの雰囲気がびんびんと伝わってくるアルバムですよ。

 このアルバムではシャーキーのバンドにリジーが加わり,インストチューンとボーカルチューンがほぼ交互に現れる構成です。A面トップの"The Eyes of Texas"は日本では「線路は続くよどこまでも」で知られるアメリカのトラディショナルです。原曲ではホルンやバンジョー等が歌詞で唄われておりデキシーでの定番曲ですね。ここでのシャーキーのブリリアントなトランペットいいですね。さてリジーのボーカルです。ヨーロッパでは”黒バラ”と呼ばれた彼女の太く逞しいボーカルがA面の"A Good Man Is Hard To Find", "Salty Dog", B面では"Bill Bailey Won't You Come Home", "At The Darktown Strutters' Ball", "Lizzie's Blues"で聴くことが出来ます。たまに聴くとこう言うデキシーも新鮮でいいですね!

 所有盤はキャピトル、ターコイズのオリジナルモノラル盤です。アルバムカバーにも書かれたVieux Carreの雰囲気を伝えるカバーが素晴らしく、皆さんこれみるとジャケ買いしたくなるのではないでしょうか?

これもマイナーな?ピアニスト

2007-04-17 00:06:19 | jazz & vocal
Jazz For Everyone/Ronnie Brown Trio
(Philips PHS 600-130)


 ここのところインストものはもっぱらピアノトリオ,それも比較的マイナーな(リーダー盤があまりリリースされていない)ピアニストを連続アップしています。このアルバムを初めて知ったのは先日から連続登場の93年刊のジャズ批評別冊”ピアノ・トリオ1600”です。それも巻頭グラビアに珍盤・希少盤がカラーで紹介されてますが,これがなかなか魅力的で,この盤もその中「吉祥寺のオヤジ」のセレクションにあったアルバムでした。また、オヤジの「辛口!JAZZ名盤1001」にも無名で安値“勿怪の幸い”と評されたアルバムである。自分自身も勿論,この一枚しか所有してませんが、ハリウッドPJでのご機嫌なライブパフォーマンスを収録したモノでなかなかにリラックスした演奏を聴かせてくれます。ピアノトリオと紹介されてますがブラウンはバイブも駆使しての演奏で純粋な意味でのピアノトリオではないのです。ピアノのテクニックもクラシック出身ということもあり相当なものでアンドレ・プレビンに似た印象もあります。piano&vibeも組み合わせではEddie Costaが有名ですが。Ronnieのバイブも単なるオヤジ芸に留まらない好プレイで,ボビー・ティモンズのバイブやライオネル・ハンプトンやミルト・ジャクソンのピアノのようなメイン楽器が有名すぎるプレイヤーのアナザー・インストルメントとは若干趣きが異なります。

 メンバーはRonnie Brown(p, vib), Bob Cicccarelli(b), Nick Adams(ds)のトリオですが、例によって無名な方ばかりです。選曲も好ましいモノでA面の"I Could Write A Book", "Angel Eyes", "Star Eyes", B面の"My Heart Stood Still", "You'd Be So Nice", "Gone With The Wind"そして"It Ain't Necessarily So"とスタンダードが目白押しで聴衆を意識したライブならではのパフォーマンスがうれしいですね。急速調の "My Heart Stood Still"や"You'd Be So Nice"で聴かれるお得意のバイブラフォンのプレイは唸り声も入っておりピアノとの両刀使いで画期的です。

 所有盤はPhilipsのプロモ,ステレオ盤です。「吉祥寺のオヤジ」さんが好きそうなアルバムですね。

エピックのシルキーヴォイス

2007-04-16 03:44:08 | jazz & vocal
Bernadine/Bernadine Read
(Epic LN3497)


 エピックと言うと渋いインスト盤が多く、オリジナル盤はいずれもものすごく高価なアルバムばかりで自分にとっても垂涎のレーベルです。少なからずボーカルものもあり,アイビールックの権化とも言うべきアンソニー・パーキンスのものや、ジョー・キャロル、ベティ・カーターなど一癖あるアルバムがリリースされておりこのレーベルの人気の一因となっているように思います。本日アップのバーナディン・リードの初アルバムもこのエピックに録音されていますが,自分の知る限りでは、このブログお得意の一枚しかリーダー盤がないシンガーのようです。声質、これを聴くとはまりますよ。ウォームでスムーズなボーカルはまさにエピックのシルキーボイスと言えるような素晴らしさです。例によってこの一枚しかリーダー盤がないのが残念ですね。

 バックはNick Peritoのオケからのピックアップメンバーと思われる大小様々な編成で行われているのですが、ギター,ピアノ、テナー, ボントロのソロも聴かれ、プレイヤー名は不明ですが優れたバッキングでバーナディンを盛り上げています。彼女のバラードでの瑞々しい表現がいいですね。選曲がまたいかしていて、サイドAの"Mean to Me", "What Is There To Say"もいいですが、特にサイドBの"I"m Glad There is You”の歌唱はこのアルバムの白眉とも言える好唱で彼女の声質の素晴らしさにウンウンとうなづいてしまいます。テナーがスススッとオブリを入れる"My Ideal"もなかなかいい出来です。

 所有盤はエピックのモノラル,プロモ盤でホワイトラベル,ブラックロゴ,周囲に白黒で縞模様(プロモでなければ黄黒)入りです。

白人のジーン・ハリス

2007-04-15 00:01:12 | jazz & vocal
Our Love Is Here to Stay/The Gene Harris Trio
(Jubilee LP1005) 


 ジーン・ハリスと言えば誰もが考えるのが,Blue Noteの看板グループとも言うべきスリーサウンズのピアニストですが,本日アップのGene Harrisは別人で白人ピアニストです。彼はクラシックの素養がありジュリアードでも学び,ボストンフィルのコンサートにも出演したような経歴を持っています。黒人のジーン・ハリスが多作でBNに人気盤がたくさんありますが,このジーン・ハリスはマイナーな存在でアルバムもマイナーラベルのジュビリーにパラパラとリーダー盤があるにすぎません。ジュビリーはマイナーレーベルですがハードバップ期に幾多の名盤を生み出した名門レーベルと思います。本日アップの一枚もこのジュビリー盤です。先日,良くコメントをくれる久保田さんがmixiにBurt Goldblattの海シリーズを挙げておられましたが、その中央の奴がこれですね。岩場で抱き合う男女(と思う?)を遠目に捉えた極めてGoldblattらしい美しいカバーです。  

 ピアノ自体はルバートで出るあたりはクラシック的に聞こえる部分もあり,黒さに欠けますが、こう言うアルバムはカバー片手に眺めながらリラックスするときには最適です。ベースはMike Long, ドラムはGeorge Hermanという無名のプレーヤーです。もう一枚のジュビリー盤"Genie In My Soul"のベン・タッカー入りのほうがbeatが強く人気が高いかも知れませんが,このFSR盤の音の貧弱さには閉口です。その点,こちらの録音はピアノがクリアでいいですね。演奏曲は,タイトル曲"Our Love Is Here to Stay"を始めスタンダード揃いでストレスはないですね。  



 黄緑ラベル,ブラックロゴのモノラル盤ですが,ジュビリーのオリジかどうか不明です。また御意見いただければ幸いです。

TRU-SOUNDはご存知ですか?

2007-04-14 00:30:24 | jazz & vocal
Misirlou/The Jimmy Neeley Trio
(Tru-Sound TRU 15002)

 一昨日のBess Bonnierに続きマイナーなピアノトリオをアップしましょう。このアルバムもBess Bonnierと同じく93年のジャズ批評「ピアノトリオ1600」の巻頭にあったカラーグラビアにアップされたものです。勿論,手に入れるまで聴いたことはありませんでした。Tru-Soundと言うレーベルをご存知でしょうか?モダンジャズの3大レーベルの一つとして知られるプレステッジの傍系レーベルです。キング・カーティスを中心にR&B色が強い演奏を中心にリリースしていったレーベルです。15000番台はR&B系,60000番台はゴスペル,80000番台はラテンと本家プレステッジとはやや趣向のことなる演奏をリリースしています。この15000番台にあって異色(R&B色がやや希薄)のピアノトリオがこのJimmy Neeley(p)のトリオです。ベースはMichel Mulia, ドラムはRudy Lawlessと言う知名度のないプレーヤー達ですが3人のコラボレーションはききもので適度にファンキーな心地よいジャズが楽しめます。実際、こう言った趣向のピアニストは結構いますよね。

 ややミッドイーストの雰囲気を醸し出すタイトル曲,”Misirlou”で幕が開きます。サイドAではこの演奏も良いですがスタンダードの"witchcraft"そして映画”慕情”のテーマ"Love Is A Many Splendored Thing"が聴かれます。特に後者の演奏はこの曲の美しいカバーと言えるのではないかと思います。サイドBでの"My One And Only Love", "Time After Time", "Gone With the Wind"のスタンダード3 連発もうれしいですね。Tru-SoundとしてはR&B色にかけますが、反面聴きやすいピアノトリオに仕上がっています。



 所有盤はspineがやや痛んでいますが,盤の状態は良く,ブラックラベルのTru-Soundのオリジナルmono盤と思います。トリオの顔写真とカッコイイロゴがパープルのバックに映えるカバーも魅力的ですね。