67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

リラックスできるウィルソンのトリオ

2007-04-04 03:28:18 | jazz & vocal
The Impeccable Mr. Wilson
(Verve MGV8272)


 ウィルソンのピアノはいつ聴いてもとてもリラックスできるピアノトリオです。ぎすぎすしたところはないし,深夜、ポッとめざめてネットに対峙したい時のバックミュージックにも最高です。まさにタイトル通りで,欠点のない、申し分のないピアノと言ったところだと思います。以前にも2枚のverve盤をアップしていますが、いずれもリリカルなスイングスタイルのピアノは彼ならではの個性だと思います。

 パーソネルはTeddy Wilson(p), Al Lucas(b), Jo Jones(ds)のトリオです。全体的には演奏が短めなのはいつものテディのトリオアルバムと同じです。A面は"I Want To Be Happy", "Ain't Misbehavin'", "Honeysuckle Rose","Fine and Dandy", "Sweet Lorraine", "I've Found A New Baby", B面は"It's the Talk Of The Town", "Laura", "Undecided","Time On My Hands", "Who Cares", "Love Is Here To Stay"というラインアップです。テディの軽いスウィングスタイルとマッチした選曲のすばらしさは最高ですね。また,テディの音楽を熟知していると言われるジョー・ジョーンズのブラシを中心としたドラミングも見事です。カバーは淡いブルーのモノクロ写真が使われており,バックカバーには"Burt Goldblatt"のクレジットが見られます。

 所有盤はverveのトランペッターラベルでモノラル盤です。

白人バイブの雄、テリー・ギブス

2007-04-03 04:27:55 | jazz & vocal
Terry Gibbs Plays The Duke/Terry Gibbs
(EmArcy MG-36128)


 考えてみるとバイブラフォンプレーヤーというのはハンプトン、ジャクソンを筆頭に多くは黒人プレーヤーでありますが,白人にも何人かの優れたプレーヤーがいますよね。筆頭はゲイリー・バートンでしょうが,他にもデイブ・パイク,エディ・コスタ,カル・ジェイダー等とともに忘れてはならないのがこのテリー・ギブスだと思います。以前にインパルス盤をwebでアップしていますが,ギブス自体は1924年生まれと結構古いプレーヤーであり,エマーシーに録音された数枚のリーダーアルバムも忘れることが出来ません。本日のアップはこのエマーシー盤のなかから、エリントン曲集をアップしましょう。

 メンバーはTerry Gibbs(vib, marimba), Pete Joly(p), Leroy Vinnegar(b), Gary Froman(ds)の四重奏団です。選曲もエリントンの有名曲ばかりで聴きやすく,スウィンギーなギブスのバイブ,マリンバが堪能できます。特にB-1の"Sophisticated Lady"の余韻を引きずりながら展開されるバイブやB-2の"Do Nothin' Till You Hear From Me"でのマリンバが最高ですね。またピート・ジョリーの卓越したアコーディオンプレイもききもので、A-3"Caravan"でのドライビングなソロは聞き逃せません。ベースのビネガーは終始安定したビッグトーンで全体として芯の通った好アルバムに仕上がっています。

 所有盤はエマーシーのブルードラマー、モノラル盤で金属製のバイブ,ウォームなマリンバ、アコーディオン、太いベースの録音も良くギブスの中でも愛聴盤の一つです。テリー・ギブス、もっと評価されても良いのでは?

エラ/ライブの傑作

2007-04-02 00:13:15 | jazz & vocal
Jazz At The Santa Monica Civic '72/Various Artists
(Pablo 50MJ3031/2/3)

 パブロは、1973年,ノーマン・グランツによって設立されたレーベルでありジャズファンにはモノクロカバーのレーベルとして知られていますよね。クロスオーバー、フュージョンが席巻する当時のジャズ界においてメインストリームジャズ復興の中心的役割を果たしたレーベルとも言えますよね。グランツはその昔,JATPという格好で大々的に興行しVERVEに多くのライブ盤を残しましたが,パブロ版JATPがまさにこの3枚組のアルバムと言えると思います。中でも3枚目のサイド5,6のエラのライブパフォーマンスの素晴らしさは彼女のライブの中でも3本指に入れても良い出来だろうと思います。これに絞ってのアップとします。

 サイド5のベイシーバンドをバックに回した"Shiny Stockings"で幕を開けるこのセット,一曲目からノリノリです。フレディ・グリーンのザクザクギターも聞こえるし,選りすぐりの少ない音で対抗するベイシーのピアノ、そしてダイナミックなエラのボーカルと一級品の素晴らしさとはこのことと言わんばかり!続くジェームス・テイラーで有名なキャロル・キングの“君の友達”とマービン・ゲイの"What's Goin' On"には驚いた!今やスタンダードですが,当時は新曲ですよね。素晴らしい解釈で立派なジャズに変えてしまうエラのボーカルの素晴らしさに度肝を抜かれました。続くトミフラトリオのバッキングの2曲はかすみがち。サイド6のポーターメドレー。お得意の"Too Darn Hot"ではKeter Bettsのピチカートをバックにグイグイとスィングするエラが最高です。続く"It's Alright With Me"も完璧です。そしてフィナーレの"C Jam Blues"は自身はスキャットでソロイスト(Al Grey→Stan Gets→Harry Edison→Eddie Lockjaw Davis→Roy Eldridge)を次々と紹介していく演出がこころにくいですね。ライブの楽しさが凝縮した一枚と言えると思います。

 所有盤はポリドールが出したBOX SET3枚組です。この一枚だけでも購入に値しますよ!

2007桜の下へ!

2007-04-01 20:58:33 | Volkswagen

 インフルエンザ休暇も今日が最後。来週には桜も見れそうもないので、明日体調が悪くないと信じて行ってきました桜の下へ。まだタミフルを内服してるのになんてややバツの悪さを感じながらの大渡ダム公園です。桜は7-8分咲きでもう今週には満開って感じでした。桜は本当に観れる期間が短いので紅葉に比べりゃチャンスを逸しがちですからね。無理したかいあってきれいな桜を今年も観ることが出来ました。  



 子供達も幸い今朝から発熱もなくなりました。長男は女房の実家に行ったので今日は4人で花見です。暖かくなってチョークが利いてる時間も短くなった66bugも走り出せば好調そのもの。でもやっぱりエンジン始動時のパンパンって音は気になるのですが・・・。そろそろオイルも交換です。残念ながら、このときにまたキャブの調整が必要な感じですね。

「私的入手困難だった盤」

2007-04-01 00:36:14 | jazz & vocal
West Coast Vibes/Roy Ayers
(United Artists UAS6325)


 幾度も自分の前に現れながら,スルッととおり抜けて入手できない盤というのが自分にはあるのですが皆さんどうでしょう。国内外のジャズレコード店やオークションにでて見かけてはいたのですが入札しては負け,リストで見つけて問い合わせをかけては"Sold Out"の返事を受け取り続けたアルバムである。思わぬ高値がついたりで諦めたこともありました。昨年,遂に入手したアルバムがこれです。今年度はインフルエンザ公休で始まりましたが,ジャズはこの”私的入手困難だった盤”ロイ・エアーズで行きましょう!

 このアルバムの存在はSJ社74年臨時増刊”幻の名盤読本”で知っていました。勿論,聴いたことがなかったですが・・・。バイブ奏者の中では最もgeneration的には新しい部類に入ると思います。彼は1940年、LA生まれ。最初はギタープレーヤーだったと言います。ミルト・ジャクソンとカル・ジェイダーを聴いてバイブに転向したと語っています。そのデビュー盤が本アルバムです。メンバーはハードドライビングプレイで知られるCurtis Amy(ts, ss), 盟友Jack Wilson(p), Bill Plummer, Vic Gaskin(b), Tony Bazley, Kenny Dennis(ds)の四重奏団もしくは五重奏団で行われます。A-1のロイのオリジナルファンキーブルース"Sound and Sense"で彼の卓越した作曲の才能とテクニックに納得するでしょう。Amyのうねるテナー,スクエアなウィルソンのピアノも好ましいですね。続くマンシーニの”酒とバラの日々”もボッサタッチですきなトラックです。そしてもう一つの聞き物はB面冒頭の"Ricardo's Dilemma"です。オリジナルのワルツでここでもロイのソロは好調,Amyのソプラノも美しいです。他にもカルテットでやるパーカーの"Donna Lee"やモンクの"Well You Needn't"などプロデューサー/レナード・フェザーの手腕も光りますね。

 アルバムはUnited Artistsのオリジナルステレオ盤と思います。カバーが素晴らしく、ブラウン系の落ち着いたバックにマレットを持って見上げるロイの表情がいいですね。