黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

ちょっと行ってきます

2013年11月19日 10時20分01秒 | ファンタジー

 先週金曜日、ダヴィンチで前立腺を全摘する選択をした。手術日は来週二十八日に決定。入院は十日間から二週間、自宅療養十日間程度で復帰できるそうだ。生検結果が出てから十日間、うろうろ駆けずり回ったが、もう逃げられない。ヒトはとかく、すり鉢の中で材料をすりすぎて、物事の本質をとらえどころのないものに変質させてしまう。人生、どこかの時点で割り切る必要がある。ネコなら、自分の身のことで迷うことはない。とのは死を眼前にしたときでさえ、うろたえ騒ぐようなことは一切なく、潔く逝った。
 現在連載中のヒツジたちは大詰めに差しかかっているが、来週までに完成する見込みはない。十二月中の再開を目指していきたい。(2013,11.19)
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今週も一回休みかも

2013年11月11日 16時25分03秒 | ファンタジー

 生検の結果、突き刺した針二十本のうち、右四本、左一本に悪性腫瘍の細胞が見つかった。初期の段階で確認できて良かったということだろう。切除でも放射線照射でもお望みの治療方法を選択でき、施術の効果はどっちも同じとのこと。切除の場合、ダヴィンチというロボットアームによる最先端手術を受けられるという。放射線は、強度変調放射線照射(IMRT)という、これも根治を目指す先進医療のひとつだ。さて、どっちを選ぶかと迫られると、これがなかなか難しい。経験がないから感覚的な尺度で判断するしかない。
 以下に記す事項はたわいのない私の戯れ言。ダヴィンチは、基本的に前立腺の全摘手術。当たり前だが、前立腺は、ヒトの生命維持に何ら関わりを持たない器官のひとつなのだから、取ってもかまわない。男がそれを自分のシンボルとして、後生大事に思っているだけのこと。正直言って、今さら男の機能にこだわりがあるのではない。もう十分だ、未練なんてないさと強がってみせているわけでもない。何と言ったらいいか、二つのいわゆる精巣という器官が依然として残っているのに、出口が塞がれるのは気持ち悪いのだ。たとえると、食物を摂取し胃腸で消化吸収しても、残留物の排泄口がない状態。腹の中でパンクしてしまいそうだ。
 手術説明書には、全摘手術の場合でも、腫瘍のはびこり方によっては大事な血管を残すことができるとある。そこまで心配なら色々理屈をこねないで、機能を残してほしいと、率直に医師に申し出たらいいではないか。
「とんでもない! そんな女々しい真似は、恥ずかしくてぜったいできない。死んでも口にしたくない」
 こんなよけいなことを考えるのは、やはり精神的にショックを受けているからなのだろうか。もう少し時間をかけたなら、別の考えが浮かぶのかもしれない。それまで決定は保留しよう。(2013.11.11)

「はな、どう思う?」「知らん」
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