黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

未知の年齢域

2021年05月21日 17時52分34秒 | ファンタジー
 はなが、まだ幼かったころ、ネコにしてはいけないことは何もない、という不埒な本を父しゃんが読んでくれたことがある。でも、はなは、世間には道理というものがあると知っていたので、家族の前ではそれなりに行儀よくしてきた。
 はなが17歳になったころのこと。ヒトの年齢なら80歳過ぎて、テーブルの上に寝そべったり、テレビ画面をたたいたり、朝早く父しゃんの手や足をなめて起こしたり、といったルール違反が、あの本に書いてあったとおり、実に楽しいってことに気が付いてしまった。
 ヒトの世界では年取って童心にかえるというけれど、ネコもおなじなのかな? 今では母しゃんもお手上げ状態。はなは家族の中で最年長、もう怖いものなしだ。(2021.5.21)



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桜花爛漫ちょっとすぎ

2021年05月16日 17時37分54秒 | ファンタジー
 桜花が風に吹かれて天空を舞っているのがわかるだろうか。満開を過ぎた花々を持て余し気味のソメイヨシノの写真(一昨日の14日撮影)。散る間際の桜花はいちだんと色が増し豪奢に見えた。靴が沈み込むほど桜花に埋めつくされた地面から、柔らかな花びらの感触が伝わってきた。(2021.5.16)



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在宅リモート生活

2021年05月13日 17時49分48秒 | ファンタジー
 コロナの感染者がうなぎ上りに増えるにつれ、社会活動の幅がぐんぐん狭まっていくような今日この頃、4月から通いはじめた学校も、連休明けの今週から遠隔授業になってしまい、またもや家を離れる口実がついえた。若い人たちに囲まれて過ごした極上の愉悦の時間は夢だったのか。
 先週末から、ライブのオンライン授業を受けるためのアプリをPCにインストールするのに四苦八苦した。そして、授業が始まる当日当時間を緊張の面持ちで迎えたのだったが、一向に配信されない。どうしたことかとPCを問い詰めたが、埒が明かない。
 翌日早々、担当教授からお詫びのメールが届いた。操作ミスのため、一部の学生に配信できなかったという。私より若い世代の教授なのだが、やはり時代についていくのは大変なのか、とかえってほっとした気持ちになった。
 このため、授業はライブでなく、いわゆるオンデマンドになった。配信された映像を一定期間内に視聴して、教授から出される課題について解答文を送付するという方式。今週、講義をふたつ無事視聴できた。これで私も、コロナ禍で流行している在宅リモート生活という新たな時代様式に、つま先の端をちょっとかけたことになる?(2021.5.13)
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眠りにつく前(ため?)の読書

2021年05月04日 17時50分07秒 | ファンタジー
 コロナがやって来てから、私は、寝る前の時間を読書に振り向ける習慣がついた。それまでの夜時間は、テレビのニュース番組視聴と、節度ある飲酒に当てられていた。ところが、コロナによって占拠された町の人々やニュースに登場する面々が右往左往するテレビ画面を見続けることに嫌気がさして、これ幸いに未読の本を読むことにした。
 昨年1年間は、河出版世界文学全集「須賀敦子集」をメインに、古代史関係や古墳物などを読んだ。今年に入ってからは、大学の選択科目の予習のため、瀬川拓郎「アイヌ学入門」「縄文の思想」、中川裕「アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ」「アイヌユカㇻ・虎杖(いたどり)丸の曲を読む」、本田優子ほか編「アイヌのクマ送りの世界」、伊福部宗夫「沙流アイヌの熊祭」などのアイヌ学を中心に読んできた。
 ちょっと飽きたかなと思い、本棚に無造作に突っ込んであった本をランダムに引っ張り出して、加藤陽子「それでも、日本人は戦争を選んだ」、ソナーリ・デラニヤガラ「波」、カルロ・ロヴェッリ「時間は存在しない」、花崎皋平「静かな大地」、バオ・ニン「戦争の悲しみ」などを開いたが、いずれも数ページから十数ページで挫折。私の鈍な感性をもってしても、寝る前に読む本ではないということか。
 ふと、須賀敦子全集を第1巻から読んでみたいという衝動に駆られたが何とか踏みとどまった。そして、ずっと先の老後の楽しみのためにとっておこうと思っていた、須賀訳のナタリア・ギンズブルグ「ある家族の会話」を思わず手にしたのだ。一気に読んでしまったらどうしようとか、はたして眠れるのだろうかとか、毎晩、不安にさいなまれることにならなければいいのだが。(2021.5.4)
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