黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

ネコの夢をみた

2025年01月14日 23時19分24秒 | ファンタジー
 12日の朝方の夢だと思う。はな本人(ネコ)の命日を忘れるくらい朝から慌ただしい日だったのに、その夢は頭の隅からずっと離れずに、出番を待っていた。
 まだ薄暗い早朝のこと、頭の近くにネコが座っていた。ベッドのサイドテーブルの上にいる、三毛のような毛並みのネコは、はなではない。たたかれたり噛まれたりしないかと恐る恐る手を近づけてみた。案外おとなしく触らせてくれた。夢はそれだけだった。
 6時半、目覚ましに起こされたとき、やはり部屋は薄暗かった。目を覚ましたとたん、そのネコの夢を思い出した。と同時に、その夢をみる少し前に、はなの夢をみたという思いがありありとよみがえった。しかし、はなの夢がどんなだったかまったく覚えていない。はなが三毛に姿を変えて現れたのだろうか。
 21年前、とのに連れられてきた子ネコが、2日後に夢の中から踊り出てきた記憶をたどってはならない。そんなことが、まさか絶対あるはずがない。(2025.1.14)
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はなまみれのブログ

2025年01月13日 23時58分13秒 | ファンタジー
 昨日12日は、はなの2回目の祥月命日だったが、朝から自治会の新年会の準備に追われたうえに、昼酒の酔いのために、はなのことがすっかり頭から抜け落ちてしまった。
 今日になってそのことに気がつき、2年前の、はなまみれのブログを見直したのがまちがいだった。数日前からささいなことに振りまわされ、気持ちが少し沈んでいたのが影響したのだろうか。
 たちまち当時の状況に引き戻され、激しい動揺の記憶がよみがえり、一歩も家から出られないくらい打ちのめされた。なんてことだ。過酷な人生に立ち向かうどころか、何ひとつ克服していないではないか。
 七草を二度食してもうつはうつ 猫士
(2025.1.13)

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1年4ヶ月

2025年01月10日 00時18分23秒 | ファンタジー
 1年と4ヶ月にもなるのに、悲しみが一向に去ろうとしない。
 悲しみを忘れられるか七草粥
 七草に粥食してもなお悲し  猫士

 1月7日は妻の誕生日。彼女は自身の誕生日に不満があった。なぜなら、生家の春七草の食事はいつも胃腸に優しい七草粥と決まっていて、祝いのご馳走とは無縁だったから。なので私は七草粥というものに一度もお目にかかったことがない。

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みな非整数

2025年01月03日 01時03分13秒 | ファンタジー
 雪ごもり年取りてみな非整数 猫士

 非整数次倍音とは自然のなかにあるがままに存在するものをいうらしい。
 年の初めから、わけのわからない句をひねり出すのはこの非整数の仕業なのだ。わたしの意図するところではない。そもそも私は俳句が嫌いだ。
 まる一日、雪が降り止まない。除雪しないと、雪穴に閉じ込められた熊みたいになりそう、と思っていたら、すぐ雪籠もりという語が浮かんだ。
 籠もりの籠とは、細竹を編んだカゴの意味を持った漢字。動物祭祀の籠字がなぜカゴになるのか私には納得できない。
 あるいは、籠とはは鬱蒼と茂った竹林祭祀なのかもしれない。
 この語が浮かんだ時点で投了。
(2025.1.3)
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甘くなくてもスイートポテト

2024年12月26日 00時46分57秒 | ファンタジー
 スイートは甘いの意味だけれど、ポテトが甘いとは限らない。
 昨年の栗きんとんが想定外に難関きわまりない代物だったので、今年は同じような食材でスイートポテトを作ってみた。
 サツマイモ3個で約1kg。買った時期がバラバラで品種も色も違う。1センチ幅にスライスし水にさらす。煮始めてレシピを見直したら皮をむくことになっていた。子どもの頃、蒸したサツマイモを皮むきしながら食べたものだ。
 だが、鍋いっぱいの茹でスライスサツマの皮むきは、手指を氷で冷やしながらの難儀だった。
 芋を潰して大量の砂糖と蜂蜜2種類投入。水分を飛ばし、卵の黄身2個を加えて、生地が出来上がった。成型用の型がないので、適当に形を整えたら、大きな芋虫みたいになった。手指の跡が付いているのもかまわず、卵の黄身を刷毛で塗る。
 次にオープンで焼くこと20分。おずおず半分食べてみたら、甘みが少々足りない感じだがなかなかの出来映えだった、昨年に比べると。(2024.12.26)

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NHKが量子もつれを特集

2024年12月23日 23時24分04秒 | ファンタジー
 時間は「量子もつれ」から発生した。どういうこと?
 時間がまっすぐ流れていることはおろか、時間がこの世界の始まりから存在すること自体が錯覚だという。つまり過去も未来もない。今しかない。どういうこと?
 今しかなければ、物質にエネルギーがあったとしても、1ミリも動けない。
 物質が永遠にその場に留まるのなら、ビッグバンなんて起こりようがない。
 生命は、発生し成長し死を迎えるのでなく、死からはじまり生まれ、死を経ることなく存在し続ける。爆弾が人を殺すこともない。どういうこと?(2024.12.23)



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熟年カラスたち

2024年12月08日 23時25分24秒 | ファンタジー
 熟年夫婦のように見えるカラスたち、のタイトルが正しい。
 目の前の小学校の草むらを縄張りにしているカラスが、つがいになって3年くらいになるだろうか。他に餌場があるらしく、たまにしか姿を見せない。
 ときどき単独行動しているので、振られたのかと心配していたら、数日後、2羽で来ている。しかし、夫婦喧嘩のあとみたいに距離を置いている。やはり夫の配慮が足りない?(2024.12.8)
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ネコネコネコ

2024年11月25日 20時19分12秒 | ファンタジー
 1分間で13以上動物の名前を言えるかと聞かれ、ドキッとした。言葉が詰まって、ネコネコネコと連呼したらどうしよう、とビクビクしながら実験開始。
 ネコ、イヌ、なぜかカバ、バク、ユキヒョウと希少動物にはまったり、ビーバー、苦し紛れにアリクイなどと言っていたら、30秒以内に13に達した。これ以上続けると自信をなくしそうなので実験終了。(2024.11.25)

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ロートレックずくめ

2024年11月17日 00時27分34秒 | ファンタジー
 一昨日になるが、札幌のかなり南のはずれにある美術館を久しぶりに訪れた。一度、ボテボテの重い雪に打たれたはずなのに、周辺の紅葉はまだ終わりではない。わが家のアジサイもなかなか葉を落とさない。まだそれほど寒くないのか。ゆくゆくは、内地のように落葉しない木々が現れるやもしれない。
 ともかく、寒かったり、それほどでもない日々がダラダラと連なって、この先どうなるか見えないといった感じだ。
 この展覧会の作品はすべてガラスで覆われているので、近づきすぎて鼻がくっついても構わないらしい。確認したわけではないが、そんなふうにしても注意されなかった。
 ところが、そこまで近づいたのに、絵やリトグラフからの印象がなかなか迫ってこない。ロートレックはあまりにも見慣れすぎた作家だからなのか。それとも、齢のせいで私の視覚と感性が弱ったのだとしたら、今後、何を見に行くのも入場料の無駄遣いになる。
 最近、気力の減退が起きているようなときがある。やりたくないことは明日にしようと割り切って、何とか乗り切っているが、やる気のあるときとないときの落差が気になることが多少ある。まぁ、こんなふらついた文章を書いているうちは大丈夫か。(2024.11.17)
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非整数次倍音とは

2024年11月08日 00時25分36秒 | ファンタジー
 この1年あまり、お気に入りの曲を300曲くらいスマホのアプリにストックして、飽きもせず聴いている。
 聴きたい曲を選んでみたり、メニューの先頭から順番にかけてみたり、そのときの気分次第。そんなふうに1日に何度も繰り返し聴く。そのうち、曲によってかかる回数が大きく違ってくるのがわかる。
 たとえば、ビートルズよりローリング・ストーンズ、シナトラよりルイ・アームストロング、アレサ・フランクリンよりニーナ・シモン、ジョン・レノンよりデビッド・ボウイ、ジョージ・ハリスンよりニーナ・シモン、マイルスよりウェザー・リポート、エラ・フィッツジェラルドよりビリー・ホリデイ、ポール・マッカートニーよりスティング、ルー・リードよりジョー・コッカー、イーグルスよりザ・バンド。ブルース・スプリングスティーンよりバディ・ガイ。きりがないが、後者の方が断然登場回数が多い。美しい響きの曲よりも、癖のある泥くさいのが好みなのだ。
 最近、非整数次倍音という音波の話を聞いた。非整数ということは、整わない音をいうらしい。どんなのかといえば人工的な音でなく、自然界にある、たとえば波や滝、虫の声など。私は遠くに聞こえるカラスの鳴き声やプロペラ機の発する気だるい音にも心をいやされる。
 人の声にも整数と非整数の両方がある。わかりやすいのは、バーブ佐竹、青江三奈、八代亜紀、森進一、桑田佳祐、村田英雄らの声は非整数。美空、春日八郎、三波春夫らは整数だろう。若い世代の声は、耳が遠くなったせいで聞こえないから比較しようがない。困ったもんだ。
 つまり、私は無意識に非整数次倍音の声にひきつけられて音楽を聴いているということではないか。
 雑草雑木アレルギーでつらい鼻づまりを起こし眠れなかったり、海に行ったら耳に海水が入って抜けなかったり、馬に乗ったら振り落とされそうになったりで、自然の中で生きられない宿命を抱えたインドア人間の私が、なんで自然の波長にとらわれるのか不思議というしかない。
 若いころ、ウィーン少年合唱団みたいと言われた自分の声が、いつしかツヤのないおじんの声に変化したのを目の当たりにして、つくづく思う。つまり、すべては自然に還るべくしてちゃんと還るのだと。(2024.11.8)

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