12日の朝方の夢だと思う。はな本人(ネコ)の命日を忘れるくらい朝から慌ただしい日だったのに、その夢は頭の隅からずっと離れずに、出番を待っていた。
まだ薄暗い早朝のこと、頭の近くにネコが座っていた。ベッドのサイドテーブルの上にいる、三毛のような毛並みのネコは、はなではない。たたかれたり噛まれたりしないかと恐る恐る手を近づけてみた。案外おとなしく触らせてくれた。夢はそれだけだった。
6時半、目覚ましに起こされたとき、やはり部屋は薄暗かった。目を覚ましたとたん、そのネコの夢を思い出した。と同時に、その夢をみる少し前に、はなの夢をみたという思いがありありとよみがえった。しかし、はなの夢がどんなだったかまったく覚えていない。はなが三毛に姿を変えて現れたのだろうか。
21年前、とのに連れられてきた子ネコが、2日後に夢の中から踊り出てきた記憶をたどってはならない。そんなことが、まさか絶対あるはずがない。(2025.1.14)