黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

はな、猫変す

2015年01月29日 15時22分15秒 | ファンタジー

 「君子、豹変す」という格言の意味について、誤解されている方がかなり多いのではないだろうか。私もその一人。かっこつけたヤツほど、弱みを握られるとすぐ態度を変える、のだと思っていた。
 実は、「偉い人は、自分の誤りに気がついたら、すばやく心を入れ変えて行動する」のが正しい解釈だという。
 また、豹変の豹の字は、猫科の移り気な性格を表すのでなく、豹皮の斑点が黒と黄ではっきりしていることから使われたのだという。つまり、ちゃんとした黒や黄色の考えを持っている者を誉めたたえているのだ。
 最初に書くべきだったが、なぜこんな古くさい格言を取り上げる気になったかというと、昨晩も、はなの大好きなブラッシングをしていたら、それまでグルグル気持ちよさそうにしていたはなが、突然、「いい加減にして!」と父さんの手に噛みついた。なんという移り気、これを豹変、でなく猫変と言わないでいられようかと思ったからだ。
 落ち着いて考えると、はなの移り気は、素直な感情表現そのもの。うらやましい限りだ。それに引き替え、人というのは、猫に似ず、白か黒かはっきりした意志を持たないまま、世の中に起きる想定外でもない出来事に振り回されて、白を黒、黒を黄などと、わけのわからないことばかり言って体面を保とうとする劣った動物だ。(2015.1.29)
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自己責任

2015年01月23日 15時43分22秒 | ファンタジー

 年が明けてから、ずっとあちこち旅をしてました。気がついたらもう一月末。この間、沖縄、震災、イスラムなど、心に引っかかる多くのことが起きていたのですが、なかなか自分の言葉で投稿するだけの余裕がありませんでした。さらに、政治家を含め、各界に居座るコメンテーターたちの言動に触れるたびに、無責任さというか違和感というか、あまりにもバランスを欠いていて、気分が悪くなりました。
 取り急ぎ、ひと言だけ。
 四十年前までいつ終わるかしれず続いていたベトナム戦争の折、日本からもジャーナリストが数多く戦場に出かけていました。当然なのですが、彼らは戦闘場面を取材に行ったのではなく、戦争の渦中から逃れられない人々の苦しみや悲惨を、世界に知らせるために命をかけたのです。
 今も同じです。ジャーナリストは勝手に危険地帯に入ったのだから自己責任だ、という見方は明らかに間違いなのです。つまり、そのような人たちが危機に陥ったとき救出するのは、我々の義務なのです。これは常識中の常識です。(2014.1.23)

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平成27年 はな年賀

2015年01月02日 11時09分50秒 | ファンタジー

あけまして おめでとうございます
 はなは、おしゃべりと言われますけど、普段は寝てばかりで、父さん母さんよりずっと静か。ちょっとうるさくなるのは、朝早く目が覚めて暇をもてあましたときや、留守番していて玄関扉の向こうから父さん母さんのただいまという声が聞こえたとき。
 おしゃべり上手の はな でも、この辺の鳥たちのさえずりにはかないません。この前、外から、はな!ちゅん!と呼ぶ声がするので、二階の窓から屋根の上によっこいしょと飛び乗ったら、顔なじみの雀が三羽、電線に留まってました。雀のくちばし車に乗せられて、ついつい、猫じゃ猫じゃと両手そろえて振ったり、口をすぼめて雀三羽(すずめサンバ)を歌ったりしていたら、電線に雀が見る間に増え、二十羽、いや四十羽もの大群になっちゃった。まるで猫指揮者と雀の大合唱団。父さん母さんにも鳥語をレクチャーして、猫雀(ネコジャン)合唱団の一員になってもらおうっと。
 いつも近所の仲間たちと仲良くやっています。猫の はな でした。今年もよろしくお願いします。
 2015年を迎えて
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