心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

不可思議な心で

2007-09-12 | 禅語・般若心経



不可思議は、数の単位のひとつ。そういえば小学校で競って暗記したっけ。
一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、秭(じょ)、穣(じょう)、
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、
阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、そして不可思議、無量大数。

意味は読んで字のごとく、思ったり議論したりするのができない(不可)なこと、
仏教語では、ことばではうまく説明できない智慧をいう。
悟りの境地もこの不可思議なのかな。ちなみに「不思議」は正しくはこの「不可思議」。

人もまた不可思議。
理解しているつもりだった友でも、たまには気持ちが通じ合えない時もある。
それはどちらか一方が変わったせいではなく、お互いが少しづつ変化しているんだろう。
でも人は、そのお互いの変化に気がつかないまま、理解しあえなかったことに傷つき、
絶望し、残念ながら離れていくこともある。

命が誕生するには、無限の組み合わせの中から、たったひとつの可能性が選ばれる。
その不可思議を考えたら、人生のたったひと時、通じ合えないことを嘆き、大事な友を
失うことは、あまりにも空虚なこと。

そんな時もあるさ。
そんなこともあったね。

たまには時の力を借りるかもしれないけれど、そう言える不可思議な、
機械でいうところの“遊び”のあるニュートラルな心でいたいなあ。。。
コメント (4)
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