心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「笑う八変化」

2007-09-13 | 書の話



漢字は、生まれながらにして意味を持っている。
そして世界にはいろいろな文字があるけれど、一字だけで意味を表すことが
できるのは漢字だけ。 たとえば、笑うの「笑」の字。
活字で表すとその感情まで伝わらないけれど、書で表すと無限の表現ができる。

「お習字」では、これが一番美しい姿!という決まったフォームを真似て書く作業。
でも「書」という表現の場では、もっと自由でいい。

ただ文字を模写するのではなく、まず、どんな「笑う」があるかを想像してみる。

写真
上段左から:眉毛をあげてにやけ笑い、色つきの明るい笑い、軽く笑いとばす、
中段左から:ふ~んって苦笑い、クスクス笑い
下段左から:泣き笑い、二人で微笑み、ちょっと呆れた笑い

・・・と思いながら書いてみたけど、どうかしらん。

構図、筆勢、筆圧、墨量、濃淡を変えて、書きたい「笑い」をイメージが
固まるまで口走りながら書く。
「苦笑い、苦笑い、苦笑い・・・」ってな感じで。
口にすることで、イメージしやすくなる。これ、本当。お試しあれ。

そして紙に向ったら、筆の持ち方とか、筆先の動かし方とか、どこから書くとか、
ややこしことは忘れること。
えいっ!やっ~!って、開き直って思いっきりよく書く。
恥ずかしいことなんか何もない。うまく書こうなんて思っちゃだめ。さらけ出す。

大事なことは、ことばの意味=魂を書こうとする姿勢。
見た目(表面的なこと)より、響くものを掴み取ろうとする心。

そのために必要なことは、たとえばどんな「笑う」を、いくつことばにできるか、
日常のアンテナ(好奇心)を持ちつつ、改めて意味を考え、感じ、想像すること。
五感を働かせること。視点を変えること。答えはひとつじゃない。

人も、生まれながらにして個性を持っている。
人と人との関係、衣食住、そのどの場面でも同じことが言えるんじゃないかなって思う。
コメント (2)
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