心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

東巴(トンパ)文字 (2)

2007-09-17 | 書の話

王超鷹さんの著書、「トンパ文字」マール社 から引用。
トンパ文字の歴史から、文化、宗教等々の解説をはじめ、たくさんの
トンパ文字総覧がなかなか面白い。おすすめの1冊。

人間、国や時代は違っても考えたり感じることは似てるんだなって思ったり、
逆に、なぜこうなるかな・・って思ったり。
その微妙な違いは、文化や宗教、あるいは自然環境の違いのせいかな。

写真左上から
担う 担ぐ 押す 押さえる
抱く 抱きしめる 蹴る 蹴る
けんか 争う 殺す 殺す
愛 愛する 恋 合唱
相談 受ける 享楽 移る
受ける 結婚する 内緒話 会談

「蹴る」は、手を取り踊っているように見える。
「けんか」は、まさにそんな感じ。
「愛」は片方からの想いで、「愛する」はお互いの想い。
「恋」は、二人で踊り、「合唱」も楽しそう。

トンパ文字は、書き手によっても伝達ゲームみたいに、ちょっとづつニュアンスが
違ってくるわけで、このあたりの意味よって大雑把な使い方が、人の気持ちにも
ゆとりを与えていたのかな。
というより、ゆとりがあるからそんな風な文化が今も続いているんだろう。。

活字は、トンパのそれとはまた違った意味で、人によって感じ方も違ってくる。
活字となった文字からは、書き手の感情や感性が見えにくく、受け手のその時の
感性によって受け止め方も違ってくる。

それに、活字はどこか他人行儀で別人に成りすますこともできるけど、
書き文字だと、自分を隠せない。どこか見えてしまう。

なるべくなら、隠さない生き方がしたいなあ。。
隠さないでもお互いが居心地のいい関係・・って、いいなあ。。。
コメント (6)
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