東京新聞のコラム【【私説・論説室から】公開ヒアリング】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015072002000131.html)。
「安保関連法案は審議時間が百時間を超えたから採決だという。「ていねいな説明」は国民の理解を得ていない。私たちはいつの日か、あれは形だけの議会制民主主義だったと気付くことになるのだろうか」。
形だけの議会制民主主義が、アベ様によりさらに形骸化。戦争法案・壊憲法案が現実化しようとしており、「良識の府」参議院にかかっています。単なる衆議院のカーボン・コピーとならないこと、そのためには、壊憲反対の狼煙を上げ、平和憲法を守るための「声なき声」をアベ様の脳内にコダマさせる必要があります。
『●自公議員投票者・支持者の大罪:
「傲慢」・・・それがアベ様の自公政権の本質であることは明白だった』
『●狂気・・・アベ様は「確固たる信念があれば」戦争も辞さず:
壊憲・戦争法案、衆院特別委員会で強行採決』
『●自公議員投票者・支持者の大罪:
壊憲法案・戦争法案を目の当たりにして罪の意識も無し』
『●「異常さが際立つ」戦争法案・壊憲法案・・・
「デモ活動を「テロ行為」と同一視」の石破茂氏さえ異議』
『●国会周辺、全国に広がる狼煙、「声なき声」・・・
聴く耳をもたないアベ様の脳内にコダマする「声」は?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015072002000131.html】
【私説・論説室から】
公開ヒアリング
2015年7月20日
六十歳になったのを機に昔のノート類を整理していたら、一冊のノートが目に留まった。表紙に青インクで「浜岡原発」と書いてある。三十年以上前、中部電力浜岡原発3号機の公開ヒアリングを取材したときのノートだ。苦い思い出の残る取材だった。
この公開ヒアリングは初めて、東海地震が起きても原発は安全なのかが問われた場だった。住民らから「東海地震が起きても大丈夫なのか」と繰り返し質問が出た。回答は「3号機は耐震性を強化しているので心配ない」「1号機や2号機も大丈夫」。
設計用地震加速度は1、2号機では四五〇ガルだったのが、3号機では六〇〇ガルに引き上げられていた。「大丈夫ならなぜ、3号機で耐震性を強化したのか」という問いには「もっと安全にした」と。納得のいく説明がないまま「時間になりました」で終了した。
実は、原発反対派もマスコミも、公開ヒアリングは単なるステップで、開かれれば建設に進む。質疑で問題点を明らかにすれば建設は止まるなどとは考えていなかった。何年かして、米国の公開ヒアリングでは、出席者が納得するまで閉会しないと聞いた。
安保関連法案は審議時間が百時間を超えたから採決だという。「ていねいな説明」は国民の理解を得ていない。私たちはいつの日か、あれは形だけの議会制民主主義だったと気付くことになるのだろうか。 (井上能行)
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