東京新聞の記事【新潟・泉田知事が4選出馬を撤回 柏崎刈羽の再稼働に影響】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016083102000119.html)。
同紙の山川剛史記者による記事【柏崎刈羽を巡る対立に変化も 再稼働に厳しい泉田知事不出馬】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016083102000112.html)。
nikkan-gendaiの記事【反原発のシンボル 泉田新潟知事が突然「出馬撤回」の背景】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188900)。
「泉田裕彦新潟県知事「出馬撤回」事件」…最近もっとも「?」の付いた記事、また、がっかりした記事。どうも理解し難い…。
《現在三期目の泉田氏は二月の県議会で、四選に向けて立候補表明していた。現職知事がいったん出馬表明しながら、撤回するのは極めて異例だ》。
《東電関係者は「突然の表明で驚いたが、われわれは原発の安全対策に全力を尽くすだけ」と、推移を見守る姿勢だが、同県に立地する柏崎刈羽原発の再稼働を巡る県との対立構図に変化が起こる可能性も出てきた》。
《原子力ムラはニンマリだろう。…柏崎刈羽原発の「再稼働」を認めず、“反原発”のシンボルになっていた泉田知事に何が起こったのか》。
『●原子力推進とマスコミの震災・原発報道』
『●FUKUSIMAに何を想う原発タレント』
『●電力会社・原発との癒着と呼ばずして』
『●原発マネーに群がる ~読売が最悪~』
『●核・原子力汚染された雑誌群』
『●情けなき、お抱えメディア
~原発人災現場の非公開な取材公開、検閲・選別付~』
東電が裏で暗躍しているのでしょうか?
広告を引き受けるのは私企業として当然という声もあるようですが、報道機関として如何なものか?、というのが3.11東電核発電所人災の反省だったはずですが…地元紙と東電が結託した泉田知事の追い落としなのでしょうか? それって真のジャーナリズムなのですか?
長岡市長の言い分も何なんだか…、そして、「安倍官邸と近い」長岡市長の当選が濃厚だそうで、憂鬱な気分になります。
泉田さんの後援会のページを見てみると、【この秋の新潟県知事選挙からの撤退について】(http://www.h-izumida.jp/topics/20160830.html)と題した記事が出ています。
《日本海横断航路に関する一連の新潟日報の報道は、憶測記事や事実に反する報道が続きました。再三の申し入れ(…)にもかかわらず、訂正や説明もなく、最近まで県から申し入れがあった事実も報道してもらえませんでした。また、読者からの説明を求める投書に対する回答を一両日でお返ししたにもかかわらず、県からの回答が現在に至っても掲載されません。このため、県が組織的に虚偽答弁をしているのではないか等の誤った印象が形成されているように思います。…新潟県内で大きな影響力を有する新聞社が、県の説明は読者に伝えることはせず、一方当事者の主張に沿った報道のみがなされている状況です。また、東京電力の広告は、今年5回掲載されていますが、国の原子力防災会議でも問題が認識されている原子力防災については、例えば、…問題等県民の生命・健康を守るうえで重要な論点の報道はありません》…だそうです。もちろん、これは泉田さん側の言い分です。
さて、新潟県民の皆さん、このままでいいのですか? 「安倍官邸と近い」長岡市長が立候補するようですが、大丈夫ですか? 県知事選後に「あとの祭り」とならないように祈ります。
折角、三反園訓鹿児島県知事が川内原発を「直ちに一時停止」の要望を出したというのに…。
《原子力ムラはニンマリだろう》《東電の高笑いが聞こえてくるようだ》ではいけない、何とか新潟県民の皆さんには頑張ってもらいたい。
『●誰が為に核発電所は再稼働?…
この酷暑、「電力各社が供給力に余裕をもって乗り切った」』
『●東電柏崎刈羽原発再稼働!?:
《第一原発事故を検証しない限り…》とする泉田裕彦新潟県知事の正論』
「優先的に審査するかなんてことよりも、東電は「サイカドウ」の「サ」の字も
口に出すことは許されない、と私は思います。審査申請を原子力「ムラ寄生」
委員会=原子力「規制緩和」委員会が認めることも無茶苦茶で、
いったい何のための「規制」委員会なのか!、と言いたい。そして、
アベ様ら自民党議員たちの無責任…、(責任の取りようがないことは
脇に置くとしても)誰か一人でも責任をとったのか?
《第一原発事故を検証しない限り、再稼働については議論しない》とする
泉田裕彦知事の肩にかかっている。ニッポンに核発電所を再稼働する資格は
ない。ましてや、東京電力に再稼働させるなど、絶対にあってはならない。
東電は、人災前の姿へと「原状回復」を、まずは、して見せろ!、話はそれから」
『●「福島の声」を聞き、避難者に寄り添っていたのは
アベ様ら?、それとも、経産省前テントひろばの皆さん?』
『●九州電力に「普通の社会通念」が通じるか?:
三反園訓鹿児島県知事が川内原発を「直ちに一時停止」要望』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016083102000119.html】
新潟・泉田知事が4選出馬を撤回 柏崎刈羽の再稼働に影響
2016年8月31日 朝刊
(泉田裕彦知事)
新潟県の泉田裕彦(ひろひこ)知事(53)は三十日、十月十六日投開票の知事選に出馬しない意向を表明した。現在三期目の泉田氏は二月の県議会で、四選に向けて立候補表明していた。現職知事がいったん出馬表明しながら、撤回するのは極めて異例だ。
泉田氏は報道各社に送った文書で、県が出資する第三セクター事業の問題点を指摘する地元紙「新潟日報」の報道などを批判し「このような環境の中では、十分に訴えを県民にお届けするのは難しい」とした。
東京電力が目指している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働について泉田氏は「東電福島第一原発事故を検証しない限り、再稼働については議論しない」と厳しい姿勢を示してきた。泉田氏の不出馬は、柏崎刈羽の再稼働論議に大きな影響を与えそうだ。
新潟日報社は「社としての見解は三十一日付朝刊の紙面ですべて明らかにします」とのコメントを出した。
知事選を巡っては、全国市長会長の森民夫(たみお)新潟県長岡市長(67)が今月十日に出馬表明。泉田氏の県政運営を「独自の主張にこだわり、国や北陸各県、県内市町村との関係を傷つけてきた」と批判していた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016083102000112.html】
柏崎刈羽を巡る対立に変化も 再稼働に厳しい泉田知事不出馬
2016年8月31日 朝刊
新潟県知事選への出馬撤回を表明した泉田裕彦知事は、史上最悪の原発事故を起こした東京電力が再び原発を運転することに厳しい目を向けてきた。東電関係者は「突然の表明で驚いたが、われわれは原発の安全対策に全力を尽くすだけ」と、推移を見守る姿勢だが、同県に立地する柏崎刈羽原発の再稼働を巡る県との対立構図に変化が起こる可能性も出てきた。
泉田氏が東電への強い不信感をあらわにしたのは二〇一三年七月。東電が県に事前説明しないまま柏崎刈羽6、7号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査申請を決めたことに、泉田氏は「地元軽視だ」と猛反発した。
県庁を訪れて理解を求めた広瀬直己社長を「『安全を大切にする』という言葉はうそだった」「約束を守らない会社」と報道陣の前で厳しく叱責(しっせき)、「話がかみ合わないのであれば、お引き取りください」と一方的に面会を打ち切って追い返した。
泉田氏は、東電が福島第一原発事故から二カ月後の一一年五月になってようやくメルトダウン(炉心溶融)を認めたことにも「事実を隠蔽(いんぺい)した」とさまざまな場面で批判を展開し、専門家でつくる県技術委員会の場で真相究明を求めてきた。
その結果、東電は今年二月になって、炉心溶融の判断基準を記したマニュアルを見過ごしていたと発表。東電の第三者検証委員会が六月、「当時の社長が炉心溶融という言葉を使うなと社内に指示していた」との報告書をまとめ、広瀬社長は隠蔽を認めて謝罪した。
泉田氏は一方で、全国知事会の危機管理・防災特別委員長として、政府に原子力防災の強化を要望するなど、国の政策にも厳しい態度を見せてきた。
その中で、規制委の姿勢を「原発の新規制基準はハード(設備)にしか目が向けられていない」「避難計画について地元の意見を事実上無視している」と批判。田中俊一委員長が「個性的な発言だ」などと不快感を示すこともあった。
知事選の構図は不透明だが、泉田氏が不在となれば、国や東電にとって原発再稼働への障壁が一つなくなることになりそうだ。
◆「炉心溶融」隠しなど指摘
新潟県の泉田裕彦知事が十月の知事選に不出馬の方向となり、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題の行方は混沌(こんとん)とした状況になった。
泉田氏は、東電が再稼働へのテコ入れのため「新潟本社」を設立したり、立地する刈羽村などから経済的な理由による再稼働を求める声が上がったりしても、「福島第一原発の事故の検証なくして議論自体ありえない」と、毅然(きぜん)とした姿勢を取り続けてきた。
東電が福島の事故発生当初、「炉心溶融」や「メルトダウン」という言葉を使わず、事故を小さく見せかけようとした問題も、県技術委員会で指摘された。
一方、原子力規制委員会は、柏崎刈羽6、7号機の新規制基準による審査を、沸騰水型の原発では優先して進めることを決定。審査で「適合」判断が出れば、再稼働までの大きなハードルは地元が同意するか否かだけになる。
地元同意では、知事の影響力は極めて大きい。周辺自治体の態度も知事の姿勢に大きく影響される。後任の知事はだれか、どういう姿勢で臨むかで、柏崎刈羽の再稼働の行方は左右されるが、現時点では見通せない。
(山川剛史)
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188900】
反原発のシンボル 泉田新潟知事が突然「出馬撤回」の背景
2016年8月31日
(反原発派には痛手(泉田新潟県知事)/(C)日刊ゲンダイ)
原子力ムラはニンマリだろう。4選出馬を表明していた泉田裕彦新潟県知事(53)が30日、突如文書で“出馬撤回”を明らかにした。柏崎刈羽原発の「再稼働」を認めず、“反原発”のシンボルになっていた泉田知事に何が起こったのか。
この半年間、泉田知事は新潟県が出資する第三セクターの子会社によるフェリー購入をめぐり地元紙の「新潟日報」と対立。泉田知事は、出馬撤回の理由を「臆測記事や事実に反する報道が続いた。このような環境の中では十分に訴えを県民に届けることは難しい」としている。
地元紙からの攻撃だけでなく、新潟県内では“泉田包囲網”が出来上がっていたという。
「新潟日報は今年に入ってフェリー問題をしつこく批判していました。
新潟日報は泉田さんの政治手腕に疑問を持っていたようで、
社内には“泉田嫌い”が蔓延していたといいます。新潟日報には
東電が広告を出していた。さらに、今月には泉田さんと近い
自民党県議が県連会長を辞任している。泉田さんは嫌気が差したようです」
(新潟県庁関係者)
泉田知事の出馬撤回によって10月に行われる新潟県知事選は、すでに出馬を表明している全国市長会長の森民夫長岡市長(67)の当選が濃厚となっている。安倍官邸と近い森市長が知事に就いたら柏崎刈羽原発を再稼働させるのは間違いない。
泉田知事という“反原発”のシンボルを失った「反原発派」からは、森市長の対抗馬として地元出身の森裕子参院議員や田中真紀子元外相の出馬に期待する声も上がっているらしいが、肝心の民進党は対立候補を立てるつもりがないようだ。
原発問題に詳しいジャーナリストの横田一氏は言う。
「泉田知事と同じ経産省出身の古賀茂明さんにも待望論が出ている
と聞いています。いずれの候補を出すにしろ、野党が協力しなければ
勝つことは難しい。ここで協力できなければ何のための野党か
と批判されても仕方がありません」
東電の高笑いが聞こえてくるようだ。
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