東京新聞の中沢誠記者による記事【豊洲地下問題 コンクリ箱案「石原氏が検討指示」 当時の都幹部証言】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016091690070606.html)。
《当時の都中央卸売市場長の比留間(ひるま)英人氏が十五日、本紙の取材に応じ、「石原氏から『こんな案があるから検討してみてくれ』と指示を受けた」と明かした。当時のトップが専門家の方針に反し、盛り土をしない工法を模索していたことが裏付けられた》。
『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(3/3)』
「斎藤貴男・吉田司著…
吉田 まず小泉純一郎が「政界引退」を宣言した。彼の「痛みを伴う」
構造改革によって日本は下流社会化し、ワーキングプアな
貧民大国となった。…世界は…「大きな政府」への流れに
大転換しようと急いでいる。そんな中で「空疎な小皇帝」だった
人間の役割は終わりました。…
斎藤 どうでしょう。退場勧告も何も、最初から私はお呼びじゃない
と思っていたのですが。・・・オリンピック招致だの築地市場の
豊洲移転だの、まともな首長なら言えっこないデタラメを次々に
打ち出しては財界の歓心を買うことに懸命ですから…。
…はっきり言ってどうかしている」
『●にっちもさっちも』
「こうした実態は、土壌汚染対策を取りまとめた都の専門家会議にも
全く報告されていなかった。座長以下、市場移転推進派だったメンバー
からも「杭が腐って土壌が空洞化した場合、汚染の通り道になる危険性は
ゼロではない」などと危惧する声が上がっている」
『●パンダの方が働いているとは!』
「いまや破綻寸前の新銀行東京に1400億円を投入。
150億円を使って招致失敗に終わっても、懲りずに五輪招致基金を
4000億円も積んでいます。移転ゴリ押しで大モメの
築地市場移転の総事業費は、
4316億円に達する見込みです。
これだけでも計1兆円のムダづかいです」
『●言葉を失います・・・』
『●都民じゃないが、宇都宮健児さんに真の都知事に』
「渡辺弁護士(築地市場移転問題)「築地市場は都政の重大な争点である。
豊洲移転を東京都は進めている。移転予定地は汚染まみれ。築地市場は
世界も認める食品市場である。東京都は土地を買い取っているが、
汚染浄化を売り主に義務付けなかった。汚染浄化費用は都民の税金で
使われる。豊洲移転は確定していない。やさしい都政であれば
築地市場問題への結論は明白であると確信している」」
『●「二〇年後の日本を考えよう」『週刊金曜日』
(2012年12月14日、924号)についてのつぶやき』
「野田峯雄氏「がれき受け入れ、環状2号線、築地移転 東京都の
公共事業で蜜を吸ってきた鹿島建設と石原慎太郎前都知事」、
「「やっぱり天罰」と強調、新銀行東京から消えた公金」。
これひさかつこ氏「医療・福祉を全国最低レベルにした石原都政」」
『●最近の諸々のつぶやきメモ: 反原発や冤罪、死刑問題、情けない政治等々』
「■元「ト」知事の継承者は本気で移転するつもり?
『築地市場移転予定地近く ヒ素 基準の52倍検出』
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022202000124.html …)/
「検出場所は三メートルの盛り土をしており、今後予定する工事でも
ヒ素が飛散しない工法をとるため同社は生活環境への影響はない
とみている」??」
『●「露骨な企業優遇、労働者いじめ」
『週刊金曜日』(10月11日、963号)についてのつぶやき』
「永尾俊彦氏【汚染地を汚染されていない土地として東京ガスから取得!?
築地市場移転問題で発覚した東京都のウソ】、「もともと「除去」ではない」
「汚染地が条例を通せばキレイな土地になる
〝手品〟を「土壌ロンダリング」!!」
2m掘削して、砕石を敷き、2m分の綺麗な土を埋め戻し、2.5m分覆土…それで土壌・地下水汚染問題解決するのですんか? そりゃぁ、永尾俊彦氏が言うように「手品」「土壌ロンダリング」の類じゃないの?
それどころか覆土さえしない案を「取り次ぐ」、「空疎な小皇帝」(©斎藤貴男さん)・石原慎太郎元「ト」知事ときたら…。しかも、コンクリートの箱どころか、底抜けの箱での施工だったとは?
砕石上の滲出水はアルカリ性を呈し、かなり汚染されているように予想されます(※)…でっ、周辺の埋戻しと覆土で「キチン」と施工した部分は、その4.5m分の盛り土で汚染は防げるのですか? 「箱」の底や側壁のコンクリートに僅かなひび割れがあればベンゼンなどは透過してしまうという指摘で、石原元「ト」知事の「取り次いだだけ」の提案は却下されたのですけれど、揮発性の汚染物質は盛り土中でどんな挙動を示すの? 締め固めておけばOKなの? それとも、掘削した際に十分な土壌・地下水の処理をしたのかな? それが本質的な地下水・土壌汚染の対策だと思いますけれど?、「そこ」に移転するのならば、費用が何千億かかろうともやらないといけないでしょ? …対策したのだったら、青果棟地下の滲出水は綺麗なのね? 共産党都議団の水質分析結果が楽しみです(※)。単純に砕石上まで汚染水が上がってきているのだったら、砕石下の汚染対策がなされていなかったり、不十分だったりするのでしょうし、ましてや、4.5mの盛り土でOKと云うのも怪しくなりはしませんかね。
(※: 東京新聞の記事【豊洲問題、専門家会議で再評価 座長「前提が変わった」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016091701001232.html、2016年9月17日 11時36分)によると、とりあえず、幸い、《都は同日、豊洲市場の建物の地下空間で採取した水を検査した結果、環境基準を上回る有毒物質は検出されなかったと発表。環境基準を下回る微量のヒ素と六価クロムを検出した》…程度のようです。
一方、同紙の記事【ヒ素検出「水は地下水」 豊洲、基準の4割濃度】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016091702000133.html、2016年9月17日 朝刊)では、《共産党東京都議団は十六日、青果棟の地下空間にたまっていた水を、民間の検査機関で分析した結果、環境基準値を下回るヒ素が検出されたと発表した。「ヒ素は雨水に含まれない。水たまりは地下水が上がってきたものであることを示している」…調査の結果、一リットルあたり〇・〇〇四ミリグラムのヒ素が検出された。環境基準値は一リットル当たり〇・〇一ミリグラムで、その四割にあたる。有害物質のうちベンゼンやシアン、六価クロムは検出されなかったが、「揮発性のベンゼンなどは蒸発した可能性があり、建物内の空気を含めて調査しないといけない」と指摘した。都議団は「地層の深いところにある汚染が地下水で移動する。徹底的に調査することが重要だ」と主張》。)
土壌・地下水の浄化対策費をケチり、それでも膨大な費用を費やして手抜き工事し、今さらながら大騒ぎ…(石原元「ト」知事に投票しなかった)都民の皆さん、お気の毒です。経費的にも浄化技術的にも、元々、そもそも、元来、本来…、豊洲への移転計画など無理だったのです。やってはいけなかった。
今ごろ大騒ぎするマスコミ。オメデタイ。遅ればせながら、徹底的に、4期にわたるあらゆる石原都政の酷さを改めて報道して下さることを期待しています。贖罪のためにも。猪瀬氏、舛添氏、現都知事…流れとしては石原都政を引き継いでいるのではないですかね?、共に批判されるべきだと思います。もちろん彼らや彼女に投票した都民の皆さんのお気持ちも、是非、聞いてみたいもの。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016091690070606.html】
豊洲地下問題 コンクリ箱案「石原氏が検討指示」 当時の都幹部証言
2016年9月16日 07時06分
豊洲市場(東京都江東区)の土壌汚染対策を巡り、石原慎太郎氏が都知事在任中の二〇〇八年、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことを受け、当時の都中央卸売市場長の比留間(ひるま)英人氏が十五日、本紙の取材に応じ、「石原氏から『こんな案があるから検討してみてくれ』と指示を受けた」と明かした。当時のトップが専門家の方針に反し、盛り土をしない工法を模索していたことが裏付けられた。 (中沢誠)
土壌汚染対策を検討する専門家会議は〇七年五月、豊洲市場予定地の地下利用について「有害物質が建物内に入る恐れがあるため、地下施設は造らない方がいい」と指摘。〇八年五月十九日、土を入れ替えて盛り土にする方針を決定した。しかし、石原氏は同月三十日の会見で盛り土案に疑問を呈し、地下にコンクリートの箱を埋める工法があると説明。こうした経緯について、本紙は十五日朝刊で報じた。
比留間氏は地下にコンクリートの箱を埋める案について、石原氏から指示を受けたと認め、時期を〇八年五月ごろと証言。「私の記憶では、工費や工期を検討した。しかし、かなり工費が高かった。〇九年一月か二月ごろ(別の専門家による)技術会議で工法内容がまとまり、石原氏にコンクリート箱案は採用できないと伝えた」と述べた。
結果的に都が採ったのは掘削して壁を設ける地下空間案だが、地下に構造物を設ける点では石原氏のコンクリート箱案と共通する。比留間氏は「石原氏の指示で、都の地下空間案が影響を受けたとは思わない。当時は土壌対策費が一千億円を超えるとも言われ、石原氏は工費を抑えるため提案した」とも述べた。
さらに「安全確保が最大の課題だった」と振り返り、地下空間は「地下水のモニタリングをする空間として必要だった」と説明。ただ、高さ四・五メートルもの広い空間となったことについては意外だったとした。
豊洲市場はガス製造工場の跡地で、ベンゼンなど高濃度の有害物質を検出。都は専門家の提言に基づき、敷地を二メートル掘削するなどして四・五メートル盛り土をしたなどと説明、土壌対策費は八百五十八億円となった。しかし小池百合子知事が今月十日、主要な建物の下に盛り土がなされず、地下空間があることを公表した。
◆「役人の情報取り次いだだけ」石原氏が釈明
石原慎太郎氏は十五日、知事だった二〇〇八年五月の定例記者会見で、豊洲市場の建物下にコンクリートの箱を埋める案に言及したことについて「都庁の役人からそういう情報を聞いたから、そういう意見があると取り次いだだけ」と述べた。報道機関の取材に答えた。
石原氏は「全部、下(都職員)や専門家に任せていた。建築のいろはも知らないのにそんなこと思い付くわけがない」と釈明した。
一方、同氏は「急に設計事務所を変えたことで、盛り土をやめて(建物の)下に訳の分からないものをつくった。恐らく盛り土をするよりも経費がかかり、ゼネコンがもうかる」と持論を展開。盛り土がなかった問題について感想を求められると「東京は伏魔殿だ」と気色ばんだ。
◆石原氏08年の発言
担当の局長に言ったんですがね。(インターネットで海洋工学の専門家が)もっと違う発想でものを考えたらどうだと…(略)…コンクリートの箱を埋め込むことで、その上に市場としてのインフラを支える、その方がずっと安くて早く終わるんじゃないかということでしたね。土壌汚染をどう回復するか、そういう発想だけじゃなくてね、思い切ってものを取り換えるみたいな、違うベクトルというものを考えた方がいいと、私、かねがね言ったけど、それがどう伝わったのか。
◇豊洲市場地下空間をめぐる経過
2008年
5月19日 専門家会議が盛り土案の方針を決める
5月30日 石原氏が会見で地下にコンクリートの箱を埋め込む案を
「担当の局長に言った」と説明
5月ごろ 都中央卸売市場長が石原氏からコンクリート箱案検討の指示を受ける
7月26日 専門家会議が盛り土の上に建物を造るよう都に提言
8月15日 技術会議が初会合
11月5日 技術会議で都が地下に空間を設けて駐車場などに利用する公募案を紹介
12月15日 技術会議で都が汚染地下水の浄化作業用空間を確保する案を提示
12月25日 技術会議で駐車場案が不採用になる
2011年
6月 設計図面に地下空間を造ることが記載される
(東京新聞)
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