『憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。/マガジン9』(http://www.magazine9.jp/)の中津十三氏によるコラム【マガ9備忘録/その145)「沖縄のマスコミは“民”のもの」高江で語ったQAB大矢記者の心】(http://www.magazine9.jp/article/biboroku/30180/)。
《集会では、実際に高江に足を運んだ方々の報告が続いた。島崎ろでぃーさん、高橋直輝さん、横川圭希さん、満田夏花さんら…TBS系『報道特集』キャスター金平茂紀さん…「高江のような無法は見たことがない。吐き気がする」とまで語った金平さん》。
《琉球朝日放送(QAB)の記者・大矢英代さんのスピーチの一部
戦争のためにカメラを回しません。
戦争のためにペンを持ちません。
戦争のために輪転機を回しません》
金平茂紀さんによると、《No Justice No Peace.(正義のないところに平和は来ない)》だそうで、辺野古や高江をはじめとした沖縄には、どうやら、「正義」はない、ようです。戦中・戦後一貫して。
『●「沖縄の衆参すべての選挙区から自民党が駆逐」=民意:
島尻安伊子氏を大差で破った伊波洋一さんに期待』
『●「しかし、沖縄にはいまだ“戦後”は一度たりとも訪れていない」
…安倍昭恵氏には理解できたのだろうか?』
『●高江破壊: 「国が直接、各地の警察組織や機動隊を
動かしていることが、どれほど恐ろしいことか…」』
『●12年経っても「米軍機は沖国大墜落など
「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる」』
『●県の敗訴を前提にするアベ様や裁判長という
異様な辺野古破壊訴訟…そもそも「違法」を口にする資格は?』
『●辺野古・高江破壊に協力せぬならば「カネ」は渡さぬ!
「沖縄負担軽減担当相」らによるあざとい「ムチ」』
『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識』
『●高江破壊の「異様…全国を見渡しても、
いったい沖縄以外のどこにこのような光景があるのか」?』
『●金平茂紀さん、「No Justice No Peace.
(正義のないところに平和は来ない)…高江には、ない」』
『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」?
…沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」』
『●「国民の信頼を傷付け」ているのは?…
「米軍基地という面倒な施設は沖縄に…。そして日本本土は…」』
『●「理」も「正義」も無し…「自衛」のためどころか
高江「破壊」のために自衛隊機が工事用重機を輸送』
「本土」マスコミが静かな中、『琉球新報』『沖縄タイムス』といった新聞媒体だけでなく、また、『標的の村』『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』の三上智恵監督に加えて『琉球朝日放送(QAB)』にも気骨のある記者が居るようです。「本土」マスコミの皆さんに、是非、大矢英代記者のスピーチを噛みしめてほしいです。ブログ主はすごく感動しました。
『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」』
『●むき出しの「言論弾圧政党」: 東京新聞社説
「沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で抗議すべきこと」』
『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの
言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!』
『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」』
『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識』
『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」?…
沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」』
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【http://www.magazine9.jp/article/biboroku/30180/】
2016年9月14日up
マガ9備忘録 その145)
「沖縄のマスコミは“民”のもの」
高江で語ったQAB大矢記者の心
9月9日、東京・神田駿河台の連合会館で「ホットケナイ、高江。ないちゃ〜大作戦会議 全員集合!」が開かれ、220人ほどが集まった。皆の思いは「高江に向けて、東京にいる自分たちに何ができるか」だったろう。
集会では、実際に高江に足を運んだ方々の報告が続いた。島崎ろでぃーさん、高橋直輝さん、横川圭希さん、満田夏花さんら。現地の状況や苦労から、今後高江に行く人へのアドバイスまで多岐にわたるものだった。
中でも特別報告者として登壇した、TBS系『報道特集』キャスター金平茂紀さんのスピーチを紹介したい。
「高江のような無法は見たことがない。吐き気がする」とまで語った金平さん。高級リゾートホテルに泊まる機動隊員、安倍首相夫人の高江訪問など話はさまざまだったが、印象に残ったのは、地元放送局である琉球朝日放送(QAB)の記者・大矢英代さんの行動についてだ。
彼女は3日、高江の抗議行動の現場でスピーチを行なった。沖縄マスコミ労協の副議長としてとはいえ、テレビ記者として異例のことだ。心ある人は既存メディアにも、大矢さんをはじめ、ちゃんといる。しかし、それが組織に絡め取られると重要な場面をオンエアできなかったりする。メディアもそうして分断されているのだ。金平さんのもどかしさは十分に伝わった。
まさに、そのもどかしさを少しでも埋めようと、この集会では高江への「市民特派員」を送ることが、のりこえねっと共同代表の辛淑玉さんから提案された。往復の飛行機代を支給する代わりに、高江で何が起きているかをSNSやツイキャスで発信し、さらに1000字程度の報告を課す「市民特派員」を募集しようというものだ。
警察と自衛隊の暴力が罷り通る高江において、その現状を見る「目」は、その暴力を少しでも和らげることになるのではないだろうか。実際に動ける人は現地へ、行けないがお金に余裕のある人はカンパへ。物心両面での皆さんの支援を、心からお願いしたい。
最後に、大矢さんのスピーチの一部を記す。
私たち(沖縄)マスコミ労協は、
あらゆる戦争につながる原稿は1本たりとも書かないことを約束します。
戦争のためにカメラを回しません。
戦争のためにペンを持ちません。
戦争のために輪転機を回しません。
71年以上前に、私たちの先輩の記者たちが犯してしまった過ちは
2度と繰り返さない、
その思いで私たちマスコミ労協、そして沖縄の記者たちは、
日々現場に立ち続けています。
そして、それを支えているのは沖縄の皆さんです。
沖縄のマスコミは、皆さん県民のものです。
“民(たみ)”のものです。
私たちには武器もありませんし、権力もありません。
でも、伝え続けることはできます。抗い続けることはできます。
その一歩一歩が、沖縄の歴史、そして本当の意味で
この国の、この日本の民主主義を勝ち得る手段と信じて、
これからも一生懸命、伝え続けていきたいと思っています。
(中津十三)
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