東京新聞の榊原智康記者による記事【豊洲アセスを都が修正へ 10~11年実施 盛り土を前提】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016092102000117.html)。
《都は盛り土を前提にした環境影響評価(アセスメント)を公表していたことが分かった。都は地下空間を前提にしたアセスを行っていないのに、この評価書に「環境への影響が生じることはない」と記していた。担当者は「対応策が固まった段階でアセスを修正したい」…》。
『●覆土していれば土壌・地下水汚染問題は解決していた?…
「空疎な小皇帝」石原慎太郎元「ト」知事のドブ金』
もう移転なんて止めなっせぇ。石原慎太郎元東京「ト」知事と、四期にわたり氏に投票した都民の皆さんの大きな責任。氏に反対してきた多くの都民の皆さんがあれ程警鐘を鳴らしていたのに…。そもそも、豊洲は移転してはいけない場所でしょう。
いまさら、盛り土なしでも「環境影響無し」、なんて環境影響評価書を「修正」出来る訳がない。中止すべき。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016092102000117.html】
豊洲アセスを都が修正へ 10~11年実施 盛り土を前提
2016年9月21日 朝刊
東京都が開設する豊洲市場(江東区)の盛り土問題で、設計図に地下空間が記載された約二カ月後に、都は盛り土を前提にした環境影響評価(アセスメント)を公表していたことが分かった。都は地下空間を前提にしたアセスを行っていないのに、この評価書に「環境への影響が生じることはない」と記していた。担当者は「対応策が固まった段階でアセスを修正したい」としており、移転延期の長期化要因がさらに増えた。 (榊原智康)
都によると、豊洲市場のアセス評価書案は、市場の建設を担当する都中央卸売市場が二〇一〇年十一月に作成し、都環境局に提出。有識者らの審議会で審査された後、都が正式な評価書として一一年八月に公表した。
評価書では、工事中や工事後の環境について、大気汚染や地盤沈下、悪臭など十四項目にわたって影響を予測。このうち土壌汚染については、地下二メートルの土を入れ替えて四・五メートルの盛り土をしたり、地下水管理システムで監視したりする都の計画を「対策完了後に計画地内の土壌、地下水、空気からの汚染物質の暴露による環境への影響が生じることはない」と結論づけた。
だが、都は評価書を公表する二カ月前の一一年六月には既に、地下空間を造ることを設計図に記載していたことが分かっている。都環境局によると、評価書案の提出時に設計図などを審議会に示さなかった。
評価書案を審査した審議会委員の守田優・芝浦工業大副学長は、取材に「地下空間の説明はなく、盛り土されていると思っていた。土壌汚染対策のアセスの前提が変わってくることになる」と話す。
今回、地下空間が発覚したのを受け、〇八年に土壌汚染対策で盛り土を提言した専門家会議が再招集される。平田健正座長は「いまあそこに盛り土をするのは物理的に難しいのでは」としており、盛り土がない状態で安全性が検証される。
中央卸売市場の担当者は「専門家会議での対応策が固まった段階でアセスを修正したい」と説明。専門家会議で方針が固まった後に、修正を行うことになる。一部の修正手続きで済む場合でも一~二カ月はかかる見通しだ。
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