脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

きんもくせいの香り

2006年09月21日 | 闘病の工夫
きのう、きょうと気候がいいせいか体が楽です。
きのうから、外出したい気分になっていました。

ブラッドパッチ治療を、はじめて受けてから半年が過ぎました。

今日ブラッドパッチ後、初めて、午前中に一人で1時間だけ外出しました。
行きと散歩と帰りとトータルで約1時間強の外出でした。
でも、帰ってきたら、疲れてそのまま今まで眠ってしまいました。

今まで、家族と一緒の外出さえ、誘われても断っていたくらい
外出どころではない状態でした。

しかし、きのう今日と天気も調子もいいせいか
一人で外出したくなりました。

そう思わせたきっかけは
「きんもくせいの香り」でした。

臭覚障害もあるのか、時々匂いがわからないことがあって、
つい最近も、強い香水の香りに気づかなかったことを、
家族に指摘されたことがあります。

臭覚障害は
味覚障害よりもさらに、本人も気づきにくいと思います。

でも、これも調子に波があって、わかるときには、
微妙な香りがわかるのですから、患者本人も理解に苦しみます。

さて、昨日の朝、窓を開けたら
朝の空気が、「きんもくせいの香り」を運んできました。

そして、きょうも、朝、窓を開けたら、風にのって
どこかのきんもくせいの香りがしました。

私は、いてもたってもいられないくらい、
きんもくせいの木に会いたくなりました。

運転して、近くの公園までいきたい!。
そこで、きんもくせいの香りを胸いっぱい吸ってみたい。
そういう衝動にかられました。

しかし、いくら座位が保てるようになっても
運転して行ったものの、
運転して帰れなくなったらどうしょう?とか

いろいろ不安がよぎりました。
「行きはヨイヨイ、帰りは怖い、」状態にもしなったら。

実は
昨年、自分の症状を甘くみて、無理して運転して、
駐車場で隣の車にぶつけて以来、運転は控えていました。

まだ半身が少ししびれた状態で運転していいのかわかりません。
危険だとはわかっています。
でも交通量のほとんどない田舎道です。

気分も体調も天気もいい今日なら、と
家族が誰もいないので、どうしても衝動が止められなくなり、
携帯電話と塩入り麦茶を持って、思い切って出かけてしまいました。


車で10分のところにある公園へ
無事行って帰ってこれました。
たぶん、意欲が出てきたのかもしれません。

もちろん今朝はアルコールは含んでいません。
きのう今日は、なにもしなくても血圧が上が100に届いていました。

調子が少しでも改善すると、気持ちも前向きになります。

ただ、ただ、絶対交通事故を起こしてはいけないと必死でした。

脳脊髄液減少症」の治療だけでなく、
リハビリについても社会の支援の必要性を強く感じています。

(続く)




コメント (13)
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