脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

体感時間が変化する。

2006年12月04日 | ブラッドパッチ後の変化
きょうは晴れで26回目の散歩に行ってきました。
散歩の話はあとで詳しく書くとして、

たった今、週1回の唯一の娯楽、
テレビドラマの「のだめカンタービレ」を見ていて、
不思議な体験をしたので、忘れないうちに書いておきます。

「時間がなかなか進まない。」ように感じたのです。

これは「脳脊髄液減少症が回復したため」に、感じた現象かもしれません。

ドラマを見ながら、「もう30分たったかな?」と思って時計を見ると
まだ10分しか過ぎていなかったのです。

しかも9時30分から、なかなか時間が進まない感じがしました。

ドラマを見ながらチラチラ時計を見るのですが、
時計の針の動きが、異常に遅く感じました。

10分はたったかな?と思って時計を見ると1分くらいしか進んでいなかったり、
実に不思議な体験です。

1時間ドラマなのに、異常に長く感じました。

どうして、このように感じたのかわかりません。

夜なので、いつものように、体を起こしていると苦しくて
横になったり、リクライニングしたりの姿勢で見ていて、
決して調子がいいというわけではありませんでした。

なのに、この体験。
いったい
これが、ろくろさんの言っていた↓
回復してくると「時間が長く感じてくる。」という現象なのでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/rokurokubi/20060722

なぜ?
どうして?こういう時間の感覚の変化が起きるのでしょうか?

うまく表現できませんが
「回復すると体感時間が変化する」→「時間がなかなか進まない感じ。」
に感じるのかもしれません。

今まで1時間ドラマでも、その情報量すべてを解読できず、
スポットの画面やセリフを理解し、またスポットを理解し、と
飛び飛びの情報をつなぎ合わせて理解していた感じでした。

それがテレビドラマを、飛び飛びのスポットの情報ではなく、
より多くの情報量を連続して脳が読み取り、
理解できるようになったせいかもしれません。

でも、なぜ、脳の情報処理機能が向上すると、
「時間がなかなか進まない」ように感じるのでしょうか・・・?

まだ、今の私の思考では、よく理解できないのです。
「ミステリー」です。
何日かじっくり考えれば、
自分の身に起こった出来事の意味が理解できるかも・・。
今週いっぱい考えてみます。

私の今までと昨夜の体験を事実を表現すると、

脳脊髄液減少症の症状としては(脳機能低下の状態では・・・)
「一日の時間が短く」感じていたものが、

回復すると正常な時間経過の速度を
「時間がなかなか進まない。」と感じるという事です。

一日24時間がものすごく短く感じていたものが、
回復すると一日24時間を24時間として感じることが、
今までと比べて時間が長く感じるために、

まるで時間の速度が遅くなったような
一日が36時間になったかのように感じる。」とでも表現するしかありません。

症状を説明するのも難しいですが、
回復の過程も、
「言語化して表現するのが」非常に難しいです。

「脳脊髄液減少症」って症状も回復も実に複雑怪奇で
体験したことのない人に伝えるのが、
本当に難しい病気です。

それにしても、脳って不思議な臓器です。
きっと未知の機能が、いっぱいあるのでしょうね。

「脳脊髄液減少症」の原因や治療を研究すれば、
きっと新たな脳機能や、脳脊髄液が生体にどんな働きをしているのかが解明でき、
脳科学の進歩に必ず役立つと思います。

脳の研究者の皆様、
脳トレ開発した、川島隆太先生(脳トレゲームでお世話になってます。)、
どうか、「脳脊髄液減少症」研究にお力をお貸しください。

この病気の治療に取り組む医師は、患者の治療に忙しすぎて、
きっと、なかなか研究まで手が回らないはずです。

脳研究者の皆様が、治療に取り組む医師と協力しあって、
この病気の解明に取り組めば、
きっと原因解明でき、
多くの患者たちを救うと思います。
そして、
「脳脊髄液減少症」の研究は「新しい発見」の宝庫かもしれません。

一刻も早い原因解明と、患者の苦しみ軽減の治療の研究、
どうぞよろしくお願いします。

それにしてもビックリ体験でした。


[補足説明]
翌日と翌々日に自分の体験の意味を考えて考えたこと。
以下と上の図に書いてみました。
あくまで私の推察です。

脳脊髄液減少症で脳機能が低下した状態で
自分が一定量の仕事Aをこなし終わる時間を1時間とする。
(今までの脳の情報処理能力の量をAとする。)
その状態で脳は「自分が仕事Aがこなし終わる時間を約1時間」と
体内感覚で記憶する。

ところが、その同じ人がある日突然、
意識しないうちに脳機能がアップしていて、
いつものように一定の仕事量Aをやった場合どうなるか?。

一定量の仕事Aをこなし終わった時、30分しかかからなかった。
同じ仕事量をいつもは1時間かかっている。
そのため、体内感覚で
「自分が一定量の仕事Aをこなし終わる時間は約1時間」と記憶している。

だからいつものように、自分が一定量のAの仕事が終わった時、
「1時間は経過しているはず。」と思い込んでいる。
しかし、時計を見ると、実際は30分しかたっていない。

「1時間たったと思ったのに、実際には30分しかたっていなかった。」
そこで
「まるで時計の針が止まっていたような、針の動きが遅くなったような。」
感じがして、結果的に→「時間の進む速度が遅くなったように感じた。」という現象だったと思います。
うまく説明できないけど、そんな感じ。

物理や数学に強い人、誰かうまく説明して~。

ミステリーには推理はつきもの。
アタミステリーで培った推理力で
自分に起こったミステリーの推理をしてみました。
違うかな?

本当に「脳脊髄液減少症」の症状も回復の過程も説明するのは難しいです。
もしかしたら、認知症の高齢者や、脳障害を抱える子供たちや大人の方がたは
こういうさまざまな体験をしているのかもしれません。

それを表現して外部に伝える手段さえ奪われているから、
自分がどういう状態か伝えられない。

「脳脊髄液減少症」患者の体験を検証することは、
そういう表現できない人たちの感じている「異常感や症状」を
推察することにつながるかもしれません。



コメント (66)
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