脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

毎日新聞、記事を読んで・・・1

2006年12月19日 | つぶやき
昨日は晴れて暖かかったので、
29回めの散歩に行って1周歩いてきました。
前回の28回めもあたたかな日で1周半くらい歩いてきました。

しかし、昨日は散歩から帰ってから、家事もままならないほどに
体調が悪化しました。
それを今日の午前中もひきずって、寝込んでいました。

安定した体調がなかなか続きません。
午前中歩けた人が、夜は動けないとは
当の本人も理解に苦しみます。

しかし、これが「脳脊髄液減少症」の恐ろしさでもあります。
大丈夫だと思って出かけて、出先で動けなくなったり
先の予定が立てられないなどの、日常生活に障害を感じます。

さて、
12月16日付けの毎日新聞記事「髄液漏れを考える」を読みました。

日曜に家族の運転で、買い物ついでに図書館に寄って、
コピーをしてきました。
新聞の1面全部に近い量の記事で、文章の量が多く、
文章理解力の低下した私は、毎日少しずつ読んでいます。

ざっと読んだだけですが、読んだ直後から、
複雑な気持ちになりました。
その気持ちは後日書くとして、

こういうさまざまな違った意見をあえて載せて
問題提起してくださった毎日新聞に対し、すごいと思いました。

他の新聞社が、「脳脊髄液減少症」について
継続的にほとんど取り上げない中
毎日新聞は、
頻繁に記事にしてくれていると思います。

この病気を報道すると、
きっと、この病気の存在を認めない医師などから
反発も、圧力もあることでしょう。

それでも、報道し続ける毎日新聞は
この病気の抱える患者の現実をよく見据え、
人道的に深刻さをよく理解してくれていると感じています。

担当記者さん、ありがとうございます。

報道ステーションではこの病を報道してくれても、
その系列の朝日新聞は、ほとんど記事にしません。
この病態の抱える深刻な事態を、
正視しようとする気さえないのかと
とても残念に思っています。

また、今回毎日新聞で
顔出しで、ご自分の意見を述べてくださった
お二人の否定派の医師の方がたも、
それはそれで「すごい」「えらい」と思いました。

ある意見に対し、反対の意見を、公に述べるということは、
将来、誰かが
「自分の意見は間違っていた。
となる可能性もありうるわけで、それなりの覚悟が必要です。
それを知りつつ、はっきりとご自身のお考えを述べてくださったお二人の医師。

この病態に対し、「様子見」をきめこんで、何の行動も起こさず
自分の意見も公には言わない医師よりは、まだ、
良心的な医師に感じました。

「髄液漏れ」について、
いろいろな意見で議論されることは重要だと思います。

新しい概念が現れ、受け入れられる時には、
必ず相反する意見がぶつかりあうのは常でしょう。
また、そうでなくてはなりません。

真実に近づくプロセスとして、
避けて通れない、必要なことだと思います。

昔、
地球を中心にして、太陽や月や星が回っているという
「天動説」が常識で、長い間信じられ、

地球が自転しながら太陽の周りを回っているという
「地動説」は非常識とされた時代がありました。
http://www.astron.pref.gunma.jp/kyozai01/tendou/tendou_top.html

地動説を支持した人たちは当時、迫害されました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%8B%95%E8%AA%AC

歴史とともに、常識も非常識も変わっていくものだということを
忘れてはならないと思います。

今までと違うまったく新しい概念は、
いつの世も、一度は迫害される運命にあるのだと思います。

そういう議論の中で、さまざまな角度からの検証がなされ、
次第に真実が見出されてくることを
期待したいと思います。

(つづく)



コメント (12)
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