脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

行動・学習・疾患と脳内神経伝達物質の関係性

2010年12月15日 | 情報

 

私は、脳脊髄液減少症で、うつ病のような、統合失調症のような、パーキンソン病のような、

多発性硬化症のような、重症筋無力症のような、ADHDのような認知症のような症状を経験しています。

 

これについて、患者の素人考えですが、脳脊髄液が減少すると、脳が正常に機能できなくなり、

脳内の神経伝達物質にも異常が現れるのではないか?それにより、行動・学習に障害が出たり、さまざまな病名がつけられるような身体的、精神的、社会的症状を出すのではないか?と私は想像しています。

今後は、脳脊髄液減少症患者の脳内物質の研究もお願いします。

以下、12月8日の時事通信社の記事

 

 くじの期待感、ドーパミンが関与=依存症治療に貢献もー放医研など

<script type="text/javascript"></script> <noscript></noscript>

 くじの低い当選確率を高く見積もってわくわくしてしまう傾向に、脳内のドーパミンが関与していることを、

独立行政法人放射線医学総合研究所、早稲田大などの共同研究グループが初めて明らかにした。

ギャンブル依存症などの治療に役立つ可能性があると期待される。

論文は8日、米神経科学会誌オンライン版に掲載された。


 ドーパミンは、快感や意欲などの情動に関わる神経伝達物質。

研究グループは、健康な男性36人に、さまざまな当選確率と当選金額を組み合わせた宝くじをいくらなら買うか答えてもらうテストを実施。

その後、ポジトロン断層撮影(PET)で、脳の線条体という部位でドーパミンを受け取る2種類の「受容体」の量を調べた。


 低い当選確率を高く見積もり、

高い当選確率を低く見積もる傾向は、多くの被験者に共通に見られた。

実際の金額・確率と期待とのずれの程度を数値化し、ドーパミンとの関連を見たところ、

D1という受容体の量が少ない人ほど、

低い確率なのに過度に期待したり、確率が高いのにはらはらしたりする傾向が強かった。

もう一つのD2では、こうした関連はなかった。(2010/12/08-07:09)

 

 

以上時事通信社から引用。

詳しい内容は独立行政法人 放射線医学研究所のホームページのこちら

PDFは こちら。

2009年 早稲田大学 枝川 義邦、渡邊 丈夫 「行動・学習・疾患の神経基盤とドパミンの役割 」PDF

 

最初の時事通信社の記事は非常に理解しにくい記事なので

もう少しわかりやすい記事をNHKニュースから引用します。

賭け事依存、ドーパミン関係か?

12月9日 4時32分 NHKニュース

賭け事に依存する行動に、

神経細胞で刺激を伝える「ドーパミン」という物質が関係しているとみられることが、脳の働きを調べた研究で分かりました。

研究を行ったのは、千葉市にある放射線医学総合研究所の高橋英彦客員研究員などのグループです。

研究グループは、20代から30代の男性18人を対象に、

さまざまな当選の確率と金額を組み合わせた宝くじを示して、それぞれいくらなら買うか尋ね、

この時の脳の働きを、PETという画像診断装置を使って調べました。

その結果、大脳の中で判断をつかさどる「線条体」と呼ばれる部分で、

「ドーパミン」という物質の放出が少ないほど宝くじの当たる確率を高く見積もる傾向があることが分かりました。

ドーパミンは脳の中の神経細胞で刺激を伝える物質で、

研究グループでは、ドーパミンの放出が少ないと意志決定にゆがみが生じ、

賭け事に依存する行動につながるとみられると結論づけています。

研究を行った高橋客員研究員は

「賭け事に依存する傾向があるかどうか検査で調べられるようになるほか、賭け事をやめられない人を治療する薬の開発につながる可能性がある」と話しています。』

 

ニュースで高橋客員研究員がNHKニュースで語った内容

「ギャンブル依存とか、薬物依存に陥りやすい人をはじめにそういうリスクを検査でもってあらかじめ調べておいて、

注意を促すとか、そういうことが可能になってくるかと思う。

こういう研究を通して、(依存症の)薬物治療にも結びついていくのではないかと考えている。」

 

 

 

Journal of Neuroscience 2010年12月9日(木)
論文

独立行政法人 科学技術振興機構 さきがけ 「脳情報の解読と制御」

領域総括 川口光男

文部科学省 脳科学研究戦略推進プログラム

平成21年度生理学研究所研究会

大脳皮質ー大脳基底核連関と前頭葉機能

 

※私は、自分が経験した脳脊髄液減少症の多彩な症状のいくつかは、

脳の機能低下による神経伝達物質の異常が関与している気がしてならないのです。

私は学習障害や発達障害に似た症状や

パーキンソン病に似た体のうごかしにくさや動作がゆっくりになること、

多発性硬化症や重症筋無力症など神経難病に似た症状なども

経験しています。

ドラマ「踊れドクター」の第一話でも、

脳脊髄液漏れによるキアリ奇形状態の脳で起こった症状を、ALSだと誤診する話が出てきましたが、

ドラマの世界だけの話ではない気がします。

脳脊髄液減少症により動かなかったことで起きた廃用症候群などではけっしてない

もともと交通事故後シビレなど違和感を感じていた一方の足だけの急激な筋肉のやせ細りも実際に経験しています。

 

脳脊髄液が減れば、脳が正常に機能しなくなるのは

患者の身体症状や、高次脳機能障害の経験からすでに疑う余地はないと思います。

 

つまり、脳脊髄液が減って

脳が正常に機能しなくなれば、脳内神経伝達物質も正常でなくなる

脳内神経伝達物質が異常になれば、

人の運動機能や精神機能、コミュニケーション能力などの社会機能に異常がおきると考えても

少しも不思議ではないはずです。

脳脊髄液減少症患者が快感を得にくくなったり、意欲が低下するのは、

体のつらい症状によって精神的にまいり二次的にそうなるだけではなく、

もしかしたら、直接、脳の神経物質にも異常が出ていて、そうなっているかもしれません。

 

どなたか、脳脊髄液減少症患者の神経伝達物質の研究もお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする