脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

脳脊髄液減少症の一症状としてのパニック障害

2012年03月16日 | 他の病名との関連性

パニック障害とは

「何らかの原因」により、

脳が誤作動を起こす病だという。

 

それなら、その「なんらかの原因」のひとつに、

「脳脊髄液漏れ」も入るはずだ。

 

交通事故で脳脊髄液減少症を発症し、

呼吸困難、動悸、不安など、さまざまな恐ろしい症状を経験し、

一度は精神科に回された脳脊髄液減少症の患者さんと、

多数の脳脊髄液減少症の患者治療で、

患者の症状を見て聞いて知っている経験豊富な医師に、

ぜひ読んで、

考えてもらいたい本があります。

 

「私のパニック障害」 野沢真弓 著 主婦と生活社

山梨大学医学部精神神経科講師(2004年当時) 山田和男 監修

 

2004年に発刊された本のようで、

まだまだ脳脊髄液減少症という事故後遺症の存在も、

症状も、

今よりまだまだ世の中に知られていない時期に

出された、患者さんが書かれた本です。

監修は精神科医。

 

でもね、

自分の体験から、

パニック障害が、こころの病とは限らないと思うんです。

脳が原因での、器質的疾患からくる症状の可能性だって

あると思うんです。

脳脊髄液漏れだって、脳の機能を低下させ、脳の誤作動を起こさせる原因になると思うんです。

でも、「パニック障害と名前がつけられてきた発作、症状の一因に脳脊髄液漏れの可能性がある」

という、その考え方自体が、今までパニック障害と診断する精神科医にはなかった。

それが現実だと思います。

今も多くの精神科医が、そのことをご存じないでしょう。

 

 

脳脊髄液減少症の発症原因と症状に詳しい人たちなら、

上に紹介した本は、読めば必ず

脳脊髄液漏れの見逃しの可能性に気づくでしょう。

 

この本の著者の方は、いまお元気なのか?

精神科以外を受診されているのかと

非常に気になりました。

 

まさか、

今もパニック障害の治療だけを受けているとしたら・・・

 

とても心配です。

脳脊髄液減少症について、

社会にも医学界全体にもまだまだ認知度の低い現在も、

 

脳脊髄液減少症を見逃されている方が

他にもたくさん日本にいるように思います。

 

山田和男先生のプロフィールはこちら。

現在は、

東京女子医科大学東医療センター精神科

准教授のようです。

 

でも、ご存じなんだろうか?

ストレスが原因でなくても、脳脊髄液漏れでも、

人体には、

うつ病、パニック障害、社交不安障害、

不眠症、PMDD(月経前不快気分障害)、OFP(口腔顔面痛)、不安障害、認知症などと、

ほとんど同じ症状が出ることを・・・。

 

脳脊髄液漏れでの症状を、

統合失調症と間違われた方もいたことを・・・。

 

精神疾患でなくても、脳脊髄液漏れという器質的な問題でも、

これらの症状が起こりうることを・・・・。

脳脊髄液減少症患者は、症状を訴えても、

普通の検査では異常が見つからないために、

身体表現性障害を診断されかねないことを。

 

かつて、髄液漏れが原因だったのに、

そう診断された著名人がいたことを・・・。

 

もし、髄液漏れが原因での身体症状、精神症状なら、

薬物療法はそれこそ対症療法にすぎず、

髄液漏れがそのままでは、決して治らないことを・・・。

 

髄液漏れでの症状なら、

髄液漏れの治療が必要なことを・・・。

 

2004年から、8年が過ぎました。

 

もうそろそろ、

精神神経科の医師たちも、

脳脊髄液減少症という視点で、患者の症状を診られるようにならなければなりません。

 

髄液漏れた脳は、人間の心身の機能を不健康にさせることに、

気づかなければなりません。

 

でないと、今後も、脳脊髄液減少症患者を見逃すことでしょう。

 

そして髄液漏れを見逃されて、髄液漏れの治療をしないまま

薬物療法だけを受け続けた患者さんは、

もし、髄液漏れが自然治癒しなければ、

年々重症化していくでしょう。

 

私が見逃され続け、体調不良のまま生き、

ある、きっかけが重なると、

さらに急激に重症化していったように・・・。

 

 

私は、脳脊髄液減少症そのものより、

脳脊髄液減少症が医師により、見逃され続けることの方が恐ろしい。

 

脳脊髄液減少症の本当の恐ろしさは、

何年も見過ごされること。

家族にも医師にもその苦しみが何年も何年も時には何十年も、理解されないこと。

理解されないだけでなく、適切な支援もされないこと。

病人としてさえ認められないこと。

死ぬほどの呼吸困難の症状でも医療から見捨てられ、入院さえさせてもらえず異常なし、精神的なものと帰されてしまうこと。

 

支援されるどころか、「あなた自身のせいだ。あなた自身の問題だ」と原因を患者の心の問題などのせいにすり替えられ、

ののしられ続けること。

今も、病名もない状態にある脳脊髄液漏れ患者さんたちが、

他の病名をつけられて、

症状の真実の原因に気づいていない人たちが

たくさんいる可能性があること。

 

「脳脊髄液減少症」という病名さえ知らず、

誰も教えてくれず、専門医にもたどりつけず、

周囲にも家族にも理解されず温かく支えてももらえないこと。

これが脳脊髄液減少症の本当の恐ろしさだと

私は思います。

でも、このことは、たびたび脳脊髄液減少症について報道してくれた「テレビ朝日」の報道でも

十分世の中に伝えられなかったと感じています。

 

 

闘病記にもいろいろあります。

ご自分の市や街や県の図書館ホームページにアクセスして、

そこで蔵書を検索して、「脳脊髄液減少症」だけでなく、

「パニック障害」や「慢性疼痛」や「慢性疲労」に関する本をさがして

ぜひ読んでみてください。

昨日のあさイチにも高次脳機能障害の先生が出演されていましたが、

「高次脳機能障害」でも本を探して読んでみてください。

 

脳脊髄液減少症のさまざまな症状を経験したあなたなら、

その中に、同じ症状、同じ原因の人たちが紛れこんでいることに気づくことでしょう。

ちなみに、ここのリストの27ページにある「慢性疼痛」の柳沢桂子さんは

熱海のS医師により、検査で髄液漏れがのちにわかっています。

 

また、

まだ読んでいませんが、ここのリストの20ページの

こころの病に分類されている、

22番の「心因性とう痛障害」の

「椅子がこわい私の腰痛放浪記」本の説明にもある、

「原因不明の激しい腰痛と、それに伴う奇怪とさえ感じられるほどの異様な症状と障害に悩まされた。」という記述が

脳脊髄液減少症の私の症状と重なり、

非常に気になりました。

 

 

それから、脳脊髄液が漏れて減れば、

脳機能が低下するし、体調も悪いし、気力もでないし、

おまけに周囲にその苦しさを理解されなければ、

「うつ状態」になるのは、人間としてむしろ自然ななりゆきだと思います。

こころの病とされている人たちの中にも、

脳脊髄液減少症の治療で治る患者さんたちが、相当いるはずです。

最近ためしてガッテン、あさイチでとりあげられ大反響となった

特発性正常圧水頭症。

つまり、「(脳脊髄液量の調整という手術で)治る認知症」

 

私は、「脳脊髄液量の調整という手術で治るこころの病」

もあると思っています。

だって、こころって、人の精神状態って

脳機能が生み出すものだから。

 

つまり、外傷で髄液漏れてしまっているなら、

その髄液漏れというケガを「ブラッドパッチ」で治すことで、漏れを止めたり、

水頭症とは逆に、少ない髄液をなんとかして増やすことで、

脳脊髄液の循環状態を正常に近づけ、脳機能を正常に近づけ、

それによって治る「こころの病」も現実に存在していると思っています。

精神科医が、そういった目で患者を診てくれないだけで。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする