脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

逃亡入院

2021年03月08日 | 心の葛藤
週刊誌(週刊ポスト)の最新刊の広告で、目に止まった文字
「逃亡入院」




もし、本当の病人でもないのに、入院できるとしたら、

そんな事する医療者を私は尊敬も感謝もさないな。

あるいは、病気はもともと持っていたけど、急ぐ検査でも治療でもないけど、

たまたまその人が都合の悪い時に頼まれて入院させてあげたり、

その人の都合にあわせて、入院治療をして皆を納得させたりする事が、当たり前に医師や病院経営者にできるとしたら、

そんな特権持ってる医師を尊敬できないし、
そんな医師と繋がっている権力者も好きになれない。

その人にもともとなんらかの持病があったとしても、
それが軽度の症状で、

今すぐ入院の必要は本当はないのに、入院できるとしたら、

私はそういう事を平気でする医師も、
そういう医師を利用する権力者も、
私は許せないな。

なぜなら、
死ぬほど苦しい症状があっても、
脳脊髄液減少症を診る数数ない医師がいる病院はどこも殺到する脳脊髄液減少症患者で一杯。

そのうち混むところは、
なかなか検査入院さえできなくて、
もう20年近く前から医療崩壊状態。

そんな状態だから、私は突然の髄液漏れの再発で地獄のような症状が出ても、すぐには診てもらえないし、検査もすぐ受けられない。

激痛や死にそうな呼吸困難に苦しんでいても、救急車を呼んだところで、地元に診る医師がいないのだから、呼ぶだけ無駄とわかっているら耐えるしかない。
そして地獄の苦しみに半年とか待つのはザラ。

だからコロナ患者が軽症扱いされて自宅療養中、急激な悪化で亡くなっていく話を聞いてもとても人事ではない。

だって、入院待ちで自宅待機中、苦しさのあまり、順番待ちに耐えられず自殺した脳脊髄液減少症患者がいたのだから。

それぐらい、すぐ入院させてもらえない、入院できない経験のある患者からしたら、

都合が悪くなると、いとも簡単に入院ができる人たちがいて、それを誰も厳しく諌めることなく、

すんなり「病気なんじゃしかたないな」と
そのやり方を認めてしまうこの国が、
私は不信感で一杯になる。

医療従事者に感謝を!と言われても、

権力者をすぐ入院させてしまう医師にはとても感謝できない。

(お金さえ出せば、権力のない私でも入院させてくれるのかな?
個人病院なら経営者と仲良くなれていれば、お金ですぐ入院できるのかな?
どちらにせよ、お金も権力もない弱者の私の想像に過ぎないけど)

私も、脳脊髄液減少症の症状の再発時、髄液漏れの再発時、
すぐさま医師に「緊急入院が必要」と当たり前の病人の対応が受けられて、

せめて2週間、髄液漏れの保存療法である安静や点滴だけの入院が受けられたらどれだけ救われただろう。

入院によって、家事や、宅配便の受け取りや地域の雑用から、「入院中だから」との理由で解放され、許されたら、どんなに精神的に肉体的に楽だったろう。

私も、本物の、嘘のない正真正銘の入院が必要な患者としての
正当な医療を受ける権力としての「入院」ができていたら、
どんなに心まで傷つかなかったろう。

私もしたかったな、過酷な家事という労働からの、患者としての正当な、「逃亡入院」







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