29.02.03 鑑 定 人 NO.1424
「ようへん天目茶碗」に関連して「鑑定人」についてのお話です。
昔、西部劇映画の一番面で、現地人が「インデアンうそつかない!」と言ったのが妙
に記憶に残っています。 で・・・うそをつかない民族は、うそをつく白人に侵略さ
れて淘汰されてしまったのではないでしょうか?
ところで古物実鑑定人(古美術商)はどうかといいますと「カンテイニン ウソ つ
く」です。
大阪府知事になった人も「うそつきは弁護士の始まり」と言ってましたから、どちら
かというとウソをつく人たちのほうがウソをつかない人たちよりも権力も富も手中に
して、世の中をうまく立ち回って支配しているのではないでしょうか?
古美術商は地方の旧家などの土蔵を取り壊すときなどに、所蔵品を一括して買受ける
のを重要な仕事と位置付けていますが、この際一つ一つの古物を鑑定しないで、あま
りいいものはありませんなどと言って、せいぜい数十万円で買い受けるのです。
事実、びっくりするような逸品はめったに出てこないようですが、もし、
その中に1億円もするものがあればそれだけで10年ほど食って行ける博打のような
商売だって聞いたことがあります。