R 02.11.09 菊 2 NO.2841
坂口安吾が書いた本に「天皇に捧ぐる言葉」というのがある。
超人的な礼拝、歓呼、敬愛を受ける侘しさ、悲しさに気付かれない
ことは、これを暗愚と言わざるを得ぬ。
人間が受ける敬愛、人気は、もっと実質的でなければならぬ。
天皇が人間ならば、もっと、つつましやかさがなければならぬ。
天皇が我々と同じ混雑の電車で通勤する、それをふと国民が気付いて
、さあさあ、天皇、どうぞお掛け下さい、と席を勧める。
これだけの自然の尊敬が持続すればそれでよい。
天皇が国民から受ける尊敬の在り方が、そのようなものとなるとき、
日本は真に民主国となり、礼節正しく、人情厚い国となっているは
ずだ。 ・・・続く