R 02.11.11 菊 4 NO.2842
坂口安吾が書いているんです。 天皇が人間の礼節の限度で
敬愛されるようにならなければ、日本に文化も礼節も正し人
情も行われはせぬ。
いつまでも旧態依然たる敗北以前の日本であって、いずれま
た馬鹿な戦争でもおっぱじめて、また負ける。
性懲りもなく同じようなことを繰り返すに決まっている。
本当に礼節ある人間は戦争などやりたがるはずがない。
人を敬うに地に額ずくような気違いであるから、まかり間違
うと腕ずくで暴れるほかにうさ晴らしができない。
地に額ずくということが、つまりは戦争の性格で人間が右手
を上げたり、国民儀礼みたいな狐憑きをやりだしたら、ナチ
スでも日本でももう戦争が近づいたと思えば間違いない。
・・・続く。