綺麗な花があってGoogleフォト検索すると「八重咲きヤマブキ」だと
ヤマブキは、北海道から九州の低山や丘陵地に普通に生える落葉の低木
美しい山吹色の花が咲くので『万葉集』にも詠まれるなど古くから観賞されてきた
私が山吹で思い出す逸話は・・
室町時代後期に活躍した武将・太田道灌は、ある日、鷹狩に出かけた
ところが急に雨に見舞われ、近くの粗末な小屋で蓑を借りようとしたところ
中から若い娘が出てきて、黙って山吹の花の一枝を道灌に差し出した
道灌は花を求めたのではないのにと、娘の真意を理解せず怒って立ち去る
後でこのことを家臣に話すとそれは
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞあやしき」という古歌を
踏まえたもので、娘は貧乏で道灌様にお貸しする蓑一つもございません
ということを山吹に託して告げたのですと答えた
これを聞いた道灌は自らの無学を恥じ、それ以来和歌に精進し、立派な歌人になったとの話
しかし、驚くのは農家の娘がこのような古歌を知っていた事
この時代、すでに八重のヤマブキがあったことがこの逸話からわかります
※『後拾遺和歌集』(1086年)
これからの季節にぴったりの『目に青葉 山ホトトギス 初鰹』
しかしながら、日本列島南岸の黒潮大蛇行が4年9ケ月継続で観測史上最長を更新
そのせいだろうか? まだブリは大漁でカツオの漁はいまいちだと・・
草花達は少しずつ暖かくなって春を謳歌しているようです