銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

なぜ、シモーヌ・ヴェイユに魅かれたかー1

2009-09-11 23:46:39 | Weblog
 シモーヌ・ヴェイユになぜ魅かれたかと言うと、それは、私がブスだったからです。もてない女だったからです。ただ、そのポイントで論陣を張る前に、あまりにも突飛な論を展開しても、ヴェイユに対して失礼ですから、彼女に対して一般的な意味でのレジメを最初に上げましょう。

 彼女は、今なお、『知る人ぞ知る』と言う感じで、マイナーな学者です。特に哲学が専門ですから一般的なエンタメでもエッセイでもないので、とっつきにくいかもしれません。しかし、その人生の有様はユニークで、ゴッホとか、シューベルトなどに、通じる、天才的・芸術家の要素を多分に含んでいます。

 彼女はアグレガシオン(高等教育機関での教員資格)と言う、フランスでもっとも有名な試験(日本で言えば、格の高さとしては司法試験みたいなものなのでしょう)をボーヴォワールの次の年に合格をしていて、一時期リセの先生をしていました。

 が、哲学の実践の一つとして、労働者階級の中に入っていって一緒に労働をしたり、スペイン内戦に参加したり、ドゴールの自由フランスへ参加したりしているうちに、多分ですが、消耗して、第二次大戦終結前に死亡していて、著書の類は、すべて死後発表をされたとの事です。

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 さて、ヴェイユの業績、そのものについては、ここで、ちょっと中断をします。
現在WIKIPEDIAに公開されている写真は西原理江子似のおおらかな美人の写真ですが、45年前学生たちが、『二人のシモーヌのうち、あなたはどちらが好き』なんていう会話を交わしながら読んでいた書物には、度の強い眼鏡をかけた、いかにもがり勉らしい写真しか載っていませんでした。

 そして、当時の私は同じようなタイプでした。左側に今の写真が載っていますが、当時よりは、子どもを生んだりしていますので、より女性的に変化しているが、美人とは言いがたい顔です。そこに通底するものを感じて、好きになったといえます。

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 ところで、女が顔で勝負をする話に関連して恐るべき経験をした話をここで、さらしましょう。セクハラ中のセクハラ発言です。それも、華麗で文化的な場所、ギャルリー東京ユマニテ、と言う大画廊の、オープニングの場(夕べ)でした。しかも発言者は、なんと、テレビにも出る有名な美術評論家、瀬木慎一氏・・・・・

 その恐るべき発言が出来したバックグラウンドも、書かなければなりません。そうしないと、この文章が下品になりすぎますので。

 当時、私は、やっとですが、公的な世界である『月刊ギャラリーの連載』が始まっていて、それが、大変面白いといわれ、評判になっている時期でした。美術、特に現代アートと言う小さな世界ですが、それでも、アメリア・アレナス(高学歴ではないはずだが、人気のあるキューレーター)ではないが、全く新しい形の、生き生きした文章を展開しようとがんばっている時期でした。

 しかし、この世は嫉妬が蔓延しています。私は推察的な直感ですが、既成の美術評論家が私に対して警戒をし始めていると感じました。いや、これは、確かな事でしょう。それを感じ始めて、数年が経っていますので、却ってあっさりとそれを認めていて、それなりの世界で我慢をしながら生きているわけです。

 さまざまな事を我慢をしています。不利になっています。それも我慢をしています。もっと羽ばたきたい。NHKのつばさではないが、誰かから、『もっと羽ばたけ」と言ってもらいたいところですが、ずっと、我慢をしてます。

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 ところで、実際の発言を今日、世間に公開する気になったのは、フェミニズムの問題と関係しているからです。瀬木慎一さんの発言はひどいもので、一種のセクハラでした。

 私はまず、こう発言をしたのです。「いまはね。あまり絵を描いていませんので、個展をやりませんが、どうか、宜しくお願いを致します」と。これは、やくざのみかじめ料ではないが、既成の、美術評論家の世界に、今から入っていくわけですから、『どうか、宜しくお願いを致します』・・・・・と言う暗喩を含んでいるのです。

 まあ、私はいっちゃあなんですが、相当にレベルの高い人と普段付き合っています。人付き合いをしていないと、広言をしてもしていますが、それは、謙遜でしかなく、相当広い範囲で、素敵で上品な人と付き合っています。皆さん礼儀が正しいです。で、瀬木慎一さんもそういう人の一人だと信じていたので、ここでの予測された応えは、『分かりました。がんばってください』です。

 ところが、彼の口をついて出た答えは、なんと、「売る絵が無ければ体を売れば」でした。いやあ、驚きました。が、この続きは明日詳述します。
                09-9-11  雨宮 舜(川崎 千恵子)
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