銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

井上和香、『つばさ』が終わってしまったー2

2009-09-28 11:33:25 | Weblog
 今日は『つばさ』に出てきた女優さんの三番目として、井上和香という方に触れましょう。ものすごく演技が上手です。もう、天然自然で上手です。

 ドラマとしての『つばさ』をご覧になっていなかった方のために、ちょっと解説をすると、彼女は前回登場した、山本未来さんと同じく、脇役でした。ただ、山本未来さんよりは重要な役どころで、彼女自身が主役を張る週もありました。

 お父さんが石橋・れんじ・(*)で、そのお父さんは、元やくざであり、それゆえに、井上和香さんは、影を持っている女性ということで、過去に婚約にまで到った恋愛を、自ら捨てた女性です。そういう過去があるからでしょう。思い切って、居酒屋を開いていて、そこが地域のオアシスになっていると言う設定です。

 男性たちには大いに慕われるお色気のある女性ながら、どこか芯に秘めたまじめさがあって、女性たちもそこに集まって彼女に相談を持ちかけることがあるという魅力的な設定です。

 最後に、彼女にも普通ではないぶっ飛んだ男性(斉藤興業社長、=西條秀樹)との、愛ある生活が訪れると言う暗示で終わっている、非常によい役どころです。

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 特に主役を張った週の、陰影ある演技にはびっくりしました。彼女の番組としては、ヴぁらイエティしか記憶にないので余計にびっくりしたのだと思います。

 10年以上前に、子供たちがサラリーマンをしながらわが家にいたころには、民放番組も見ました。会社勤めで疲れて帰ってくるので、いま、私がよく見ているようなドキュメンタリー番組を見るのは嫌がったのです。

 で、井上和香さんは、主張ができるかわいい、だけど、ちょっと、わがままなお嬢さんで、『かわいがられて育った、よい家のお嬢さんなのだろうなあ。苦しんで育ちあがって、どうしても有名になってやろうというような根性の人ではない』と感じていました。

 その後、ちらちらと、入ってくる情報としては、実家は和風(または割烹という系統の)レストランで、経済的には何の苦労もなく、育ったお嬢さんだということはわかりました。

 あまり、こういうことを言ってはいけないのですが、(差別感が露骨だと思われるでしょう)実際問題としては、中流以上のご家庭では、こどもをタレントにはしたがらないものなのです。私だって、もし家庭の雰囲気が自由だったり、長女でなかったら、こういう世界に入り、市原悦子級の女優になっていたかもしれないのです。自分では忘れていましたが、友達が最近おっしゃるには、国語の時間に、『夕鶴』のつう役で、朗読をしたが、表現がうまくて、引き込まれたそうです。

 が、圧倒的に、『まじめ、もしくは普通に暮らしてほしい』という規範の中に育ったから、今頃になって文章を書くという形で、青春をもう一回味わっているわけですね。

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 井上和香さんが、どうして、タレントになったかの疑問はあり、そこに才能の問題と家系の問題が関与しているのではないかと、想像したことは、以前からありました。たとえば唇に大変な特徴があるので、嵯峨美智子さんの娘または、孫であるとか?

 嵯峨美智子さんという女優さんも、非常に魅力的な存在でした。名女優といわれた山田五十鈴のお嬢さんですが、私はお母さんより、圧倒的に上手だったと思っています。でも、芸術家の典型でもあり、また、普通の家庭で、母の愛情厚く丁寧に育ったわけでもないので、ちょっと破滅的なところがあって、若死になさった模様です。かわいそうな方でした。

 しかし、私と似たような想像をする人は多いらしくて、井上和香のお母さんは元女優の嵯峨京子で、そちらは、NHK大河ドラマ三姉妹に出たとするインターネット上の記事もありました。

 これから先は、私固有の『見てきたような嘘をいい』の類で、非常にドラマチックな想像ですが、嵯峨美智子さんは、ごたごたとしていて、苦労の多い芸能界を引退したくて、一応海外で亡くなったことにして、日本で、普通の人と結婚をして、井上和香さんを生んだとか? は、は、は。違うでしょう。もちろん違うでしょう。この想像が一人歩きをしないことを願います。

 でも、そういう想像をさせてしまうほど、井上和香さんは演技がうまいです。と、同時に彼女の出発点が、水着の写真での売り出しと聞いて、・・・・・でも、実生活上では、ビキニなど一着も持っていないし、決して着ないのだとも聞いて、・・・・・そこに、すべての才能ある女優さんに共通して感じるものを、感じますね。

 他者、とか、世間に見せているものと違う自分がきちんとある。でも、豊かな環境で育った人特有の、勇気とか、無邪気さもある人です。多面的でかつ才能がある面白い人です。2009年9月27日  雨宮 舜(川崎 千恵子)
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