私はほとんどの時代を神奈川県で過している間です。だから、京都は観光として、四回ぐらい訪れただけなのです。ですから、西本願寺には行った事がありません。
父は次男ですが、お坊様を気に入って、宗興寺(曹洞宗で、生麦事件のときに犠牲者が担ぎこまれたお寺)に宗旨替えしたので、・・・・・さらに西本願寺とは縁遠くなっているわけです。
でも、NHKハイビジョンで放映をされている、『御影堂の大修復』は、何回か見ました。皆様もご覧になりましたか?
第一回目に見たときは、内部構造の説明の日で、ほこりっぽい天井裏に入って、江戸時代の大工の棟梁・・・・・なんとか、伊豆の守(だったと思いますが、ちょっと不確かです)の名前を見つけ、その子孫を訪ねる場面が印象的でした。
子孫様はごく普通のうち、(広さも、構造も、建築材料も、込めて)に住んでいらっしゃるのに、床の間に保存されている家宝とは、漆塗りの墨壷他なのです。
もちろん、実用的なものではなくて、西本願寺、御影堂の造営に携わった事の誇りを示す装飾的なものなのですが・・・・・現代のごく普通の暮らしに、360年前がよみがえる事の、不思議さに打たれました。
その同じ回だったか、次の放映日だったかは忘れましたが、しっくい(土壁)のおそるべき・・・・・長時間(数ヶ月にわたる、または数年にわたる)の養生・・・・・の話など、伝統技術のすごさを知りました。
また、屋根の修理の日もあって、その日も驚かされた事は一杯あるのですが、
今日放映された、内陣の修復の場面は、美しさもさることながら、伝統技術を受け継ぐ人々が少なくなっている事を知らされ、大きな悲しみを与えられました。
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すべてがお金で解決される世の中にない、高給が取れない世界に入ってくる人がいないというか、・・・・・・何と言うか?
職人さん自身が、「自分は日当が4000円程度だから、誰かに引き継いでもらいたいなどとは言えない」と仰るのは、全く気の毒な限りです。
特に和紙の世界、また、紙漉きの道具の世界には、驚かされることばかりです。水に溶いた繊維を、救い上げる、す(海苔巻きを作るときの巻きすの上等で、大きいものとお考えくださいませ)、を編み上げる職人が数人しかおらず、また、そのすを真ったいらに編み上げる貯めの特殊な絹糸を撚れる人が、たった一人しかいないなんて、
恐るべき状況で、名君を、「日本にいでよ」と祈りたいですね。
鳩山さんには、どんなに忙しくても、こういう番組を見ていただきたいです。
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まんが何とか館など作っている場合ではなくて(ところで、それは、麻生さんの発案だったはずですが、民主党はどうするのでしょうか。八ッ場ダムの件は進むも退くも大変そうですが、漫画の博物館は、要らないような気もしますね。
ただ、ヨーロッパなどで、漫画が大きな人気を得ているのなら、それも必要かもしれないが、官営の組織って、ほとんど死んだも同然の運営をされているから、ネットカフェ(漫画喫茶)で、充分ではないかなあ? そっちの方が民営だから常に、生き生きと運営をされています。
~~~~~~~~~~~
元に戻れば、後篇と題された本日、は、内陣の修復となり、美術家としての、私にとっても、非常に楽しみな一日でした。現代アートの人間からすれば、内陣の両脇、(金箔張りの太い柱が連なって立つ領域)の床が黒漆塗りであり、誰もいないとき、また、花や、錦などの飾りが何も置かれていないときの、
美しさったら、それはもう、言うに言われないものでした。
では、2009年9月12日 雨宮舜(川崎 千恵子)
父は次男ですが、お坊様を気に入って、宗興寺(曹洞宗で、生麦事件のときに犠牲者が担ぎこまれたお寺)に宗旨替えしたので、・・・・・さらに西本願寺とは縁遠くなっているわけです。
でも、NHKハイビジョンで放映をされている、『御影堂の大修復』は、何回か見ました。皆様もご覧になりましたか?
第一回目に見たときは、内部構造の説明の日で、ほこりっぽい天井裏に入って、江戸時代の大工の棟梁・・・・・なんとか、伊豆の守(だったと思いますが、ちょっと不確かです)の名前を見つけ、その子孫を訪ねる場面が印象的でした。
子孫様はごく普通のうち、(広さも、構造も、建築材料も、込めて)に住んでいらっしゃるのに、床の間に保存されている家宝とは、漆塗りの墨壷他なのです。
もちろん、実用的なものではなくて、西本願寺、御影堂の造営に携わった事の誇りを示す装飾的なものなのですが・・・・・現代のごく普通の暮らしに、360年前がよみがえる事の、不思議さに打たれました。
その同じ回だったか、次の放映日だったかは忘れましたが、しっくい(土壁)のおそるべき・・・・・長時間(数ヶ月にわたる、または数年にわたる)の養生・・・・・の話など、伝統技術のすごさを知りました。
また、屋根の修理の日もあって、その日も驚かされた事は一杯あるのですが、
今日放映された、内陣の修復の場面は、美しさもさることながら、伝統技術を受け継ぐ人々が少なくなっている事を知らされ、大きな悲しみを与えられました。
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すべてがお金で解決される世の中にない、高給が取れない世界に入ってくる人がいないというか、・・・・・・何と言うか?
職人さん自身が、「自分は日当が4000円程度だから、誰かに引き継いでもらいたいなどとは言えない」と仰るのは、全く気の毒な限りです。
特に和紙の世界、また、紙漉きの道具の世界には、驚かされることばかりです。水に溶いた繊維を、救い上げる、す(海苔巻きを作るときの巻きすの上等で、大きいものとお考えくださいませ)、を編み上げる職人が数人しかおらず、また、そのすを真ったいらに編み上げる貯めの特殊な絹糸を撚れる人が、たった一人しかいないなんて、
恐るべき状況で、名君を、「日本にいでよ」と祈りたいですね。
鳩山さんには、どんなに忙しくても、こういう番組を見ていただきたいです。
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まんが何とか館など作っている場合ではなくて(ところで、それは、麻生さんの発案だったはずですが、民主党はどうするのでしょうか。八ッ場ダムの件は進むも退くも大変そうですが、漫画の博物館は、要らないような気もしますね。
ただ、ヨーロッパなどで、漫画が大きな人気を得ているのなら、それも必要かもしれないが、官営の組織って、ほとんど死んだも同然の運営をされているから、ネットカフェ(漫画喫茶)で、充分ではないかなあ? そっちの方が民営だから常に、生き生きと運営をされています。
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元に戻れば、後篇と題された本日、は、内陣の修復となり、美術家としての、私にとっても、非常に楽しみな一日でした。現代アートの人間からすれば、内陣の両脇、(金箔張りの太い柱が連なって立つ領域)の床が黒漆塗りであり、誰もいないとき、また、花や、錦などの飾りが何も置かれていないときの、
美しさったら、それはもう、言うに言われないものでした。
では、2009年9月12日 雨宮舜(川崎 千恵子)