先週出かけた、京都を中心とした旅では、美術館は、最初の目的の中にありました。美術館を訪ねるということは、実は、わたくしのなかでは、古いものを訪ねるという目的と、同義語です。ところで、その古いものを訪ねるという意味で、急に視野に入ってきたのは、お城です。
それは、偶然の結果です。いつもは旅とか、観光のことなど、忘れきっている私が予習のネット検索をしているうちに、犬山城について書いてあった、『日本最古の城である』という、文言に気が付いた時から始まったのでした。
副題 1、『彦根城に、導きいれられる』
副題 2、『ひこにゃんと、にしこ君と、2chの騒動』
副題 3、『姫路城の、お掃除・奉仕団』
副題 4、『時代劇は、ここで、撮影する』
副題 5、『姫路城という、楽園で、階級の差を見せつけられるという地獄を味わう』
副題 6、『400円という、お金の価値を、考えてみよう』
副題 7、『私は、実はいじめ問題・研究家なのです(笑)』
副題 8、『ああ、人間喜劇(バルザック)・・・姫路城版よ』
副題 9、『西小金井市長のボーナス・市民・査定』
副題10、『白さぎ城には、築城当時は、窓が、もっとあったというニュース』
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副題1、『彦根城に、導きいれられる』
しかし、ネットの言葉から喚起された、目的は、新幹線の中で、または、駅や町の人々との会話で、思いがけずも膨らみを持ってきて、彦根城へと、導かれました。彦根城とは、私の頭からはすっかり消えている単語だったのですが。
人々の言うのは、『名古屋城、あれは、ダメ、ダメ』であり、
『大阪城、あれも、ダメ、ダメ』でした。
しかし、彦根城については、『あれは、いいですよ。お訪ねになったらいいでしょう』でした。この三つの城の違いは、むろんのこと、創建当時の材料を踏襲して、作ってある、古いものか、それとも、終戦後観光の目的で、復元された新しい材料(=コンクリート)のお城であるかの違いであろうと思います。
体力や時間に余裕のない私は、むろん、名古屋城と大阪城はパスしました。そして、彦根城と、そこから、思いが喚起された姫路城へ行ったのです。時間的には姫路城・訪問の方が、古いのですが、ある考えがあって、彦根城を先におかせてくださいませ。まあ、はっきり言えば、姫路城は、修復中だったということと、それ以上にがっかりさせられることがあったからです。
彦根城の方は、がっかりすることはありませんでした。
こういう古い城としては、松本城をすでに、訪ねてありますが、外壁の色の違いと、床面積等の規模が、どちらかと言えば姫路城の方が広いでしょうか。それと、平城と、山城の違いがあって、彦根城の天守閣から見る、360度のパノラマはすばらしいものでした。ちょうど、21日の日曜日は快晴だったので、最高の見ものを見たこととなります。
ところが、驚くべきことに天気が急変して、あめが降ってきたのでした。天守閣から平地に降りるまでは、それほど、時間が必要だったということです。城の規模が大きいのです。が、その小雨のなかを、それこそ、女盛りの三人の女性が、黒い法被に、上品極まりないねじり鉢巻きをして現れたのでした。太鼓をやっているのだそうです。太鼓はお神楽の一種ですが、今では、大の大人の楽しみになっているのですね。
あっさりと、常に遠慮がない本当のことを言う私に言わせれば、彼女たちは小太りという以上に太っていました。が、それが、また、素晴らしい美貌を生んでいるのです。一人など明らかに、50歳を超えていると思われるのに、水も滴るほどのいい女とは、まさにこのことと思わせるほど、きれいでした。特に、黒のはっぴが妖艶度を増していました。
お金を取る集団ではないと思うものの、洗練をされていることと、なんとも幸せそうな感じに打たれました。
観光地にいる人たちは、大体が、幸せそうでしたが、彼女たちは、観光客ではないのです。でも、太鼓を打つことで、健康と美容を保持して、しかも、風光明媚な都市に住む、なんとも、優美な幸せ感・・・・・それを辺りにふりまいて、彼女たちは去っていきました。お城全体より、彼女たちの方が、印象が深かったぐらいです。
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副題2、『ひこにゃんと、にしこ君と、2chの騒動』
さて、切符を買ってはいると、なぜか、歓声の上がっている建物があります。で、ある部屋をのぞいて見ると、それは、椅子を、並べた舞台になっていて、有名なゆるきゃら、ひこにゃんが、愛嬌をふりまいているのでした。
かわいいとか、かわいげな、しぐさの連続です。で、すべての、椅子に座っている人が、動画を撮影しているのでした。それら大人の間に座っている子供が、歓声を上げているのです。私もしばらく一緒に見ていましたが、キグルミというそのお人形の中に入っている人の、努力に胸打たれました。
というのも、ひこにゃんには、中にいる人が外を見ることのできる目玉用の窓がないように見えたからです。私が過去に見た、ウルトラマンにしろ、仮面ライダーにしろ、こういう衣装の中に入っている人は、たいてい目で外を見えるようになっています。しかし、ひこにゃんは、大変大きな兜をかぶっていますから、頭はすっぽりとその中に入ってしまうので、そとは、見えない形となっています。
子供たちの歓声だけを頼りに、演技をする。これは、とても、苦しいことのように思え、それでも、かわいくかわいく、演技をする、中の人のどりょっくというものに打たれてしまったのです。
ひこにゃんに対するイメージを壊さないためでしょう。中に入っている人がスターダムに上ったとは聞いていません。だから、その人はどんなに、演技が上手でも、名前を売ることはできないのです。
ところで、それを見て帰ってきて自宅で、パソコンをあけると、ゆるきゃら人気投票というのが行われているg、そこで、不正投票があった、云々と、言うニュースをウエブサイト上で見つけました。西小金井のゆるきゃら「にしこ君』へ、多量投票を呼び掛けた人がいて、そのやり方まで、支持されていたので、にしこ君に、大量の票が入ったという話です。フリーアドレスを取得させて、それで大量投票ができるのだそうです。ほ、ほー。尖閣諸島の中国漁船の挑発行為を、ビデオで、全国へ流した職員さんは、きっと、このフリーアドレスというのを利用したのでしょうねと、私は思うわけですが、・・・・・まあ、これは、小さい出来事です。
その時に、私が考えたのは、例の私が、ニュースを作るという話のことです。みなさんはお笑い召されるでしょうが、この彦根城訪問の、二日前に姫路城を訪問をしたら、見事に、その次の日に姫路城がニュースとなっていましたから。二度連続して、訪問先が、すぐ、瞬間的に、全国的なニュースになるという栄誉に属しましたので、お伝えせざるを得ません。(笑)
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副題3、『姫路城の、お掃除・奉仕団』
さて、姫路城には、上述したように、彦根の二日前に行っています。倉敷の大原美術館によった後で、時間を上手に使いたいので、倉敷には泊まらず、姫路まで、帰ってきておいたので、相当朝早く、お城へ到着できました。すると、広い城内の庭を、お掃除している70人ぐらいの男女がいました。そのときふとですが、皇居の清掃奉仕をしている善男善女がいるという昔のニュースを思い出しました。そこに登場するのは、主婦が多くて、白い割烹着を着て、清掃していました。それに比べると、モダンは上等な私服を着ていて、とても、幸せそうな生き生きした、紳士・淑女たちです。
今回徳川美術館でも、(それは、お昼だったので)お掃除ではない形ですが、たくさんのボランティアが、働いているのを見ました。これが、シルヴァー世代には、最も好ましい、趣味兼仕事なのだろうと感じました。報酬が出ているのか、出ていないのかは知りませんが、無料で、入場が自由にできるというぐらいの薄謝でも、みなさん、喜んでやってあげているのでしょう。
さて、今、姫路城は改修中です。それを、真横に設置した、簡易なビルのエレベーターを利用して、網越しに見せるシステムになっているのですが、そのエレベーター管理人(女性)が官僚的で威張っているのですね。顔だけは愛嬌がいいのですが、傲慢極まりなくて、お客を一年生扱いなのです。高一ではあいません。小学校の一年扱い。
彼女は東京で暮らしたことがないのでしょう。今東京では、駅、ショッピングタウン、美術館、図書館、オフィス、ありと、あらゆるビルのエレベーター何万個とあるだろう絵エレベーターはお客側が昇降ボタンを押す形式なのです。でもね、まあ、これも小さな問題です。驚いて、内心では不快でした。が、目くじら立てる問題ではないと、その場は、だまってやり過ごしました。が、これが、後でおきた400円をめぐる大騒動の前哨戦だったのです。
この姫路城は、今のところ見せるべきものがないので、切符が400円です。控えめです。唯一当時の面影が残っているところは、西の丸と、100間廊下を含む西の丸御殿です。これはこの西の丸の主役千姫とその侍女たちの部屋がずらっと並んでいるところです。つまり、非常に原始的な意味での、大奥です。江戸城に比べれば百分の一、というか、千分の一の規模の大奥です。それは、広さもそうなのですが、財政的にもシンプルです。贅沢のにおいがしません。
しかし、シンプルなものほど、その本質を表します。ここで、見えてきたものはお姫様というものは、非常に不自由なものだということです。もちろん、下屋敷という、よりリラックスできる住まいが、山の下の方にあったそうですが、裾を引く長い着物を着て、しかも、急な階段を下りても、あっちこっち駆け出せるわけでもありません。お姫様というのは、あこがれの立場ですが、実際になってみれば大したこともない立場だと、ふと、感じたものです。
現代の、人々の方がずっと自由度は高く、できる行動も大きく、普通に暮らすことができれば、それは、江戸時代初期の千姫の暮らしよりも幸せなのでした。
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副題4、『時代劇は、ここで、撮影する』
西の丸の裏で、本当に品の良い一家に出会ったのです。奥さんはすらっと背が高くて、原節子みたいに洋風な顔。御嬢さんは、高校生。ご主人は、43歳ぐらい。だけど、ふと、日本人ではないと思って英語で、それを聞いたら、やはりタイから来ているのだそうです。それで、おもわず、「洪水はいかがですか?」と聞いたら、「我が家のあたりは大丈夫だ」とのこと。非常に落ち着いた漢字で、由緒ある富裕層のようでした。
西の丸の裏(高いがけの真下、江戸時代の倉庫みたいなものがある)という、普通の観光客は、あまり寄らない珍しい場所で出会ったので、『この人たちは、来日は、初めてではないな』と思いながら、一応「初めてですか?」と質問をすると、『いえ、毎年来ています」ですって。なんとありがたいことでしょう。日本って、そんなに、魅力があるところだったのですよ。皆様もご存知でしたか?
そのあとで、下へ降りて行きました。道が涼やかできれいです。幅が3メートルぐらいで緩やかな石段で、下る。めずらしくビデオカメラを出して、そして、そこにいたボランティアのひとに、「道と、私を両方いれて、撮ってください」と頼むと、その人が、「ここは、よく時代劇を撮るところなのです。松平健など、来るのですよ」と教えてくれました。
ほーっと、感嘆します。そのボランティアの人も、性格もよく品もよい人です。寒い中をずっと、突っ立って、何をするべきでもなく、観光客を見守っているわけです。大変ですが、それこそ、姫路城が大切だからできることでしょう。
どんどん、降りていくと、入り口(出口でもある)に近づいて、道幅も広くなります。しかし、その広い道の真ん中に立って、抗議をしている女の人がいます。相手は制服のガードマンです。
女性は、48歳ぐらいの品の良い、やや、繊細な感じの人。で、ガードマンが嫌がっています。
私は何となく、気にかかって傍によって、話へ、聞き耳をたてました。
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副題5、『姫路城という、楽園で、階級の差を見せつけられるという地獄を味わう』
その女性は、ガードマンに、「入り口の職員が、強制的に、ロッカーに荷物を預けるように言ったのだけれど、それは、やりすぎではないですか」と、言っています。女性は、憤懣の抑えようがないらしく、強い抗議の主張です。幅5メートルぐらいの道の真ん中で、剣呑な雰囲気です。
私はガードマンが、なぜ、その女性を嫌がっていて、応じて上げていないのかの理由はすぐつかめました。つまり、彼は、市の職員ではありません。民間の会社の人間だから、階級的に、市の職員の下なのです。姫路城は国の資産かもしれませんが、入り口で、入場券を売っているのは、市の職員でしょう。国家公務員が、ここまでの小さな仕事をするわけがない。たとえ、中級職といっても。
観光客の抗議は執拗で、真剣です。だけど、その言い分を聞いて上げたら、階級的に上である市の職員を、彼が叱らないといけません。むろんのこと、ガードマンはそれを、やりたくないのです。で、ガードマンはのらりくらりと逃げています。そのうちに、周りの人たちが、女性客の方を「変なひとだね」と見つめだすのを待っているみたいに。それで、問題をうやむやに、するために。私は、しばらく見ていて、以下のような、予測を立てました。
あと、5分ぐらい、このままにしておいたら、ガードマンの思うつぼになり、女性は、非常に嫌な思いをしながら、姫路城を、見学をすることとなるだろう。自分(雨宮舜)は美を非常に愛する人間だ。先ほど、エレベータ-を、管理する女性たちの間に、ふと見えた官僚主義に嫌な思いをすでにした。
・・・・・ だが、私は、修行を重ねている人間である。自分の気持ちをコントロールできる。だが、それは、ライターいじめに対する激しい戦いあって、獲得をしたものだ。今、目の前にいる奥さんは、誠実そうで頭がよさそうだが、キャリアーウーマンとは見えない。キャリアーウーマンなら、社会経験があるので、自分の目のひとにらみで、その失礼な女性、市・職員を縮み上がらせられるだろう。この人は、普通の家庭で、静かに育った人だ。子供が大学にでも入学してやっと、旅行ができる余裕ができて、あこがれの姫路城を見に来た。だけど、その入り口で、こんないやな思いをしている。さあ、どうするか、雨宮舜(=川崎千恵子)よ。・・・・・
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副題6、『400円という、お金の価値を、考えてみよう』
さて、日本では、抗議をして、ことを荒立てるということが嫌われている文化があります。それは、論理でものを解決するという習慣が確立していないからです。昔は、『長いものには巻かれろ』と言ったり、最近ではKYと言ったりして、我慢をすることが推奨されています。そのうえ、最近では、お金・至上主義の、気配もあります。すると、「400円ぐらいの小さなことで、がたがた言うなよ」という声も聞こえて来そうです。しかし、400円とは非常に大切な金額なのです。
私の財政を明かします。別に大王製紙の社長一族というわけではないが、お小遣いは親から潤沢にもらっている人間です。父からの遺産が、5千万円を超えていたし、母からの遺産も、ほぼ、それぐらいですね。どうしてかというと、父が明治生まれにしてはモダンな人で、自分と母との資産をできるだけ、半々になるようにしていたからです。もちろん母は、父の片腕として、自宅にはいたものの、会社の経理は一手に引き受けていたからです。母の給料は、幽霊社員に対して出ていたわけではありません。そして、両親ともまじめだし、几帳面だし、税務上の処理は抜群にクリーンです。
で、私がどうなのかというと、どんぶり勘定で、お金の価値がよくわからない人間だとして、親族一同から、馬鹿にされています。特に稼ぎもしないのに、遊びに、お金を使っているとして、みんなから叱られたりしている人間です。ただ、自分では宮沢賢治風にお金を使っているつもりです。で、借金はしない人間です。とくにサラ金などには手を出しません。
たまたま、カードから、実印から、お財布まで一切入れたものを、巾着ごとコンビニに忘れてきて、本を送付する切手代に困って、友人に、三万円を借りたことがりますが、コンビニさんから、10日後ぐらいに、連絡をもらって、回復しました。実は六種類本を出していますが、出版前後は、目の回るような忙しさで、徹夜も連続しますし、夜明けの五時ごろ、家族をおこさないように、音を立てないようにして、外出し、コンビニで切手を買ったりするので、そっと、全財産入りの巾着を持ち出したりします。 で、疲労困憊しているので、切手だけ持って帰ったりするのです。いや、小規模ながら、出版社へと、自分を持ち上げるのには、死ぬほどの、努力が必要なのですよ。『自分の考えたことを、自由自在に外へ発信をする』という夢を実現するためには、本当に死に物狂いの努力が必要でした。
夫もいますが、自分自身の仕事(美術の世界や、思想、哲学、の発信)のことで、お金を彼から借りたりはしません。し、また、家族、親族が、それを、始めたら、地獄へ落ちるだろうと、徹底的に、管理、助言をしてくるので、借りることができないのです。ます。確かに、芸術の仕事とか、思想の仕事とかは、終わりが来ない仕事です。だから、外部からたがを締められるのも大切なことだったかもしれません。
父の遺産のうちの、2400万円は、それに使っているのですが、本を作り始めてから、お金がバンバン必要になったのです。私は一般の人よりは安く本を作ることができますが、それでも、ありとあらゆる経費を入れたら、一冊(一種類)の本に、600部前後で、100万円かかります。これが、大手の出版社だと、100万円で、3000~5000部は、できる模様です。が、トーハンとか、日版に卸さない私は、自宅に本を保管するから、せいぜい、800部までしか作りません。だって、印刷と製本だけは可能だからといって、毎回、2000部ぐらい出版し続けて行ったら、自宅の床が抜けちゃいます。そして、2冊目あたりまでは、売ろうとしましたが、別にタレントでもない私の本を、九州や、四国、または、北海道の、見知らぬ誰かが買ってくれるわけでもないですから、流通をさせないのです。バーコードも付いているが、殆どが献呈をしています。が、それをやっているときは、出版後も送料の支出、交通費の支出で、抜群のお金がかかりますから、質素倹約の極みです。原資があるといっても、次の出版をしたいから、質素倹約のきわみの人です。
今は、二年ほど、出版を休んでいるし、母からの遺産が入ったので、一息を入れているところなのですが。
で、結論としていえば、400円だって、貴重極まりないお金となります。
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副題7、『私は、実はいじめ問題・研究家なのです(笑)』
これから先はややえぐい、個人的な思い出に入りますが、なぜ、私が、姫路城の入り口で、乾坤一擲の力を発揮できたかの秘密の二つ目に入りますので、どうか、聞いてくださいませ。
この日本では、ブランドものの、スーツを着ていたら、「は、はー」と、周りが、頭を下げてくれるらしいです。が、「セーターとジーンズと、スニーカーで、銀座を回っている私は、一部の画廊のオーナーや、一部の画家にいじめられてきました。あの原因ですが、もしかしたら、その、貧乏人扱いが寄与していたかしら。
国画会に油絵や、版画を出していた時に、とんでもないいじめを仕掛けてくる人がいたけれど、なぜ、そうなるのかという理由ですが、もし、こういうお金の側面で、馬鹿にしていたのかもしれないと思う時もあります。でも、こっちも内心で相手を、ばかに、してしまいます。そういう軽い人材は、絵がよくないです。だから、非常に浅はかな精神を持って、ただ、上位の人へ右顧左眄の・おべんちゃら・を言って、出世しているのです。一部ですが、そういう人がいるのです。公募団体展・生活20年を越していますので、ありと、あらゆる、現象を見聞きしてきましたし。
あ、は、は。ちょっと筆が走りすぎてはいますが、「人を馬鹿にしないという事が、大切だ」と言いたいのです。特に、「よくは知らない人を、見かけだけで、馬鹿にしてはいけない」と言いたいのです。この姫路城の入り口での悶着も、抗議をしている彼女が、ちょっとした紹介状を持っていたら、ただで、入場できるうえに、下へもおけない、もてないしを受けたでしょう。しかし、普通に、入場をしようとした、品の良い奥様は、その切符売り場には、誰も、知人がいなかったがゆえに、いじめられたのでした。
彼女は、その命令がいかにも公的に見えるは、見えるが、単に浅はかな女の、原始的な意地悪でしかないことを悟って、いったんは、引いたものの、怒りが、収まらないので、男性であるガードマンを捕まえて、抗議を開始したのでした。賢いです。
確かに、平均的に言えば、男性の方が、真の意味での、パブリックということを知っています。女性は、すぐ、公を、私的なものへ奉仕させてしまいます。私も女性ですから、なるべく同性の足は引っ張りたくないのですが、実際はそうなのです。この件は、その女性、姫路市役所、所員(または、単に嘱託=アルバイト=程度かもしれないランクですが)の、原始的カツ、動物的な、女の意地悪の発露と、その被害の話なのでした。
ここまで、わかった上で、私は、この奥様を助けることにしました。私自身は、いじめられたときには、殆ど現場では、抗議をしません。銀座でも、しょっちゅういじめられていますが、知らんぷりを、しています。が、ニューヨークで二回ほど、こういう風にいじめる女を、口で、『ただ、現在の、状況を説明する』という形で、コテンパンに、やっつけているのです。自分でも信じがたいほど、私は強い女なのでした。
そして、そういうときに『人間というのは如何に、自分が見えていないか?』ということも知りました。で、見えていなかった、自分の真実の姿を突きつけられると、まともな人間なら、思わず、ひるむものです。それでも、反発をしてくるのだったら、その人間は、最大のレベルでの、低劣な人間です。相手にしないでもいい。こちらが、我慢をしておけばいいのです。我慢をしていれば、必ず、天はあなたに、見方をなされます。まったく別のところで、とても、よいことが起きるからです。
そして、あなたと、反対に、こういう風に、見え見えな態度を持って、威張る女は、実は弱いのです。内部は、全然といってよいほど、へなちょこなんですよ。
それまでの、分析と結果の予測をつけた上で、しぶしぶついてくるガードマンを引き連れて、私は、入場券売り場に向かいました。
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副題8、『ああ、人間喜劇(バルザック)・・・姫路城版よ』
さて、問題のロッカーをちらりと、横目で見てみました。非常に古いタイプです。普通、国立、および公立の施設の場合、ロッカーは無料です。ロッカーの鍵システムは、機会としては、必要らしくて、利用するときは、一応、百円を入れますが、開錠とともに戻ってくるもので、その説明もロッカーの上にきちんと書いてあります。
しかも、道々、たった、1分程度の間に、被害者の奥様から聞いた話によると、そのロッカーには300円の種類はなくて、全部、400円なのだそうです。異常に高いです。こういうロッカーを使ったことのある人間だと、その値段だけで、胡散臭さ(変だぞ、公共の場を利用して、金儲けをしようとしているぞ。しかも、総額がとても少ない金儲けだ。これって、現場の人間のお小遣いになるのではないかなということ)を、まず感じます。
これは、本当にひどい話です。今、取り組んでいる、修復に、どれほどのお金がかけられていますか? 数十億ではすまないのではないかしら? それは、国家財政から出ているのかな? うーん、日本全体の若者の年金基金を削ってお城を直している?
『それって、事業仕訳の対象となりますね』とさえいいたいほどの、大金がかけられているでしょう。だけど、まあ、今になっては、契約破棄もできないし、修理を途中で止めるわけにもいかないので、その数十億、または、数百億の支出の件は、受けいるれるとしても、いま、その天守閣については、何も見せるものもないのに、400円の入場料は高いかも知れません。無料にして、西の丸だけを、200円で、見せたらいいかな? だって、日比谷公園だってなんだって、公園は、たいてい無料で入れるのですよ。まあ、ここでも、筆が走りすぎています。
元へ戻って、ロッカーという小さなアイテムを問題にしましょう。
ロッカーが古くて、有料だということも問題だし、種別的に、400円の種類しかないというのも問題です。
そして、さらに、いけないのは、強制的に、荷物を入れるように、命令した職員です。あからさまに虎の家を借る狐です。女の意地悪というか、業というものです。姫路城は、美しい。が、その入り口にこんな汚い人が、通せんぼをしていたのです。ご本人はロングヘアーにしていて(・・・・まあ、はっきりと彼女の姿形を語るのは、どうせ、すぐ、配置転換になるはずだからです。こんなひどい女性を、そのままにしておくのは、姫路市長、または、この姫路城を管轄している人間の大・職務・怠慢となりますから)ご本人は、美人のつもりなんでしょうが、どんよりとしていて、肌も色黒く見えました。黒いガスが、うっすらと、彼女の周りを包んでいるというような感じもある。
対照的に、必死で説明をしている被害者の奥様は、肌もつやつやしていて色白で、あたりにさわやかな風が吹いているようでした。
ここは、市職員の方が、瞬間的に事態を把握して、さっと笑顔を作り、「失礼をいたしました。すぐ、400円をお返し申し上げます。どうか、開けてお持ちになってくださいませ」と言わなくてはならないのです。でも、ぐずぐずと、「建物を傷つけますから」と言い募るのですね。おばかさんです。すると、その色白の奥さんの方が、「そういうところでは、私は手に持ちます」と言いました。
実は、15分程度前に、おなじやりとりがあって、奥さんの方が負けているのです。が、ここは、絶対に職員の方が反省しなければなりません。だって、人って、自分のことはよくわかっているものです。荷物が負担になる人間は、必ず、駅で、すでに、ロッカーを使っている筈なのです。私もその一人ですが、大きな駅にはロッカーがたくさんあって、それを使うのは、自分に体力がない場合には、常識です。だから、アテンダントバッグを持ったまま、城の域内まで来た、その40代に見える奥さんは、体力には自信があるはずです。そういう相手に対して、杓子定規に命令などする方が馬鹿なのです。
私は、とうとう痺れを切らして、「あなた方は、そのロッカーの収入で、忘年会でも開くのではないですか?」といったのです。図星だったみたいです。入場券の売り場は小さな小屋なのです。ほかに二人の女性がいましたが、まったく能なしで、渦中のスタッフを助けるでもなく、叱るでもないのです。
でも、この最後のきめ台詞は、自分たち自身にも火の粉がかかってくることですよ。だから、すぐ、振り向いて、「あ、奥さん(これは、私のこと)、それは、違います。そのロッカーの収入は、市役所に上納します」と、すぐ、それこそ、彼女たちの方が、抗議して来なければなりません。しかし、それがなかったので、この入場券売り場、ほか先ほど、そっくりに官僚的に威張りまくった、エレベーター管理者などの、市職員(または、嘱託=アルバイト)の人たちの忘年会の、飲み台に使われるのではないでしょうか。
まあ、この文章を書いた以降は、忘年会に使われることはないと思いますが、2011年の11月19日以前には、そのお金は、姫路城をカタにして、しかも公のふりをして、個人の私的な遊興費に使われていたとみるべきでしょう。
ココで、さらに丁寧に、分析すれば、姫路城の修復が終わって、天守閣内が再公開されたら、その階段を上るのは、アテンダントバッグを持ってでは、難しいです。が、その際は、この品のよい奥さんも、絶対に、「はい、わかりました」というはずです。今は改築中なのです。「臨機応変にすること」を望みます。
まあ、しいて、このロングヘアーの、女性・市・職員をかばってあげるのなら、彼女は適切な教育を受けていないからこうなったということになるでしょう。
つまり、「朝何時に、來なさい。入場券の売り上げ金は、どこそこへ、納金しなさい。退出は何時にしなさい」というような教育は受けているが、姫路城の入り口にいるものとしての、思想的、かつ哲学的な教育は一切与えられていないと見るべきです。
でも、昔の日本人だったら、それでも、よかったのですが、最近の、学校教育も家庭教育も破壊されているので、日本人本来の、本当によい性格=相手に寄り添って、物事を考えてあげる=が、できなくなっている人間も多いのです。
ですから、それを、改めて、教育しないで、最前線に立たせていることに間違いがあるのです。これは、この姫路城全体を管理する人間の、怠慢であり、最後の段階で言えば姫路市長の怠慢となるでしょう。
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副題9、『西小金井市長のボーナス・市民・査定』
ところで、この姫路城の入場券売り場の女性を、非難し続けるのは、姫路城が、国宝であり、そこを訪れるのは、全国からであり、また、上に上げた毎年日本を訪れるタイの富裕層のように、全世界から、人を集める場所だから、最高ランクのおもてなしが必要な場所だからです。
ところが、彼女の方は、「地元、姫路では、市の職員の私は、女性としては成功者なのよ。しかも、姫路城に勤めているのだから、認められているのよ」という井の中の蛙になっているわけです。
でもね。それは、地方だからの話です。今、東京圏の、公務員・・・・・特に窓口で、市民に接する立場のひとは、ぐんと低姿勢で、親切になりました。鎌倉市なんかだって、市役所も、図書館の人も親切です。
松戸市長が「何でもやる課(または、すぐやる課?)」というのを作ったあたりが最初の試みだったのかもしれませんが、2chとか、ツィッターの発達なども大きいと思います。ある個人のへまが、全国的に伝播してしまうシステムが確立しました。私の一文などもその手合いです。しかも、被害者が、私自身ではないだけに、私は毅然として、これを、書きあらわすことができます。自分自身が被害者であるときは、恨みめいてしまうので、書きにくいし、読者も読みにくくていらっしゃるでしょう。だけど、これは、非常にさわやかな感じのある、名前を特定できない、奥様の被害の話です。
もし、この日本で、個人の責任という考えが確立していたら、これは、そのロングヘアーの女性職員だけの、話です。が、日本では、個人の責任ということが確立をしていないので、トップの責任となります。で、首長さんが、責められます。だから、東京圏では、相当に事態が改善されました。
ある種の行き過ぎかもしれないが、
西小金井市長が、ボーナスの査定を市民に行わせるというニュースが広まりました。西小金井市長のボーナスは一年間で、440万円程度で、そのうちの150万円程度が、査定で変額する部分だそうです。その可変部分の査定に、一般市民も加わってもらうというこころみを西小金井市長が、提案、実行したと、NHKニュースが言いました。「う、また西小金井市ですか」と、上に「にしこ君」の2chにおける異常な集中投票のことを書いている私は、思いますが、
それでも、公僕の在り方の基本を守ろうとする姿勢ではあります。
東京圏では、こういう風に首長主導の牽引もありますが「この就職難の時代に、いいところに勤められた。感謝しよう」という吏員側・本人の気持ちがそうさせるのか、まるで、違ってきています。姫路市は、白さぎ城があるからこそ、無自覚になっている面もあったでしょう。
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副題10、『白さぎ城には、築城当時は、窓が、もっとあったというニュース』
さて、今日の一文をまとめます。2011年11月18日に私は姫路城に行っています。すると、みごとにタイミングよく、19日に
ニュースが流されます。白さぎ城には今は、ふさがれている窓が、今より、8つほど、多くあったと。
こんなにタイミングよく姫路城についてのニュースが流される理由については、想像しているものもあります。だが、そこに触れると、あに、姫路市という一地方の問題ではなくなり、全国的な問題となり、かつ、全世界的な問題となっていきます。そして、また、例の鎌倉エージェント三人組について触れないといけなくなるでしょう。すると文章が、「いつも似たり寄ったりですね」と言われてしまう結果となります。で、ここは、あかるく、『自分には、ヒミコに、匹敵する神通力があるのだ』と、うそぶいておきましょう。
そして、読んでくださっている方には、私って、喧嘩をしてばっかりだったわけではありませんよ。路傍の人たちと、駅、電車内。美術館のロビーなどで、心のこもった良い会話を交わしましたよとも、おつたえしておきたいです。
2011年11月24日の6時に書き始め、70時間後の26日の夜完成する。
無名の人であり、立場の小さい人であれ、
ある実在の人物の行動を批判するのは、疲労困憊しました。
ただ、小さくても、江戸時代の、高度な文明を守る立場の人が、
これではいけないでしょうという信念には変わりはありません。
雨宮舜 (本名、川崎 千恵子)
それは、偶然の結果です。いつもは旅とか、観光のことなど、忘れきっている私が予習のネット検索をしているうちに、犬山城について書いてあった、『日本最古の城である』という、文言に気が付いた時から始まったのでした。
副題 1、『彦根城に、導きいれられる』
副題 2、『ひこにゃんと、にしこ君と、2chの騒動』
副題 3、『姫路城の、お掃除・奉仕団』
副題 4、『時代劇は、ここで、撮影する』
副題 5、『姫路城という、楽園で、階級の差を見せつけられるという地獄を味わう』
副題 6、『400円という、お金の価値を、考えてみよう』
副題 7、『私は、実はいじめ問題・研究家なのです(笑)』
副題 8、『ああ、人間喜劇(バルザック)・・・姫路城版よ』
副題 9、『西小金井市長のボーナス・市民・査定』
副題10、『白さぎ城には、築城当時は、窓が、もっとあったというニュース』
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副題1、『彦根城に、導きいれられる』
しかし、ネットの言葉から喚起された、目的は、新幹線の中で、または、駅や町の人々との会話で、思いがけずも膨らみを持ってきて、彦根城へと、導かれました。彦根城とは、私の頭からはすっかり消えている単語だったのですが。
人々の言うのは、『名古屋城、あれは、ダメ、ダメ』であり、
『大阪城、あれも、ダメ、ダメ』でした。
しかし、彦根城については、『あれは、いいですよ。お訪ねになったらいいでしょう』でした。この三つの城の違いは、むろんのこと、創建当時の材料を踏襲して、作ってある、古いものか、それとも、終戦後観光の目的で、復元された新しい材料(=コンクリート)のお城であるかの違いであろうと思います。
体力や時間に余裕のない私は、むろん、名古屋城と大阪城はパスしました。そして、彦根城と、そこから、思いが喚起された姫路城へ行ったのです。時間的には姫路城・訪問の方が、古いのですが、ある考えがあって、彦根城を先におかせてくださいませ。まあ、はっきり言えば、姫路城は、修復中だったということと、それ以上にがっかりさせられることがあったからです。
彦根城の方は、がっかりすることはありませんでした。
こういう古い城としては、松本城をすでに、訪ねてありますが、外壁の色の違いと、床面積等の規模が、どちらかと言えば姫路城の方が広いでしょうか。それと、平城と、山城の違いがあって、彦根城の天守閣から見る、360度のパノラマはすばらしいものでした。ちょうど、21日の日曜日は快晴だったので、最高の見ものを見たこととなります。
ところが、驚くべきことに天気が急変して、あめが降ってきたのでした。天守閣から平地に降りるまでは、それほど、時間が必要だったということです。城の規模が大きいのです。が、その小雨のなかを、それこそ、女盛りの三人の女性が、黒い法被に、上品極まりないねじり鉢巻きをして現れたのでした。太鼓をやっているのだそうです。太鼓はお神楽の一種ですが、今では、大の大人の楽しみになっているのですね。
あっさりと、常に遠慮がない本当のことを言う私に言わせれば、彼女たちは小太りという以上に太っていました。が、それが、また、素晴らしい美貌を生んでいるのです。一人など明らかに、50歳を超えていると思われるのに、水も滴るほどのいい女とは、まさにこのことと思わせるほど、きれいでした。特に、黒のはっぴが妖艶度を増していました。
お金を取る集団ではないと思うものの、洗練をされていることと、なんとも幸せそうな感じに打たれました。
観光地にいる人たちは、大体が、幸せそうでしたが、彼女たちは、観光客ではないのです。でも、太鼓を打つことで、健康と美容を保持して、しかも、風光明媚な都市に住む、なんとも、優美な幸せ感・・・・・それを辺りにふりまいて、彼女たちは去っていきました。お城全体より、彼女たちの方が、印象が深かったぐらいです。
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副題2、『ひこにゃんと、にしこ君と、2chの騒動』
さて、切符を買ってはいると、なぜか、歓声の上がっている建物があります。で、ある部屋をのぞいて見ると、それは、椅子を、並べた舞台になっていて、有名なゆるきゃら、ひこにゃんが、愛嬌をふりまいているのでした。
かわいいとか、かわいげな、しぐさの連続です。で、すべての、椅子に座っている人が、動画を撮影しているのでした。それら大人の間に座っている子供が、歓声を上げているのです。私もしばらく一緒に見ていましたが、キグルミというそのお人形の中に入っている人の、努力に胸打たれました。
というのも、ひこにゃんには、中にいる人が外を見ることのできる目玉用の窓がないように見えたからです。私が過去に見た、ウルトラマンにしろ、仮面ライダーにしろ、こういう衣装の中に入っている人は、たいてい目で外を見えるようになっています。しかし、ひこにゃんは、大変大きな兜をかぶっていますから、頭はすっぽりとその中に入ってしまうので、そとは、見えない形となっています。
子供たちの歓声だけを頼りに、演技をする。これは、とても、苦しいことのように思え、それでも、かわいくかわいく、演技をする、中の人のどりょっくというものに打たれてしまったのです。
ひこにゃんに対するイメージを壊さないためでしょう。中に入っている人がスターダムに上ったとは聞いていません。だから、その人はどんなに、演技が上手でも、名前を売ることはできないのです。
ところで、それを見て帰ってきて自宅で、パソコンをあけると、ゆるきゃら人気投票というのが行われているg、そこで、不正投票があった、云々と、言うニュースをウエブサイト上で見つけました。西小金井のゆるきゃら「にしこ君』へ、多量投票を呼び掛けた人がいて、そのやり方まで、支持されていたので、にしこ君に、大量の票が入ったという話です。フリーアドレスを取得させて、それで大量投票ができるのだそうです。ほ、ほー。尖閣諸島の中国漁船の挑発行為を、ビデオで、全国へ流した職員さんは、きっと、このフリーアドレスというのを利用したのでしょうねと、私は思うわけですが、・・・・・まあ、これは、小さい出来事です。
その時に、私が考えたのは、例の私が、ニュースを作るという話のことです。みなさんはお笑い召されるでしょうが、この彦根城訪問の、二日前に姫路城を訪問をしたら、見事に、その次の日に姫路城がニュースとなっていましたから。二度連続して、訪問先が、すぐ、瞬間的に、全国的なニュースになるという栄誉に属しましたので、お伝えせざるを得ません。(笑)
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副題3、『姫路城の、お掃除・奉仕団』
さて、姫路城には、上述したように、彦根の二日前に行っています。倉敷の大原美術館によった後で、時間を上手に使いたいので、倉敷には泊まらず、姫路まで、帰ってきておいたので、相当朝早く、お城へ到着できました。すると、広い城内の庭を、お掃除している70人ぐらいの男女がいました。そのときふとですが、皇居の清掃奉仕をしている善男善女がいるという昔のニュースを思い出しました。そこに登場するのは、主婦が多くて、白い割烹着を着て、清掃していました。それに比べると、モダンは上等な私服を着ていて、とても、幸せそうな生き生きした、紳士・淑女たちです。
今回徳川美術館でも、(それは、お昼だったので)お掃除ではない形ですが、たくさんのボランティアが、働いているのを見ました。これが、シルヴァー世代には、最も好ましい、趣味兼仕事なのだろうと感じました。報酬が出ているのか、出ていないのかは知りませんが、無料で、入場が自由にできるというぐらいの薄謝でも、みなさん、喜んでやってあげているのでしょう。
さて、今、姫路城は改修中です。それを、真横に設置した、簡易なビルのエレベーターを利用して、網越しに見せるシステムになっているのですが、そのエレベーター管理人(女性)が官僚的で威張っているのですね。顔だけは愛嬌がいいのですが、傲慢極まりなくて、お客を一年生扱いなのです。高一ではあいません。小学校の一年扱い。
彼女は東京で暮らしたことがないのでしょう。今東京では、駅、ショッピングタウン、美術館、図書館、オフィス、ありと、あらゆるビルのエレベーター何万個とあるだろう絵エレベーターはお客側が昇降ボタンを押す形式なのです。でもね、まあ、これも小さな問題です。驚いて、内心では不快でした。が、目くじら立てる問題ではないと、その場は、だまってやり過ごしました。が、これが、後でおきた400円をめぐる大騒動の前哨戦だったのです。
この姫路城は、今のところ見せるべきものがないので、切符が400円です。控えめです。唯一当時の面影が残っているところは、西の丸と、100間廊下を含む西の丸御殿です。これはこの西の丸の主役千姫とその侍女たちの部屋がずらっと並んでいるところです。つまり、非常に原始的な意味での、大奥です。江戸城に比べれば百分の一、というか、千分の一の規模の大奥です。それは、広さもそうなのですが、財政的にもシンプルです。贅沢のにおいがしません。
しかし、シンプルなものほど、その本質を表します。ここで、見えてきたものはお姫様というものは、非常に不自由なものだということです。もちろん、下屋敷という、よりリラックスできる住まいが、山の下の方にあったそうですが、裾を引く長い着物を着て、しかも、急な階段を下りても、あっちこっち駆け出せるわけでもありません。お姫様というのは、あこがれの立場ですが、実際になってみれば大したこともない立場だと、ふと、感じたものです。
現代の、人々の方がずっと自由度は高く、できる行動も大きく、普通に暮らすことができれば、それは、江戸時代初期の千姫の暮らしよりも幸せなのでした。
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副題4、『時代劇は、ここで、撮影する』
西の丸の裏で、本当に品の良い一家に出会ったのです。奥さんはすらっと背が高くて、原節子みたいに洋風な顔。御嬢さんは、高校生。ご主人は、43歳ぐらい。だけど、ふと、日本人ではないと思って英語で、それを聞いたら、やはりタイから来ているのだそうです。それで、おもわず、「洪水はいかがですか?」と聞いたら、「我が家のあたりは大丈夫だ」とのこと。非常に落ち着いた漢字で、由緒ある富裕層のようでした。
西の丸の裏(高いがけの真下、江戸時代の倉庫みたいなものがある)という、普通の観光客は、あまり寄らない珍しい場所で出会ったので、『この人たちは、来日は、初めてではないな』と思いながら、一応「初めてですか?」と質問をすると、『いえ、毎年来ています」ですって。なんとありがたいことでしょう。日本って、そんなに、魅力があるところだったのですよ。皆様もご存知でしたか?
そのあとで、下へ降りて行きました。道が涼やかできれいです。幅が3メートルぐらいで緩やかな石段で、下る。めずらしくビデオカメラを出して、そして、そこにいたボランティアのひとに、「道と、私を両方いれて、撮ってください」と頼むと、その人が、「ここは、よく時代劇を撮るところなのです。松平健など、来るのですよ」と教えてくれました。
ほーっと、感嘆します。そのボランティアの人も、性格もよく品もよい人です。寒い中をずっと、突っ立って、何をするべきでもなく、観光客を見守っているわけです。大変ですが、それこそ、姫路城が大切だからできることでしょう。
どんどん、降りていくと、入り口(出口でもある)に近づいて、道幅も広くなります。しかし、その広い道の真ん中に立って、抗議をしている女の人がいます。相手は制服のガードマンです。
女性は、48歳ぐらいの品の良い、やや、繊細な感じの人。で、ガードマンが嫌がっています。
私は何となく、気にかかって傍によって、話へ、聞き耳をたてました。
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副題5、『姫路城という、楽園で、階級の差を見せつけられるという地獄を味わう』
その女性は、ガードマンに、「入り口の職員が、強制的に、ロッカーに荷物を預けるように言ったのだけれど、それは、やりすぎではないですか」と、言っています。女性は、憤懣の抑えようがないらしく、強い抗議の主張です。幅5メートルぐらいの道の真ん中で、剣呑な雰囲気です。
私はガードマンが、なぜ、その女性を嫌がっていて、応じて上げていないのかの理由はすぐつかめました。つまり、彼は、市の職員ではありません。民間の会社の人間だから、階級的に、市の職員の下なのです。姫路城は国の資産かもしれませんが、入り口で、入場券を売っているのは、市の職員でしょう。国家公務員が、ここまでの小さな仕事をするわけがない。たとえ、中級職といっても。
観光客の抗議は執拗で、真剣です。だけど、その言い分を聞いて上げたら、階級的に上である市の職員を、彼が叱らないといけません。むろんのこと、ガードマンはそれを、やりたくないのです。で、ガードマンはのらりくらりと逃げています。そのうちに、周りの人たちが、女性客の方を「変なひとだね」と見つめだすのを待っているみたいに。それで、問題をうやむやに、するために。私は、しばらく見ていて、以下のような、予測を立てました。
あと、5分ぐらい、このままにしておいたら、ガードマンの思うつぼになり、女性は、非常に嫌な思いをしながら、姫路城を、見学をすることとなるだろう。自分(雨宮舜)は美を非常に愛する人間だ。先ほど、エレベータ-を、管理する女性たちの間に、ふと見えた官僚主義に嫌な思いをすでにした。
・・・・・ だが、私は、修行を重ねている人間である。自分の気持ちをコントロールできる。だが、それは、ライターいじめに対する激しい戦いあって、獲得をしたものだ。今、目の前にいる奥さんは、誠実そうで頭がよさそうだが、キャリアーウーマンとは見えない。キャリアーウーマンなら、社会経験があるので、自分の目のひとにらみで、その失礼な女性、市・職員を縮み上がらせられるだろう。この人は、普通の家庭で、静かに育った人だ。子供が大学にでも入学してやっと、旅行ができる余裕ができて、あこがれの姫路城を見に来た。だけど、その入り口で、こんないやな思いをしている。さあ、どうするか、雨宮舜(=川崎千恵子)よ。・・・・・
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副題6、『400円という、お金の価値を、考えてみよう』
さて、日本では、抗議をして、ことを荒立てるということが嫌われている文化があります。それは、論理でものを解決するという習慣が確立していないからです。昔は、『長いものには巻かれろ』と言ったり、最近ではKYと言ったりして、我慢をすることが推奨されています。そのうえ、最近では、お金・至上主義の、気配もあります。すると、「400円ぐらいの小さなことで、がたがた言うなよ」という声も聞こえて来そうです。しかし、400円とは非常に大切な金額なのです。
私の財政を明かします。別に大王製紙の社長一族というわけではないが、お小遣いは親から潤沢にもらっている人間です。父からの遺産が、5千万円を超えていたし、母からの遺産も、ほぼ、それぐらいですね。どうしてかというと、父が明治生まれにしてはモダンな人で、自分と母との資産をできるだけ、半々になるようにしていたからです。もちろん母は、父の片腕として、自宅にはいたものの、会社の経理は一手に引き受けていたからです。母の給料は、幽霊社員に対して出ていたわけではありません。そして、両親ともまじめだし、几帳面だし、税務上の処理は抜群にクリーンです。
で、私がどうなのかというと、どんぶり勘定で、お金の価値がよくわからない人間だとして、親族一同から、馬鹿にされています。特に稼ぎもしないのに、遊びに、お金を使っているとして、みんなから叱られたりしている人間です。ただ、自分では宮沢賢治風にお金を使っているつもりです。で、借金はしない人間です。とくにサラ金などには手を出しません。
たまたま、カードから、実印から、お財布まで一切入れたものを、巾着ごとコンビニに忘れてきて、本を送付する切手代に困って、友人に、三万円を借りたことがりますが、コンビニさんから、10日後ぐらいに、連絡をもらって、回復しました。実は六種類本を出していますが、出版前後は、目の回るような忙しさで、徹夜も連続しますし、夜明けの五時ごろ、家族をおこさないように、音を立てないようにして、外出し、コンビニで切手を買ったりするので、そっと、全財産入りの巾着を持ち出したりします。 で、疲労困憊しているので、切手だけ持って帰ったりするのです。いや、小規模ながら、出版社へと、自分を持ち上げるのには、死ぬほどの、努力が必要なのですよ。『自分の考えたことを、自由自在に外へ発信をする』という夢を実現するためには、本当に死に物狂いの努力が必要でした。
夫もいますが、自分自身の仕事(美術の世界や、思想、哲学、の発信)のことで、お金を彼から借りたりはしません。し、また、家族、親族が、それを、始めたら、地獄へ落ちるだろうと、徹底的に、管理、助言をしてくるので、借りることができないのです。ます。確かに、芸術の仕事とか、思想の仕事とかは、終わりが来ない仕事です。だから、外部からたがを締められるのも大切なことだったかもしれません。
父の遺産のうちの、2400万円は、それに使っているのですが、本を作り始めてから、お金がバンバン必要になったのです。私は一般の人よりは安く本を作ることができますが、それでも、ありとあらゆる経費を入れたら、一冊(一種類)の本に、600部前後で、100万円かかります。これが、大手の出版社だと、100万円で、3000~5000部は、できる模様です。が、トーハンとか、日版に卸さない私は、自宅に本を保管するから、せいぜい、800部までしか作りません。だって、印刷と製本だけは可能だからといって、毎回、2000部ぐらい出版し続けて行ったら、自宅の床が抜けちゃいます。そして、2冊目あたりまでは、売ろうとしましたが、別にタレントでもない私の本を、九州や、四国、または、北海道の、見知らぬ誰かが買ってくれるわけでもないですから、流通をさせないのです。バーコードも付いているが、殆どが献呈をしています。が、それをやっているときは、出版後も送料の支出、交通費の支出で、抜群のお金がかかりますから、質素倹約の極みです。原資があるといっても、次の出版をしたいから、質素倹約のきわみの人です。
今は、二年ほど、出版を休んでいるし、母からの遺産が入ったので、一息を入れているところなのですが。
で、結論としていえば、400円だって、貴重極まりないお金となります。
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副題7、『私は、実はいじめ問題・研究家なのです(笑)』
これから先はややえぐい、個人的な思い出に入りますが、なぜ、私が、姫路城の入り口で、乾坤一擲の力を発揮できたかの秘密の二つ目に入りますので、どうか、聞いてくださいませ。
この日本では、ブランドものの、スーツを着ていたら、「は、はー」と、周りが、頭を下げてくれるらしいです。が、「セーターとジーンズと、スニーカーで、銀座を回っている私は、一部の画廊のオーナーや、一部の画家にいじめられてきました。あの原因ですが、もしかしたら、その、貧乏人扱いが寄与していたかしら。
国画会に油絵や、版画を出していた時に、とんでもないいじめを仕掛けてくる人がいたけれど、なぜ、そうなるのかという理由ですが、もし、こういうお金の側面で、馬鹿にしていたのかもしれないと思う時もあります。でも、こっちも内心で相手を、ばかに、してしまいます。そういう軽い人材は、絵がよくないです。だから、非常に浅はかな精神を持って、ただ、上位の人へ右顧左眄の・おべんちゃら・を言って、出世しているのです。一部ですが、そういう人がいるのです。公募団体展・生活20年を越していますので、ありと、あらゆる、現象を見聞きしてきましたし。
あ、は、は。ちょっと筆が走りすぎてはいますが、「人を馬鹿にしないという事が、大切だ」と言いたいのです。特に、「よくは知らない人を、見かけだけで、馬鹿にしてはいけない」と言いたいのです。この姫路城の入り口での悶着も、抗議をしている彼女が、ちょっとした紹介状を持っていたら、ただで、入場できるうえに、下へもおけない、もてないしを受けたでしょう。しかし、普通に、入場をしようとした、品の良い奥様は、その切符売り場には、誰も、知人がいなかったがゆえに、いじめられたのでした。
彼女は、その命令がいかにも公的に見えるは、見えるが、単に浅はかな女の、原始的な意地悪でしかないことを悟って、いったんは、引いたものの、怒りが、収まらないので、男性であるガードマンを捕まえて、抗議を開始したのでした。賢いです。
確かに、平均的に言えば、男性の方が、真の意味での、パブリックということを知っています。女性は、すぐ、公を、私的なものへ奉仕させてしまいます。私も女性ですから、なるべく同性の足は引っ張りたくないのですが、実際はそうなのです。この件は、その女性、姫路市役所、所員(または、単に嘱託=アルバイト=程度かもしれないランクですが)の、原始的カツ、動物的な、女の意地悪の発露と、その被害の話なのでした。
ここまで、わかった上で、私は、この奥様を助けることにしました。私自身は、いじめられたときには、殆ど現場では、抗議をしません。銀座でも、しょっちゅういじめられていますが、知らんぷりを、しています。が、ニューヨークで二回ほど、こういう風にいじめる女を、口で、『ただ、現在の、状況を説明する』という形で、コテンパンに、やっつけているのです。自分でも信じがたいほど、私は強い女なのでした。
そして、そういうときに『人間というのは如何に、自分が見えていないか?』ということも知りました。で、見えていなかった、自分の真実の姿を突きつけられると、まともな人間なら、思わず、ひるむものです。それでも、反発をしてくるのだったら、その人間は、最大のレベルでの、低劣な人間です。相手にしないでもいい。こちらが、我慢をしておけばいいのです。我慢をしていれば、必ず、天はあなたに、見方をなされます。まったく別のところで、とても、よいことが起きるからです。
そして、あなたと、反対に、こういう風に、見え見えな態度を持って、威張る女は、実は弱いのです。内部は、全然といってよいほど、へなちょこなんですよ。
それまでの、分析と結果の予測をつけた上で、しぶしぶついてくるガードマンを引き連れて、私は、入場券売り場に向かいました。
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副題8、『ああ、人間喜劇(バルザック)・・・姫路城版よ』
さて、問題のロッカーをちらりと、横目で見てみました。非常に古いタイプです。普通、国立、および公立の施設の場合、ロッカーは無料です。ロッカーの鍵システムは、機会としては、必要らしくて、利用するときは、一応、百円を入れますが、開錠とともに戻ってくるもので、その説明もロッカーの上にきちんと書いてあります。
しかも、道々、たった、1分程度の間に、被害者の奥様から聞いた話によると、そのロッカーには300円の種類はなくて、全部、400円なのだそうです。異常に高いです。こういうロッカーを使ったことのある人間だと、その値段だけで、胡散臭さ(変だぞ、公共の場を利用して、金儲けをしようとしているぞ。しかも、総額がとても少ない金儲けだ。これって、現場の人間のお小遣いになるのではないかなということ)を、まず感じます。
これは、本当にひどい話です。今、取り組んでいる、修復に、どれほどのお金がかけられていますか? 数十億ではすまないのではないかしら? それは、国家財政から出ているのかな? うーん、日本全体の若者の年金基金を削ってお城を直している?
『それって、事業仕訳の対象となりますね』とさえいいたいほどの、大金がかけられているでしょう。だけど、まあ、今になっては、契約破棄もできないし、修理を途中で止めるわけにもいかないので、その数十億、または、数百億の支出の件は、受けいるれるとしても、いま、その天守閣については、何も見せるものもないのに、400円の入場料は高いかも知れません。無料にして、西の丸だけを、200円で、見せたらいいかな? だって、日比谷公園だってなんだって、公園は、たいてい無料で入れるのですよ。まあ、ここでも、筆が走りすぎています。
元へ戻って、ロッカーという小さなアイテムを問題にしましょう。
ロッカーが古くて、有料だということも問題だし、種別的に、400円の種類しかないというのも問題です。
そして、さらに、いけないのは、強制的に、荷物を入れるように、命令した職員です。あからさまに虎の家を借る狐です。女の意地悪というか、業というものです。姫路城は、美しい。が、その入り口にこんな汚い人が、通せんぼをしていたのです。ご本人はロングヘアーにしていて(・・・・まあ、はっきりと彼女の姿形を語るのは、どうせ、すぐ、配置転換になるはずだからです。こんなひどい女性を、そのままにしておくのは、姫路市長、または、この姫路城を管轄している人間の大・職務・怠慢となりますから)ご本人は、美人のつもりなんでしょうが、どんよりとしていて、肌も色黒く見えました。黒いガスが、うっすらと、彼女の周りを包んでいるというような感じもある。
対照的に、必死で説明をしている被害者の奥様は、肌もつやつやしていて色白で、あたりにさわやかな風が吹いているようでした。
ここは、市職員の方が、瞬間的に事態を把握して、さっと笑顔を作り、「失礼をいたしました。すぐ、400円をお返し申し上げます。どうか、開けてお持ちになってくださいませ」と言わなくてはならないのです。でも、ぐずぐずと、「建物を傷つけますから」と言い募るのですね。おばかさんです。すると、その色白の奥さんの方が、「そういうところでは、私は手に持ちます」と言いました。
実は、15分程度前に、おなじやりとりがあって、奥さんの方が負けているのです。が、ここは、絶対に職員の方が反省しなければなりません。だって、人って、自分のことはよくわかっているものです。荷物が負担になる人間は、必ず、駅で、すでに、ロッカーを使っている筈なのです。私もその一人ですが、大きな駅にはロッカーがたくさんあって、それを使うのは、自分に体力がない場合には、常識です。だから、アテンダントバッグを持ったまま、城の域内まで来た、その40代に見える奥さんは、体力には自信があるはずです。そういう相手に対して、杓子定規に命令などする方が馬鹿なのです。
私は、とうとう痺れを切らして、「あなた方は、そのロッカーの収入で、忘年会でも開くのではないですか?」といったのです。図星だったみたいです。入場券の売り場は小さな小屋なのです。ほかに二人の女性がいましたが、まったく能なしで、渦中のスタッフを助けるでもなく、叱るでもないのです。
でも、この最後のきめ台詞は、自分たち自身にも火の粉がかかってくることですよ。だから、すぐ、振り向いて、「あ、奥さん(これは、私のこと)、それは、違います。そのロッカーの収入は、市役所に上納します」と、すぐ、それこそ、彼女たちの方が、抗議して来なければなりません。しかし、それがなかったので、この入場券売り場、ほか先ほど、そっくりに官僚的に威張りまくった、エレベーター管理者などの、市職員(または、嘱託=アルバイト)の人たちの忘年会の、飲み台に使われるのではないでしょうか。
まあ、この文章を書いた以降は、忘年会に使われることはないと思いますが、2011年の11月19日以前には、そのお金は、姫路城をカタにして、しかも公のふりをして、個人の私的な遊興費に使われていたとみるべきでしょう。
ココで、さらに丁寧に、分析すれば、姫路城の修復が終わって、天守閣内が再公開されたら、その階段を上るのは、アテンダントバッグを持ってでは、難しいです。が、その際は、この品のよい奥さんも、絶対に、「はい、わかりました」というはずです。今は改築中なのです。「臨機応変にすること」を望みます。
まあ、しいて、このロングヘアーの、女性・市・職員をかばってあげるのなら、彼女は適切な教育を受けていないからこうなったということになるでしょう。
つまり、「朝何時に、來なさい。入場券の売り上げ金は、どこそこへ、納金しなさい。退出は何時にしなさい」というような教育は受けているが、姫路城の入り口にいるものとしての、思想的、かつ哲学的な教育は一切与えられていないと見るべきです。
でも、昔の日本人だったら、それでも、よかったのですが、最近の、学校教育も家庭教育も破壊されているので、日本人本来の、本当によい性格=相手に寄り添って、物事を考えてあげる=が、できなくなっている人間も多いのです。
ですから、それを、改めて、教育しないで、最前線に立たせていることに間違いがあるのです。これは、この姫路城全体を管理する人間の、怠慢であり、最後の段階で言えば姫路市長の怠慢となるでしょう。
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副題9、『西小金井市長のボーナス・市民・査定』
ところで、この姫路城の入場券売り場の女性を、非難し続けるのは、姫路城が、国宝であり、そこを訪れるのは、全国からであり、また、上に上げた毎年日本を訪れるタイの富裕層のように、全世界から、人を集める場所だから、最高ランクのおもてなしが必要な場所だからです。
ところが、彼女の方は、「地元、姫路では、市の職員の私は、女性としては成功者なのよ。しかも、姫路城に勤めているのだから、認められているのよ」という井の中の蛙になっているわけです。
でもね。それは、地方だからの話です。今、東京圏の、公務員・・・・・特に窓口で、市民に接する立場のひとは、ぐんと低姿勢で、親切になりました。鎌倉市なんかだって、市役所も、図書館の人も親切です。
松戸市長が「何でもやる課(または、すぐやる課?)」というのを作ったあたりが最初の試みだったのかもしれませんが、2chとか、ツィッターの発達なども大きいと思います。ある個人のへまが、全国的に伝播してしまうシステムが確立しました。私の一文などもその手合いです。しかも、被害者が、私自身ではないだけに、私は毅然として、これを、書きあらわすことができます。自分自身が被害者であるときは、恨みめいてしまうので、書きにくいし、読者も読みにくくていらっしゃるでしょう。だけど、これは、非常にさわやかな感じのある、名前を特定できない、奥様の被害の話です。
もし、この日本で、個人の責任という考えが確立していたら、これは、そのロングヘアーの女性職員だけの、話です。が、日本では、個人の責任ということが確立をしていないので、トップの責任となります。で、首長さんが、責められます。だから、東京圏では、相当に事態が改善されました。
ある種の行き過ぎかもしれないが、
西小金井市長が、ボーナスの査定を市民に行わせるというニュースが広まりました。西小金井市長のボーナスは一年間で、440万円程度で、そのうちの150万円程度が、査定で変額する部分だそうです。その可変部分の査定に、一般市民も加わってもらうというこころみを西小金井市長が、提案、実行したと、NHKニュースが言いました。「う、また西小金井市ですか」と、上に「にしこ君」の2chにおける異常な集中投票のことを書いている私は、思いますが、
それでも、公僕の在り方の基本を守ろうとする姿勢ではあります。
東京圏では、こういう風に首長主導の牽引もありますが「この就職難の時代に、いいところに勤められた。感謝しよう」という吏員側・本人の気持ちがそうさせるのか、まるで、違ってきています。姫路市は、白さぎ城があるからこそ、無自覚になっている面もあったでしょう。
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副題10、『白さぎ城には、築城当時は、窓が、もっとあったというニュース』
さて、今日の一文をまとめます。2011年11月18日に私は姫路城に行っています。すると、みごとにタイミングよく、19日に
ニュースが流されます。白さぎ城には今は、ふさがれている窓が、今より、8つほど、多くあったと。
こんなにタイミングよく姫路城についてのニュースが流される理由については、想像しているものもあります。だが、そこに触れると、あに、姫路市という一地方の問題ではなくなり、全国的な問題となり、かつ、全世界的な問題となっていきます。そして、また、例の鎌倉エージェント三人組について触れないといけなくなるでしょう。すると文章が、「いつも似たり寄ったりですね」と言われてしまう結果となります。で、ここは、あかるく、『自分には、ヒミコに、匹敵する神通力があるのだ』と、うそぶいておきましょう。
そして、読んでくださっている方には、私って、喧嘩をしてばっかりだったわけではありませんよ。路傍の人たちと、駅、電車内。美術館のロビーなどで、心のこもった良い会話を交わしましたよとも、おつたえしておきたいです。
2011年11月24日の6時に書き始め、70時間後の26日の夜完成する。
無名の人であり、立場の小さい人であれ、
ある実在の人物の行動を批判するのは、疲労困憊しました。
ただ、小さくても、江戸時代の、高度な文明を守る立場の人が、
これではいけないでしょうという信念には変わりはありません。
雨宮舜 (本名、川崎 千恵子)