本日は、前報から、少し外すお話で、申し訳ございませんが、老人ホームについて、一文を上げさせてくださいませ。
この間、新宿で、大きな木造のアパートの火事がありました。あそこを追い出された人たちは、あのようなレベル(お家賃が安い)のアパートが都心の便利なところには、もうないので、老人ホームへ入るのではないかと思いますが、老人ホームの、経済的な側面ではなくて、心理的な側面についてお話をさせていただきたいのです。
もちろん、前報の続きを書かないといけません。が、そのためには、すさまじいエネルギーレベルの高さが必要です。エネルギーレベルの高さを、養うものは、最近では、怒りが多いですね。この日本人がだまされていると思うと、怒りがわいて・・・・・猛然と書く気力がわいてきます。
だけど、本日は私固有の怒りをわかせるニュースが少ないのです。
TPPについては、大勢の方が論じておられるので、私は、そっと後ろへ控えているというところです。で、今日は独立した話題を一つ。
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副題1,『老人ホームで、おきる競争心理について』
皆様は、老人ホームなんて遠い話だとお考えでしょう。が、ご両親のためにも、いろいろ、情報を集めておられたらいいと思うのですが、パンフレットや、テレビ、新聞、雑誌では、取得できない情報を開示したいと思います。
一番の問題点は、いまのところ、老人ホーム側が、売り手市場で、そちらが威張っていると言うことです。
でも、一年ごとに、事情が変わってきています。今では、頭金のお安いところもダイブできています。
が、頭金、数千万円を出して、最上等の老人ホームに入っても、そこには思わぬ陥穽が待ち構えているのです。それを、お話をさせていただきたいと思います。
まず、そこで、新たな競争がおきるということ。それが問題です。
お若い方はご存じないと思いますが、1945年まで、日本には階級社会というものがありました。江戸時代の士農工商に似たモノがあったのです。が、それが、突然取り払われて、斜陽族とか、第三国人とか、いろいろ、新たな社会階層というものが、できたのですが、それを、踏まえて、日本が最も社会的に、落ち着き、真の平等感と、中流社会の充実が図られていたのが、1990年代だったと思います。
1980年代までは、バブル期でもあり、郊外に新興住宅地がたくさん開発をされたために、実は、日本社会は、意外と落ち着かない状況下にあったのです。
ここで、思いがけない挿入を入れますがヨーロッパには制度としての階級差が、教育の面などに、しっかりと残っているのです。また、中国もそうですね。農民工と呼ばれる都会への新規加入者は、戸籍が持てないとか。また、アメリカも都会以外は不文律の、階級差がいろいろとある模様です。が、そのように階級差がはっきりと残っている社会では、意外にも嫉妬が、横行しないと聞いています。日本にはお金以外の階級がないからこそ、激しい嫉妬心やら、競争心が生まれる模様です。で、元に戻ります。
少年、少女社会に、リンチ事件などが、頻発するようになったのは、1980年代からだと思いますが、お金優先主義という階層が、出てきて、『誰でも、上に立てるのだ。お金さえ儲ければ』となったときに、大人社会の中で、大変な競争社会が生成したのです。特に新興住宅地に。
その、『ここで、新たな階層を作らないといけない場所で、自分は出し抜いて、ここで一番の人間になってやろう』という発想が、老人ホームを舞台に起きているのです。それも、頭金が高い種類の老人ホームで起きているのです。
つまり、数千万円を出さないと入居できないマンション形式の老人ホームを買うのは、まだ、若い時期の発想で、入居者のエネルギーが有り余っているので、競争や嫉妬の意識も起きやすいです。
ここで、問題なのは、入居者の人数です。有馬稲子さんが、たぶん横浜三ツ池公園そばの大老人ホームに入っていらっしゃるようです。そこは全体で、800人を超える模様です。
ので、支配・被支配の関係が成立しにくい模様ですが、問題は、50~200人で、構成する老人ホームなのです。
自宅を売って、5000万円以上を支払ってしまうと、後戻りはできません。
この問題は、事前にいくら研究しても予測がつきません。老人ホームは入居者が亡くなると、あたらに入居者を入れていく形式ですから、いつ、どんな入居者が現れるかは予測がつかないからです。
で、私自身は、こう考えています。できるだけ、入らない。できるだけ、自宅でがんばると。だけど、こういう高級老人ホームほどビジネスとして成立しているらしくて、大宣伝が繰り返されるから、いかにも理想郷のように見えます。が、精神的には理想郷ではないのです。
それと、どんなに高級でも、2LKぐらいで、狭くて、ご自分の愛するモノはもちこめません。ミシンも手芸用具も持ち込めません。ですから、創作活動をしている人にはとても、耐えられない環境となります。
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副題2,『少しでも、理想的な老人ホームを作るためには』
今、75歳以上の人は、大変に恵まれています。介護の充実があり、ディケアというシステムなどで、昼間は遊んでもらえたりします。でも、その分、お若い方に回るお金を消費し尽くしているのではないかと、心配です。
一般的には、88歳頃から衰えると見えます。その際に、頭金の少ない、そして、総入居者数の小さい老人ホームを終の棲家として、選ぶのなら、一番問題が少ないと思えます。しかし、そこの月ごとの費用も、年金ではとてもまかなえないのです。で、これもまた、ファミレスや、居酒屋チェーンなどのように薄利多売のシステムができるといいです。
何もかも、職員にやってもらうのではなくて、洗濯掃除、料理等もできるレベルの人は手伝うとか、言うカタチにしたらいいとは思います。
これが、日本ではビジネスになっているのですから、大勢の人の参入を、求めたらいいのです。新しいアイデアの生まれるのを待ちます。
その際に、規制の緩和と、それから、老人の保護の両立を求めて、いろいろな考察がなされるべきでしょう。
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副題3,『50歳までに、やっておくべきこと。お若い方へ』
いま、20代、30代、40代の方が活発に、活躍をなさっておられるわけですが、それこそ、老婆心の極みで、申し上げておきたいことがあります。それは、町内会などの、地域密着型の活動をやっておくと言うことです。若くて、柔軟性があり、平行してあれこれ、できる時期に。
それは、本当は、面倒くさいのです。束縛を受けるし、気心のわからない人ともつきあわないといけないし。後々まで、関係のある人々と、仲良くしないといけないからです。が、会社とも、同士とも違う、人々、しかも、地域に根ざしているから、わがままも言えない立場を、お若いうちに経験をしておくことです。
それも、一回だけではなくて、五期ぐらい別のメンバーと組むようなカタチで。これは、意外と、普通のしかも専業主婦は得意であり、かつ、できることなのですが、クリエイトする立場で、知的な人はいやがることなのです。
私自身も、45歳以降は避けてきました。
よく男性が、会社を退職すると、濡れ落ち葉になると言うでしょう。「何をやっていいかわからないと。妻の方は活発に外へ行くのに」と。あれは、会社という組織体と、地域社会などとは、趣が違うので、どういう風に対処していいかがわからないと言うことがあると思います。つまり、バックグラウンドが違う、また、目的も違う、人同士が、一緒の場にいなくてはいけないと言うこと。我慢をしながら、かつ機能的な意味での上下関係もない中で・・・・という形式の人間関係になれておくことが、絶対に後で、役に立つと言うことです。特に老人ホームに入る際は。
元気で、自分が動けるうちはいいのです。が、動けなくなって、しかも、高齢化社会なので、老人ホームで生きる期間が長いのですから、そこで、充分に安心した生活を送るためには、気心の知れない他人と、一つ屋根の下に住むことになれておかないといけないのです。老人ホームって、90%の共同生活ですから。
黒柳徹子さんが、赤木春恵さんなどと、仲良く老後を過ごしましょうねと、決めていたとおっしゃるけれど、元気なうちに仲のよかった人と、体が不自由になったあとで、24時間一緒にいて、もし、トラブルが起きたらそれも地獄です。ですから、やはり私立でも公立でも、既存の老人ホームに入ると言うことになると思うのです。
そうなると、時期の問題、財産の問題。自分の親戚の問題等があって、親しい友人とは別れて、別々に老人ホームに入ることとなります。そこで、全く新しい人間関係に入るわけです。その時に、人間関係の練習をして置くことは、大変役に立ちます。特権のない立場、飾りのない立場で、大勢の他人と、自室に逃げ込む以外は、24時間一緒に過ごさないといけないのです。そのためには、やはり、練習とか、経験があった方がいいと思います。
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副題3,『老人ホームと、男性入所者』
実は怖いことを言います。または、あえて失礼なことを言います。それは、定年退職後の男性に対して、言われている『男性の方が不器用で、どうしていいかがわからないように見える』とは、老人ホーム内でも見られる現象です。男性の方が、おとなしくて存在感がないのです。他の人と接触しないみたいです。女性の方が活発です。で、男性諸君様、どうか、世慣れておいてください。・・・・と、言いたいです。
ご自分の子供や孫が活発ですと、よく見舞いに来てくれて、それによって、職員もあなた様を大切にしてくれると思いますが、そうでない場合、人間的な魅力だけが勝負になるみたいです。で、こびなさいと言うわけでもないし、エロチックでありなさいと言うわけでもないのですが、ぶすっと一人で、居間にいると、魅力がなくて、『ああ、あの人って、ただ、死を待っているのね』と、見えちゃいます。
品がよいと言うことは大切です。が、品がよすぎて、ひとりぽっちで誰に対しても話しかけられないとなると、本当に寂しげです。誰に対しても、フランクに話しかけられるマナーを抱き、かつ、適宜な距離を保つこともできる。こう言うのって、すごく難しくて、結局、『ひとりぼっちでいいさ』と、なるわけですが。
今、便所ランチとかが、会社でもはやっているとか、言われますでしょう。人とうまく接触できない人は若い人に多いのです。でも、自分のうちなら、相当な自由があるのですが、老人ホームって、規則はあるし、集団の中の孤独って言うのも感じるだろうし、相当タフな精神状態でないと暮らしにくいところだと思います。または、非常に衰えていたら、どっちでもいいのかもしれませんけれど。でも、死ぬまで長いですよ。なかなか、人間死ねません。テレビドラマと違って、普通の人は、100%の頭脳や体力を失った後からが長いのです。だから、練習をしておいた方がいいのです。面倒でも若いうちに。
では、今日は、こんな軽いことでお許しを。2011-11-12の深夜、
雨宮舜(=本名、川崎千恵子)
この間、新宿で、大きな木造のアパートの火事がありました。あそこを追い出された人たちは、あのようなレベル(お家賃が安い)のアパートが都心の便利なところには、もうないので、老人ホームへ入るのではないかと思いますが、老人ホームの、経済的な側面ではなくて、心理的な側面についてお話をさせていただきたいのです。
もちろん、前報の続きを書かないといけません。が、そのためには、すさまじいエネルギーレベルの高さが必要です。エネルギーレベルの高さを、養うものは、最近では、怒りが多いですね。この日本人がだまされていると思うと、怒りがわいて・・・・・猛然と書く気力がわいてきます。
だけど、本日は私固有の怒りをわかせるニュースが少ないのです。
TPPについては、大勢の方が論じておられるので、私は、そっと後ろへ控えているというところです。で、今日は独立した話題を一つ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
副題1,『老人ホームで、おきる競争心理について』
皆様は、老人ホームなんて遠い話だとお考えでしょう。が、ご両親のためにも、いろいろ、情報を集めておられたらいいと思うのですが、パンフレットや、テレビ、新聞、雑誌では、取得できない情報を開示したいと思います。
一番の問題点は、いまのところ、老人ホーム側が、売り手市場で、そちらが威張っていると言うことです。
でも、一年ごとに、事情が変わってきています。今では、頭金のお安いところもダイブできています。
が、頭金、数千万円を出して、最上等の老人ホームに入っても、そこには思わぬ陥穽が待ち構えているのです。それを、お話をさせていただきたいと思います。
まず、そこで、新たな競争がおきるということ。それが問題です。
お若い方はご存じないと思いますが、1945年まで、日本には階級社会というものがありました。江戸時代の士農工商に似たモノがあったのです。が、それが、突然取り払われて、斜陽族とか、第三国人とか、いろいろ、新たな社会階層というものが、できたのですが、それを、踏まえて、日本が最も社会的に、落ち着き、真の平等感と、中流社会の充実が図られていたのが、1990年代だったと思います。
1980年代までは、バブル期でもあり、郊外に新興住宅地がたくさん開発をされたために、実は、日本社会は、意外と落ち着かない状況下にあったのです。
ここで、思いがけない挿入を入れますがヨーロッパには制度としての階級差が、教育の面などに、しっかりと残っているのです。また、中国もそうですね。農民工と呼ばれる都会への新規加入者は、戸籍が持てないとか。また、アメリカも都会以外は不文律の、階級差がいろいろとある模様です。が、そのように階級差がはっきりと残っている社会では、意外にも嫉妬が、横行しないと聞いています。日本にはお金以外の階級がないからこそ、激しい嫉妬心やら、競争心が生まれる模様です。で、元に戻ります。
少年、少女社会に、リンチ事件などが、頻発するようになったのは、1980年代からだと思いますが、お金優先主義という階層が、出てきて、『誰でも、上に立てるのだ。お金さえ儲ければ』となったときに、大人社会の中で、大変な競争社会が生成したのです。特に新興住宅地に。
その、『ここで、新たな階層を作らないといけない場所で、自分は出し抜いて、ここで一番の人間になってやろう』という発想が、老人ホームを舞台に起きているのです。それも、頭金が高い種類の老人ホームで起きているのです。
つまり、数千万円を出さないと入居できないマンション形式の老人ホームを買うのは、まだ、若い時期の発想で、入居者のエネルギーが有り余っているので、競争や嫉妬の意識も起きやすいです。
ここで、問題なのは、入居者の人数です。有馬稲子さんが、たぶん横浜三ツ池公園そばの大老人ホームに入っていらっしゃるようです。そこは全体で、800人を超える模様です。
ので、支配・被支配の関係が成立しにくい模様ですが、問題は、50~200人で、構成する老人ホームなのです。
自宅を売って、5000万円以上を支払ってしまうと、後戻りはできません。
この問題は、事前にいくら研究しても予測がつきません。老人ホームは入居者が亡くなると、あたらに入居者を入れていく形式ですから、いつ、どんな入居者が現れるかは予測がつかないからです。
で、私自身は、こう考えています。できるだけ、入らない。できるだけ、自宅でがんばると。だけど、こういう高級老人ホームほどビジネスとして成立しているらしくて、大宣伝が繰り返されるから、いかにも理想郷のように見えます。が、精神的には理想郷ではないのです。
それと、どんなに高級でも、2LKぐらいで、狭くて、ご自分の愛するモノはもちこめません。ミシンも手芸用具も持ち込めません。ですから、創作活動をしている人にはとても、耐えられない環境となります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
副題2,『少しでも、理想的な老人ホームを作るためには』
今、75歳以上の人は、大変に恵まれています。介護の充実があり、ディケアというシステムなどで、昼間は遊んでもらえたりします。でも、その分、お若い方に回るお金を消費し尽くしているのではないかと、心配です。
一般的には、88歳頃から衰えると見えます。その際に、頭金の少ない、そして、総入居者数の小さい老人ホームを終の棲家として、選ぶのなら、一番問題が少ないと思えます。しかし、そこの月ごとの費用も、年金ではとてもまかなえないのです。で、これもまた、ファミレスや、居酒屋チェーンなどのように薄利多売のシステムができるといいです。
何もかも、職員にやってもらうのではなくて、洗濯掃除、料理等もできるレベルの人は手伝うとか、言うカタチにしたらいいとは思います。
これが、日本ではビジネスになっているのですから、大勢の人の参入を、求めたらいいのです。新しいアイデアの生まれるのを待ちます。
その際に、規制の緩和と、それから、老人の保護の両立を求めて、いろいろな考察がなされるべきでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
副題3,『50歳までに、やっておくべきこと。お若い方へ』
いま、20代、30代、40代の方が活発に、活躍をなさっておられるわけですが、それこそ、老婆心の極みで、申し上げておきたいことがあります。それは、町内会などの、地域密着型の活動をやっておくと言うことです。若くて、柔軟性があり、平行してあれこれ、できる時期に。
それは、本当は、面倒くさいのです。束縛を受けるし、気心のわからない人ともつきあわないといけないし。後々まで、関係のある人々と、仲良くしないといけないからです。が、会社とも、同士とも違う、人々、しかも、地域に根ざしているから、わがままも言えない立場を、お若いうちに経験をしておくことです。
それも、一回だけではなくて、五期ぐらい別のメンバーと組むようなカタチで。これは、意外と、普通のしかも専業主婦は得意であり、かつ、できることなのですが、クリエイトする立場で、知的な人はいやがることなのです。
私自身も、45歳以降は避けてきました。
よく男性が、会社を退職すると、濡れ落ち葉になると言うでしょう。「何をやっていいかわからないと。妻の方は活発に外へ行くのに」と。あれは、会社という組織体と、地域社会などとは、趣が違うので、どういう風に対処していいかがわからないと言うことがあると思います。つまり、バックグラウンドが違う、また、目的も違う、人同士が、一緒の場にいなくてはいけないと言うこと。我慢をしながら、かつ機能的な意味での上下関係もない中で・・・・という形式の人間関係になれておくことが、絶対に後で、役に立つと言うことです。特に老人ホームに入る際は。
元気で、自分が動けるうちはいいのです。が、動けなくなって、しかも、高齢化社会なので、老人ホームで生きる期間が長いのですから、そこで、充分に安心した生活を送るためには、気心の知れない他人と、一つ屋根の下に住むことになれておかないといけないのです。老人ホームって、90%の共同生活ですから。
黒柳徹子さんが、赤木春恵さんなどと、仲良く老後を過ごしましょうねと、決めていたとおっしゃるけれど、元気なうちに仲のよかった人と、体が不自由になったあとで、24時間一緒にいて、もし、トラブルが起きたらそれも地獄です。ですから、やはり私立でも公立でも、既存の老人ホームに入ると言うことになると思うのです。
そうなると、時期の問題、財産の問題。自分の親戚の問題等があって、親しい友人とは別れて、別々に老人ホームに入ることとなります。そこで、全く新しい人間関係に入るわけです。その時に、人間関係の練習をして置くことは、大変役に立ちます。特権のない立場、飾りのない立場で、大勢の他人と、自室に逃げ込む以外は、24時間一緒に過ごさないといけないのです。そのためには、やはり、練習とか、経験があった方がいいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
副題3,『老人ホームと、男性入所者』
実は怖いことを言います。または、あえて失礼なことを言います。それは、定年退職後の男性に対して、言われている『男性の方が不器用で、どうしていいかがわからないように見える』とは、老人ホーム内でも見られる現象です。男性の方が、おとなしくて存在感がないのです。他の人と接触しないみたいです。女性の方が活発です。で、男性諸君様、どうか、世慣れておいてください。・・・・と、言いたいです。
ご自分の子供や孫が活発ですと、よく見舞いに来てくれて、それによって、職員もあなた様を大切にしてくれると思いますが、そうでない場合、人間的な魅力だけが勝負になるみたいです。で、こびなさいと言うわけでもないし、エロチックでありなさいと言うわけでもないのですが、ぶすっと一人で、居間にいると、魅力がなくて、『ああ、あの人って、ただ、死を待っているのね』と、見えちゃいます。
品がよいと言うことは大切です。が、品がよすぎて、ひとりぽっちで誰に対しても話しかけられないとなると、本当に寂しげです。誰に対しても、フランクに話しかけられるマナーを抱き、かつ、適宜な距離を保つこともできる。こう言うのって、すごく難しくて、結局、『ひとりぼっちでいいさ』と、なるわけですが。
今、便所ランチとかが、会社でもはやっているとか、言われますでしょう。人とうまく接触できない人は若い人に多いのです。でも、自分のうちなら、相当な自由があるのですが、老人ホームって、規則はあるし、集団の中の孤独って言うのも感じるだろうし、相当タフな精神状態でないと暮らしにくいところだと思います。または、非常に衰えていたら、どっちでもいいのかもしれませんけれど。でも、死ぬまで長いですよ。なかなか、人間死ねません。テレビドラマと違って、普通の人は、100%の頭脳や体力を失った後からが長いのです。だから、練習をしておいた方がいいのです。面倒でも若いうちに。
では、今日は、こんな軽いことでお許しを。2011-11-12の深夜、
雨宮舜(=本名、川崎千恵子)