こんばんは
風邪のため、結構しんどい1日でした〜。熱を計って熱があったら病院に出てこられなくなるから、熱は計らないで・・・という本末転倒なことを考えていたりします(笑
よほど体調が悪くないとカバーが大変になったりしますし。そんなことを普通に考えるわけです(なんの仕事でも同じかもしれませんが)。
なぜこんな話かというとメディウォッチにこんな記事がありました。
医師の健康確保、「労働時間」よりも「6時間以上の睡眠時間」が重要―医師働き方改革検討会
https://www.medwatch.jp/?p=23391
医師の健康を確保するためには、「労働時間の短縮」よりも「睡眠時間の確保」が重要である。このため、「連続勤務時間制限」と「インターバル規制」をセットで実施することが重要である―。
11月9日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)で、順天堂大学医学部公衆衛生学講座の谷川武教授からこういった報告が行われました。医師の働き方改革に向けて、極めて重要な報告と言えます。
(中略)
「高ストレス・抑うつ」の割合は、就労時間が「60時間以上」と「60時間未満」との間で、また「80時間以上」と「80時間未満」との間で有意な差は見られませんが、睡眠時間については「6時間以上」に比べて「6時間未満」では有意に増加するのです。この結果からは、「医師のストレスや抑うつには、労働時間の長短は関係ない」「睡眠時間が6時間未満になると、ストレスが高く、抑うつ状態になりやすい」ことが分かります。
また、夜勤等で「短時間の仮眠→救急対応などの業務→短時間の仮眠」等を繰り返すケースでは、合計の睡眠時間こそ確保していても、睡眠時無呼吸症候群と同じように「質の良い睡眠」は確保されません。
さらに、慢性的な睡眠不足となると、「主観的な眠気は感じないものの、客観的な覚醒度は低下する」という研究結果も報告されました。
(中略)
谷川教授は、医師の健康を確保するために、▼「連続勤務時間の上限」と「勤務間インターバルの確保」(例えば米国では8時間のインターバルが必須で、10時間以上が望ましいとされている)をセットで実施する▼振替休暇などの仕組みを導入する▼医師が面談などを行い、客観的に「睡眠不足である」旨などを示すとともに、必要があれば就業制限などを提案する
(中略)
ただちに「全勤務医に勤務間インターバルを●時間確保しなければならない」となった場合、現在の医療提供体制を維持するには「医師の増員」が不可欠です。しかし、慢性的な医師不足地域で、新たな医師を確保することは極めて困難です。そのためには、例えば「病院の統合・再編」によって医師1人当たり負担を軽減することなども重要な選択肢になってくる
(以下略)
まぁ、至極当たり前な議論が行われておりますが、普通に考えることができる人はこういう結論になりますね。
逆に一定レベルの医師が集まれば、どうにか医師の負担を軽減したり、カバーし合う体制は作ることができると思います。
それをしなければ先々はきつくなっていくのではないかと思います。
僕も大概眠らなくても大丈夫と言われる人間ですが、僕と同じことを全員ができるとは思っていません。
偉くなった方はそれなりに「偉くなる要素」があり、頑張ることができる医師が多いと思います。そうすると自分と同じ目線で話をするので、同じことができない医師が大勢いることを失念していたりするわけです。
最低限の睡眠を確保し、ある程度は医師同士がカバーしあえる体制を作ることが重要ですよね。そのためには現時点では病院の集約化や時間的距離の短縮などは重要だと思っています。
男女別合格率:働き方改革のためには医師の集約化がないときついかな
医師の労働時間上限特別条項の話
医師働き方改革検討会:少しずつ話し合われるようになってきたようです
医師の集中と通院(搬送)時間の短縮が必要:医師の長時間労働問題
医師の長時間労働とストレスの話:医師が自分を「スイッチオフ」できるシステム作りを
若手医師の勤務時間報告より:システムの改善は必要だが、患者さんが求めているものから入るべき
OECD dataより:病床の集約化と回転効率の上昇、そして時間的距離の短縮が必要
そんなことを考えながらこの記事を読みました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。