とても久しぶりの江ノ電に乗って由比ヶ浜へ♪
海もすぐそこですが、山の手の文学館へ出かけてきました。
ちょうど、空気もひんやり感じるようになっていたので、
歩いていて、とても気持ちが良かったです♪
鎌倉では、1889年(M22)に横須賀線が開通して以来、
外国人、皇族、華族が競って洋風建築を、もちろん別荘として、
建て始めたそうです。
明治時代の末期には、住宅建築の約3分の1は、
別荘建築だったそうです。
が、1923年(T12)の関東大震災で、ほとんどの建物が倒壊。
現在は、大正末期から昭和初期、戦前の間に、
江ノ島電鉄の社長によって始められた、鎌倉山の住宅開発や、
自動車道が整備されたのを機に、
多く建てられた洋風建築が残されています。
現在の鎌倉文学館の建物。
加賀百万石藩主前田利家の系譜の前田公爵家の旧別邸だったものです。
庭からは、鎌倉の由比ヶ浜を眺めることができます♪
1890年頃(M23)に15代当主前田利嗣氏が土地を取得、
当時は和風建築が建てられていたそうです。
その後火災で焼失後、16代当主の前田利為が、全面改築し、
1936年(S11)に現在の姿になりました。
鮮やかなブルーのスパニッシュな瓦が印象的です。
周りの山々の木々の風景にとても馴染んで、調和を感じます。
施工は、竹中工務店です。
江戸時代、加賀藩は、幕府への忠誠を誓うために、
武力にお金を掛けるのではなく、美術、工芸などの文化に
財力を注いだそうです。
そのために、現在でも、多くの伝統的な美術工芸が存続しているのだそうです。
そういう環境で、前田家の方々の、建築への美意識も高まったのですね~
内部の撮影は禁止ですが、入り口のロビーなどには、
当時を偲ばせる様子が残されています。
全体的には、アールデコの洋式でまとめられています。
入り口は、イギリスのお城に良く見られる、ゴシック建築の洋式を、
住宅用に簡略化した、チューダー洋式となっています。
内部から見るステンドグラスもとても美しかったです
お庭の奥にはバラ園が併設されています。
春、秋のバラの季節は、とても見事だそうです。
鎌倉にちなんだ、バラの名前も多く見られました