未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




動物の「言語」体系を解析――人工知能とファジー理論を応用
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050614306.html

ガニソン・プレーリードッグは、コヨーテやアカオノスリといった天敵の接近を声で表現(WAVファイル)し、仲間に警告する習性があるのだが、その際に「名前」を使っているという。人間がいることを示すには、いつも同じかん高い鳴き声(WAVファイル)を発するし、スカンクやアナグマのような危険のない動物についても鳴き声は決まっている。

動物の言葉を理解しようという様々な研究がある。日本でもペットの気持ちを日本語表示するツールが既に商品化され、店頭で発売されている。

この記事で目新しいのはむしろ、プリーリードックが人間を、更にはその人の着ているシャツの色まで見分けて、鳴き方を変える。という研究成果だ。

動物の感覚には人間を遥かに凌ぐものがある。近い将来、人間や工学的なセンサーでは感じ取れないような微妙な状態を、動物の感覚を介在することにより、検知することができるようになるかもしれない。


「では、このケージに向かって、息を吐いて下さい。」
「これ、プレーリードックですよね?」
「ええ、彼方の口臭を分析して、彼が助言してくれます。」
「医師免許は、持っているんですか?」
「診断を下すのは、あくまでも私です。彼は分析装置の一種だと思って下されば結構です。」
「実績はあるんですか?」
「ええ、消化器・呼吸器系を中心に、主だった病気については、かなり正確に『言い当て』ますね。」
「しゃべるんですか?」
「彼の発する音声を、このPCがファジィ解析して、結果をディスプレイに表示します。では、やってみましょう。」

 『カレハ、キイロイシャツヲ、キテイル』

「おー、すごい、すごい。当ってますね。でっ?」
「もう一度やってみましょう。」

 『カレハ、ヒルニ、ソバヲタベタ』

「おー、今度も当ってますね。すごい、すごいっ。でっ?
いつも、こんな感じなんですか?
どーしましたっ?先生。
お腹空いてるんじゃないですか?
ちゃんと餌やってます??
もう一度やってみましょうか?
ふーふーのふ~っと。」

 ・・・

「今度はなんです?なんか、私のことずっと見てますね。怒ったんですかね。」
「いえ、ちょっと確認したいことがあるんで『扉』開けてみても良いでしょうか?」
「珍しい鳴き声なんですか?」
「いえ、野生では良く聞かれる声なんですが、ここへ来てからは初めて聞きました。」
「なんです?」
「いや、たいしたことじゃないです。開けますよ。」
「ちょっと待って下さいよ。獲物を発見した時とかですか?」
「いえ、もっと日常的なことです。開けますね。」
「はっきり、言って下さいよ。『発情』した時とか?」
「あー、もー、半分開いちゃいましたよぉ~」
「そーなんですねっ!!」
「あー、嬉しそうですね~」
「先生っ!!いー加減にして下さいっ!!」

 ・・・

「冗談ですよ、ジョーダン。」

 ・・・

「あのぉ、先生?」
「なんでしょう。」
「医師免許、見せてもらえますか。」

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