「引用元:XGALX Trainees - LEFT RIGHT (-Acoustic ver.-) - YouTube」
年明け早々の1月8日にサイモンPDのインスタアカウントにて突然、謎のパフォーマンス動画が公開された。
【XGALX】先輩であるXGのHOWLINGをカバーした妹分のダンスの実力がやばい!!!
XGALX のニューグループ、XGの妹グループと言ったところだろう。
だが、観た感じはダンサーだ。普通にダンサーにしか見えない。
それは「アイドル感がない」と言っているのではなく、アイドルグループのダンスとは一線を画した、ダンスチームによるダンスに見える。
「次は、アイドルではなく、ダンスグループなのか?」
一瞬、マジでそう思った。
いや、冷静に考えて、昨今のダンサー人気、特に韓国での盛り上がりを鑑みたとしても、XGALX がダンスのみに特化したグループを送り出すとは考えにくい。
XGの「MOVE #1」にも相当驚いた。ダンスチームが何か月単位で練習して、やっと達成出来るレベルのパフォーマンスだ。
だが、後でビハインド映像を見て知ったのだが、そこにはちゃんとした理由があった。
プロのダンスチームのショーケースのために、世界トップレベルのコレオグラファーが練り上げたコレオを、練習生時代から年単位で取り組んで来た成果であった。
だが今回はXGの「HOWLING」で踊っている。「HOWLING」のMVがドロップされたのが、収録アルバムリリースと同じ、2024年11月8日。
XGとはコレオが違うが、本家へのリファレンスがあるので、XGと同時期に練習を開始していたとしても数か月。
「MOVE #1」より短い期間で、これだけの成果を出している。
そもそも、彼女たちは何者なのか?
前にも書いたが、
ぴあアリーナMMの時ダンサーが去り際に客席側に笑顔を振りまきながら退場したので、「XGALXの練習生」または「地元のキッズダンサー」のどちらかだと思ったんだけど、
・「XGALXの練習生」→ そんなの噂すら聞いたことない。募集すれば大騒ぎになったと思う。
・「地元のキッズダンサー」→ MCで何か触れるはず。と思ったけど、何もなかった。
そのうち、ビハインドとかで紹介あるかも。
結局、その後何のアナウンスもなかったので、あの時のダンサーはやはり練習生で、ここに繋がっているのであろう。
まだあどけなさの残る爽やかな笑顔と、無邪気に手を振る姿が印象的であった。
そして、昨日第2弾が公開された。
XGALX Trainees - LEFT RIGHT (-Acoustic ver.-)
今度は大人な感じ?いや、これはちょっと大人が過ぎる。
このエントリーを書くために改めて第一弾を観たが、それは年相応のパフォーマンスに見える。
もちろん、制服姿であることも大きな要因ではあるだろう。
だが、こちらのロングコートにシルクハット、ステッキ代わりの傘が板に付いている。
背伸びしている感じが微塵も見られない、等身大のパフォーマンスだ。
コレオがまた、実に良く出来ている。
全盛期のMGMミュージカルとか、宝塚歌劇団とか、そんな長年の伝統の中で、歴代の才能の積み重ねで培われて来たかの様な、磨き上げられた風格すら感じられる。
古いと言っているのではない。
その歴史の中には HIPHOPダンス全般も含まれており、それら全てに熟知した者が、テクニックを見せつけるような方向に走るのではなく、全体をシックでクール、上品ながらも妖艶な仕上がりにまとめている。
ロングコートを着ているので、体の細かい動きは隠れて良く見えないので、それなりの工夫が必要になる。
しかも全体が暗いので、動きがはっきりと分かるのは顔と手と足、シャツとコートのボタンぐらいだ。
これらがキビキビと動くことで、躍動感とリズムが生まれる。
そして、照明の効果もあり、そのシルエットの美しさが、観る者を魅了する。
特筆すべきはコートの捌き方。
オーソドックスに襟を持って引き上げる動作をはじめ、ターンして裾を翻したり、手で裾を跳ね上げたり。
コートの裾やベルトの翻り方が、マンガやアニメで描かれるような、現実離れした見事なものになっている。
コートの丈はもちろん、素材の重さやスリットの長さに至るまでが、このアコースティックな曲のテンポにピッタリと一致させるための、必要不可欠な条件を満たしている。
2025年の今現在での、ダンスの一つの到達点になっていると言っても、過言ではない。
「World of Dance」の本戦で披露したとしても、絶賛されるであろう。
クレジット表記がないが、コレオグラファーは「AKANEN」ではないかと思っている。
だとしたら、この組み合わせは最高・最強だ。
素晴らしいコレオのために、ダンサーが個を抑えて一分の隙もなく踊るのではなく、ダンサーの素晴らしさを引き立てるためのコレオが存在する。
このコンテスト用ではないパフォーマンスの根底には、メンバー一人一人の魅力を見る者に伝えたいという愛が溢れているし、メンバーもそれに答えて伸び伸びと舞っている。
どこかで披露して欲しいな。
きっと、XG の追加公演で披露するはずだ。
XGメンバーが衣装替えしている間の時間、今はサイモン氏のDJタイムでメンバーの「生い立ち」動画が流れている時間帯にやって欲しい。
一つ惜しいのが、このダンス、ロングコートを着ていることが大前提になる。
第一弾と、第二弾の両方演じることが出来ない。
どちらかを選ぶなら、それは、第二弾に決まっている。
グループ名は何になるのか?日本のアイドルが良くやる自己紹介とかも、あるのだろうか。
「はい!ご挨拶させて下さい!宇宙からやって来た『英和辞書』、何でも翻訳しちゃうぞっ。ピョンピョンです!!」
・・・『ディクショナリー・ガールズ』?
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