荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

小雨の段畑を歩いて、

2019年06月21日 | 散文

 

段畑の頂上に墓があります。田舎でよく見る風景ですが、ご先祖様は家より高い位置に葬ります。昔の日本は何処でもそうしたと思います。

 

声に見上げれば、上昇気流に鳶が輪を描きます。もうすぐ雨が上がるのでしょうか?

 

下の集落脇を通って、あの農道を歩いて、ここまでやって来ました。

 

段畑の頂上を歩きます。向こうに、更に高い段畑があります。

 

集落を見下ろしながら歩きます。

 

石積みの農道を上がって行きます。

 

宇和海が雨で煙っています。

 

ここが最高所です。これから先は畑に踏み込むことになります。観光客はここまでです。

 

少し下りて山頂下の農道を行きます。

 

こんな寝返りも打てない、狭い畑です。

 

この急斜面です。

 

人間って凄い!

 

お寺があります。行ってみます。

 

本堂の後ろは先ほど見下ろした石の壁です。

 

お寺の向こうにも段畑が続きます。緑の向こうにも静寂が広がります。

 

石段を下りるとこんな施設がありました。

 

雨水を溜める施設です。ちょっと大きな瓶はどの容積しかありません。

 

こんな狭い路地です。

 

少ない土地を最大限、農地に使った集落です。

 

海岸から段畑を見上げます。

 

この報告で貧しい集落との先入観を与えてしまったように思いますが、案外そうでもなく波乱に富んだ栄枯盛衰があった地区なのです。その歴史も「人間は凄い!」と思わせてくれます。

詳しい来歴は既報のこちらを参照願います。

 

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小雨の「遊子水荷浦」を再訪

2019年06月21日 | 散文

 

オリンピックのチケット抽選、全部ハズレました・・・

 気を取り直して、帰省すると訪問したい場所がいっぱいありますが、車を売却してしまった私に自由は利きません。レンタカーを借りる為の行き帰りのタクシー代だって、7000円を超えるもの・・・

妹の軽四輪自動車で行きました。もう一度見たい場所の一つです。いくつかのトンネルを潜って行きます。

 

やって来ました。向かいのあの山です。全山、畑です。

 

圧倒される景色です。

 

段々畑を地元では「段畑」と呼びます。

 

「耕して天に至る」と表現された景色です。

 

段畑へ行きます。

 

家を圧迫する壁です。

 

ここを行きます。

 

貴重な雨水を集める水路です。

 

まるで城壁です。

 

農道を行きます。

 

この一つ一つを人間の手で積み上げたのです。

 

圧倒されます。

 

人間って凄い!と思わせてくれます。私も頑張ろうと思わせてくれます。この気持ちがここへ来たい理由でもあります。

 

幅1mに満たない畑の集積です。

 

近年僅かに機械化されましたが、「石を砕いて、石を積み上げて、土を耕して」を繰り返して造り上げたのです。

 

海の潮風がまともに当たる畑は、作れるものが限られます。

 

急斜面です。

 

段畑を造る過程や農作業中に多くの怪我人や死者が出たと思います・・・

 

小雨の段畑の中腹からの景色です。

 

この話、続きます。

 

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