写真1 石灰を振り耕す
写真2 Uターン中
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2011年6月4日、石田川右岸のネギ植え中の農民の取材を終え、さらに右岸を矢太神水源へ歩いていると、白い帯状の耕土をトラクターで耕しいる農民(写真1・写真2)が目に入る。近づき、見ていると、トラクターを止めてくださる。何なさってんですか。(以下、< >は筆者の質問あるいは返答。「 」は男性農民のご教示。)
<すいません、仕事じゃまして、これは、今、どうゆう作業なさってんですか>「え、えっ」
<これは、どゆう作業なさってんですか>「エダマメ播くにさ、耕してほれ、やっこくしてほれ、雨が降ったから固まってるからほれ、で、エダマメ播くんにほれ、耕してほれ」
<エダマメ播く>「えー」
<この白い粒はなんですか>「これ、ハトにやられねよに、石灰振った」
<あっ、ハトにやられないように>「ハトは芽が出たときさ、食べる」
<食べますね>「えー、そ、石灰振ると、ハトがたまげて来なくなる」
<これは、前は、なにが植わってたんですか>「ネギがあった」
<ネギがあった>「あー」
<じゃ、ネギ植えて、エダマメ植えて、そのあと(後)はなに植えるんですか>「ちょっと冬だから、あかしといて、で、来年のほら、多く、フルに使っちゃうとさ、人間とおんなじ、くたびれちゃう、ジベタもね、だから、休ませるんさ」
<休ませる>「ちんぐはぐ、ふたっつあれば、こっちを作って、こっちを休ましといて」
<この前は、なんでしたったけ、ネギ>「えー」
<そして、エダマメ>「えー」
<来年は休ましといて、来年は何も作らない>「休ませといて、今度はほれ、水かけといて、土壌消毒の替わり」
<はあー、水かけて消毒して>「うん、いったんほれ、なんだ、そのー」
<うん>「流剤だ、そんなんもの、1函1万3千円ぐりぇするんさ」
<うん>「それ、1反に対して2つか、3つ使わなくちゃなんねえんだ、だから、それにゃ、3万5千ぐらいかかっちゃうから」
<うん>「水だら、ただだー」
<ただねー>「夏はねー」
<じゃー、来年の夏は水かけて土壌消毒して>「土壌消毒してあるから、なに播いてもいいが」
<あー、じゃー、来年の秋ぐらい、なに播くんですか>「だから、ネギかさー」
<うん>「あー、ネギか、エダマメよ」
<あー、なーるほど、あー、そうですか、ここは麦は作らないの、今度は>「作らない。作るウチもあるよ」
<ひと(人)によって違うんだ>「あー、あー」
<わたしゃ23年生まれですが、旦那さん何年生まれですか>「昭和9年」
<若いですね>「昭和9年8月15日はー、77なるんだよ、あっというまねー、人生はね。23年かい」
<えー>「あー、うんじゃ、64ぐりぇ」
<63なった、満の>「あー、64、わかげ(若気)だねー」
引用・参考文献等:当ブログ2011年6月30日版・何なさってんですか ネギ植えしてる
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月4日 撮影地:群馬県太田市