
写真1 羽化後の雄のオオムラサキ。まだ十分に飛べない。青紫色に輝き、まぶしい

写真2 羽化後の雌のオオムラサキ。まだ十分に飛べない。雌は青紫色に輝かないが、黒、赤、茶のコントラストがいい

写真3 飼育舎のエノキ枝の幼虫。蛹(サナギ)になる前、6令の終令幼虫か?

写真4 飼育舎のエノキ枝に下がる蛹。蛹になって、さほで時を経てない?

写真5 飼育舎に吊るされた蛹 成虫になるのも近い?

写真6 蛹は、飼育舎のエノキの、どこに下がっているでしょう? 写真中央の下方です

本種・オオムラサキは日本各地に生息する大型の蝶
雌(♀)は、雄(♂)より一回り大きく、羽を広げると10㎝以上になる(写真2)
雄は7~8㎝(写真1)
幼虫(写真3)はエノキの葉だけ食べる
成虫は、クヌギやコナラなどの樹液を吸い、腐った果実や野菜などにも集まる
雌は、7月中旬頃までに250~300個の卵をエノキの葉や枯枝に産みつける
7~10日で幼虫になる
幼虫は次のようなプロセスで成虫になる
保護色の緑で、エノキの葉を食べ、1~2回脱皮
10月下旬から11月中旬頃までにエノキの根元に下り、天敵から身を守る保護色の薄茶となる
枯葉の裏で4月中旬頃まで越冬
天敵はスズメバチ、幼虫に寄生するハチ(蜂)、野鳥、クモ(蜘蛛)、アリ(蟻)など
4月中旬頃、エノキが芽吹く頃
再びエノキに登り始め、葉が出揃うまで木の股などで待つ
葉が出揃う新緑の頃、保護色の緑(写真2)となる
エノキの葉を食べながら、6月中旬頃まで3~4回脱皮
6令虫(終令幼虫)でサナギ(蛹)になる(写真4~写真5)
蛹は約15日で羽化して成虫になる(写真1・2)
和名は、翅の表が青紫色に輝くのに由来する。しかし、輝くのは雄だけ
1957(昭和32)年、日本昆虫学界は日本を代表する蝶として本種を国蝶に指定した
環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧種(NT)にランクされている
学名: Sasakia charonda charonda タテハチョウ科
準絶滅危惧種(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
引用・参考文献等:*弊ブログ2011年04月22日・7月14日 *弊ブログ・フォトチャンネル・国蝶オオムラサキ(♀)の羽化
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年07月03日 撮影地:埼玉県小川町「カタクリとオオムラサキの林」