写真1 しなやかに見えるデンジソウの4枚葉。これでもシダ類
写真2 鉢植えのデンジソウ(中央)。周りはマコモ、ヒツジグサ(スイレンの可能性もある。)など
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2011年の久喜市広報に次のように紹介されたデンジソウ
本種は4枚の葉が田の字型で四つ葉のクローバーに似ている
昔は田んぼに生えた雑草で、農薬散布などで激減した
植物愛好グループにより保存が図られている
この広報を読み、筆者は野生の本種をあちこち探したが見つけられなかった
本年2012年の広報に、桜田小学校の池で校長先生はじめ教職員のご配慮により植栽中と紹介された
この記事を妻が発見、さっそく筆者が訪ねて撮る(写真1・写真2)
写真に見るように、確かに田の字、四つ葉のクローバー
さりながら、筆者はJR東日本のグリーン車マークを想定
さて、本種は本州、四国、九州に多く分布するシダ類(デンジソウ科)の水草、冬期に枯れる
昔は厄介な多年生雑草、今はビオトープなどで稀少種として栽培される
学名はMarsilea quadrifolia、ウォータークローバーの別名もある
和名は、4枚の葉がまとまった姿かたちを田(デン)の字(ジ)に見做した
本種は、平成24年08月公表の環境省第4次レッドリストには絶滅危惧II類(VU。絶滅の危険が増大している種)に分類される
なお、近縁種に九州南端から琉球弧に分布するナンゴクデンジソウ(絶滅危惧IB類、EN。IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。)がある
<環境省レッドリスト1997年版・2007年版カテゴリーと定義>
絶滅(Extinct、EX) 日本ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅(Extinct in the Wild、EW) 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧(Threatened)
絶滅危惧I類(CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種
絶滅危惧IA類(Critically Endangered、CR)
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類(Endangered、EN)
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧II類(Vulnerable、VU) 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧(Near Threatened、NT) 存続基盤が脆弱な種
情報不足(Data Deficient、DD) 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
引用・参考文献等:*フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本語版(最終更新 2012年9月13日19:10);デンジソウ *ヒツジグサ;弊ブログ2011年08月06日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月15日 撮影地:埼玉県久喜市