おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

若者も働ける農業をクレソン栽培に見る

2012年09月24日 01時16分33秒 | 農業

写真1 遮光シートを頭から被りクレソン摘み


写真2 20歳代と思われる女性2人もクレソン摘み。水の中ゆえ、「冷える」


写真3 漏水防止の黒色シートに囲まれるクレソン栽培田。大人数で摘みとり


写真4 6筆の水田に栽培されるクレソン。軽4輪車が止まる県道まで続く


写真5 クレソン栽培は水が不可欠。勢いよく噴出す水


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1.今どき珍しい大勢での農作業
 2012年9月16日9時30分頃、車は宇都宮市の白沢街道(奥州街道)を北上中。視界が開け、右車窓にクレソン摘みの大人数が飛び込む(写真3)。
 今どき、大人数が田畑で作業する場景は珍しい。Uターンしてもらい、下車して撮る、聞く。次のようである。
 13人ほどが6筆のクレソン栽培田に分かれて摘みとっている。雇われた20歳代から熟年の男女が思い思いの格好で従事。7時から16時30分までが勤務時間。同じようなクレソン田んぼが20ヵ所ほどある。経営するのは(有) I 農産。

2.有限会社による大規模農業経営
 これほどの人が一斉に田畑で作業する場景を見るのは、非日常のイベントではあるが、日常の農作業ではない。少々驚く。
 昔の田植や稲刈に大勢が出ている写真や映像を見たことはある。田植機やコンバインがなかった昔、隣近所や親戚などが互いに働き手を無償で出し合い、人数を揃えて適期に作業を終えていた。それをユイと呼ぶ。
 ユイを組めなくなった今、機械化できない農作業や家族だけで無理な農作業は、その働き手を有償で、賃金で雇うしかない。
 それが、まさに今、眼前に展開している。若者も働ける、働いている、この大規模クレソン栽培は有限会社 I 農産が実施。
 I 農産のような法人による農業経営は日本農業を維持発展させる一つのタイプである。
 
 引用・参考文献等:当ブログ2011年01月20日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月16日 撮影地:宇都宮市白沢町/白沢街道(奥州街道)・県道125線沿い
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